金利操作には意外性が重要(メカAG)

金利操作には意外性が重要(メカAG)

今回はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

金利操作には意外性が重要(メカAG)

1990年代のバブル崩壊直後の不況の頃、国民や政治家は金利(公定歩合)を下げろと大合唱だったんだよね。いまでいう金融緩和。つまり不況が来たから金融緩和しろと、日銀に迫ったわけだ。なんいまはなんかしらんけど逆に「不況でも金融緩和するな」という人が増えたけど。

その時日銀の人がいうには、市場への介入は「意外性」が重要で、誰もが金融緩和を期待してる時に、公定歩合を引き下げても効果はないと、躊躇していた。結局、国民の政治家の声に押されて公定歩合を引き下げたのだけど、言うとおり効果は全くなかった。

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今回、意表をついて日銀が追加金融緩和を行い、株価高騰。つくづく経済というのは「計算」ではなく「感情」なのだなと思う。まあ感情も最終的には計算なんだろうけど、複雑。

それも当然で、結局は経済は「予測合戦」なんだよね。相手の行動の予測に成功すれば儲けられるし、相手の予測を裏切った行動をとればこれまた儲けられる。

だから相手の行動を予測しようとすると同時に、自分の行動は予測されまいとする。無限の予測合戦。この辺が「計算」では経済が予測できない理由なのだろう。計算で予測できないからこそ、単純な値に収束せず、無限の可能性が生まれる。(もちろん無限の可能性といっても、良い方向ばかりではないが)。

執筆: この記事はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

寄稿いただいた記事は2014年11月05日時点のものです。

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