ブラピ主演の戦争映画『フューリー』 リアルを追及するあまりマイケル・ペーニャは戦車を動かせるようになった?
1945年、第2次世界大戦下ヨーロッパ戦線を舞台に、たった1台の戦車でドイツ大軍を相手に戦い抜いた5人の兵士たち。そんな彼らの絆(きずな)を描いた今冬最大の戦争アクション超大作『フューリー』が、11月28日(金)より日本公開となります。
本日、ブラッド・ピット演じる隊長の“ウォーダディー”と、マイケル・ペーニャが演じた切れ者の隊員、通称“ゴルド”のキャラクター・ビジュアルが公開されました。
本作の注目はなんと言っても、主演のブラッド・ピットらが乗り込むシャーマン戦車“フューリー号”と、「怪物」「無敗」と呼ばれたドイツ軍が誇る最強の戦車ティーガーが対峙(たいじ)する緊迫の地上戦。リアル志向な映像・演出でみせる本格アクションで知られるデヴィッド・エアー監督ですが、ブラッド・ピットは撮影について、「本当に戦争に行ったようなものだよ。我々は、実際に戦車を動かすことができるようになったからね。砲撃のやり方は分からないけど、戦車を稼働させることはできるよ」と証言しています。
この発言を支えたのが、操縦手としてシャーマン戦車“フューリー号”を動かす役を務めたマイケル・ペーニャ。2006年に『バベル』でブラッド・ピットと共演し、同年に公開された『ワールド・トレード・センター』も大ヒット。その後も、『世界侵略:ロサンゼルス決戦』(11)、『ペントハウス』(11)、『アメリカン・ハッスル』(13)など、数々の話題作に出演している彼は、デヴィッド・エアー監督作としては『エンド・オブ・ウォッチ』(12)に続き2度目の登場となります。
ゴルドというキャラクターについて監督は、「第2次世界大戦では35万人ものメキシコ系アメリカ人が従軍していて、その多くは機甲部隊で操縦手の任務にあたったんだ。ゴルドは洗練された男で、地元ではリーダー的な存在だけど、戦場では疲れとストレスに耐えかねてアルコールに依存してしまう。戦地でアルコール依存に陥ってしまう兵士は多くて、酒気帯びで戦車を操縦する操縦手は少なくなかったんだよ」と説明。これまでの戦争映画ではあまり描かれなかった史実に着眼していることを伝えています。
さらに、操縦手という役割を演じきるために戦車の運転技術をマスターしたマイケル・ペーニャに対しては、「建物にぶつかったり、人を轢(ひ)いてしまいそうなカーブを、見事に運転する様子が見られるシーンがあるよ」と監督も絶賛。
フューリー号の“頭脳”であるウォーダディ―と、“脚”となるゴルドの操縦テクニックが一体となって、怪物ティーガー戦車に立ち向かうシーンは本作のハイライトになるでしょう。戦車の操縦手でありながらアルコール依存症という複雑なキャラクターを演じた、マイケル・ペーニャの演技に注目です。
<ストーリー>
1945年4月、戦車“フューリー”を指揮するウォーダディー(ブラッド・ピット)のチームに、戦闘経験の一切ない新兵ノーマン(ローガン・ラーマン)が配置された。新人のノーマンは、想像をはるかに超えた戦場の凄惨な現実を目の当たりにしていく。やがて行く先々に隠れ潜むドイツ軍の奇襲を切り抜け進軍する“フューリー”の乗員たちは、世界最強の独・ティーガー戦車との死闘、さらには敵の精鋭部隊300人をたった5人で迎え撃つという、絶望的なミッションに身を投じていくのだった……。
映画『フューリー』公式サイト:
http://fury-movie.jp/
(c)Norman Licensing, LLC 2014
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