金利操作には意外性が重要(メカAG)

access_time create
金利操作には意外性が重要(メカAG)

今回はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

金利操作には意外性が重要(メカAG)

1990年代のバブル崩壊直後の不況の頃、国民や政治家は金利(公定歩合)を下げろと大合唱だったんだよね。いまでいう金融緩和。つまり不況が来たから金融緩和しろと、日銀に迫ったわけだ。なんいまはなんかしらんけど逆に「不況でも金融緩和するな」という人が増えたけど。

その時日銀の人がいうには、市場への介入は「意外性」が重要で、誰もが金融緩和を期待してる時に、公定歩合を引き下げても効果はないと、躊躇していた。結局、国民の政治家の声に押されて公定歩合を引き下げたのだけど、言うとおり効果は全くなかった。

   *   *   *

今回、意表をついて日銀が追加金融緩和を行い、株価高騰。つくづく経済というのは「計算」ではなく「感情」なのだなと思う。まあ感情も最終的には計算なんだろうけど、複雑。

それも当然で、結局は経済は「予測合戦」なんだよね。相手の行動の予測に成功すれば儲けられるし、相手の予測を裏切った行動をとればこれまた儲けられる。

だから相手の行動を予測しようとすると同時に、自分の行動は予測されまいとする。無限の予測合戦。この辺が「計算」では経済が予測できない理由なのだろう。計算で予測できないからこそ、単純な値に収束せず、無限の可能性が生まれる。(もちろん無限の可能性といっても、良い方向ばかりではないが)。

執筆: この記事はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

寄稿いただいた記事は2014年11月05日時点のものです。

  1. HOME
  2. 政治・経済・社会
  3. 金利操作には意外性が重要(メカAG)
access_time create

寄稿

ガジェット通信はデジタルガジェット情報・ライフスタイル提案等を提供するウェブ媒体です。シリアスさを排除し、ジョークを交えながら肩の力を抜いて楽しんでいただけるやわらかニュースサイトを目指しています。 こちらのアカウントから記事の寄稿依頼をさせていただいております。

TwitterID: getnews_kiko

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。