横浜でアルパカに会える!氷取沢ファミリー牧場の様子をレポート
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横浜のココがキニナル!
氷取沢の牧場でアルパカを飼っているようです。きになるので見てきてください。なぜアルパカを飼うようになったかも知りたいです。(Ichiさんのキニナル)
はまれぽ調査結果
経営者の奥さんが一目惚れして飼い始めた、5頭の愛くるしいアルパカとふれあえる牧場だった!
テレビCMやゲームなどにも登場し、今やすっかりおなじみのアルパカ。
あのモフモフした毛やクリっとした目が、なんとも言えない可愛さだ。
でも、モフモフやクリクリは知っていても、生でアルパカを見たことがある人って意外と少ないんじゃないだろうか。
ズーラシアにも野毛山動物園にもいないし、ちょっと特別なイメージもある。
ところが、横浜市内でもアルパカを飼育している場所がある、というのが今回のキニナルだ。
アルパカに会いに行こう!
その場所というのが、先日の「磯子区氷取沢町の名前の由来は?*1」でも舞台となった、磯子区氷取沢。
*1:「磯子区氷取沢町の名前の由来は?」 2013年02月04日 『はまれぽ.com』
http://hamarepo.com/story.php?story_id=1630
下調べをしてみると、当地にある“氷取沢ファミリー牧場”という施設でアルパカが飼われているとの情報。
さっそく取材をお願いし、現地へ向かった。
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地名取材に続き、再び氷取沢へ
横浜市営バス、京急バス、江ノ電バスの各バスの氷取沢停留所で下車して、氷取沢市民の森方面へ10分ほど歩いたところに、その牧場はある。
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黄色い建物と看板が目印。すぐに見つかる場所にある
さっそく中へ向かうと、はやくもアルパカたちの姿が!
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柵に囲まれた広場にアルパカたちが!
アルパカくんたちの写真をたっぷりお見せしたいところだが、それは後ほどじっくりと。まずはこの牧場について教えてもらうことにしよう。
今年で5年目のアルパカ牧場
今回、お話を聞いたのは、氷取沢ファミリー牧場で働く鵜名山(うなやま)美樹さんと金井映美さんのお二人。
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動物取扱責任者を務める鵜名山さん(右)と研修中の金井さん
横浜市会議員の太田正孝氏が経営するこの牧場は、2000年に今と同じ場所でオープンした施設で、当時は一般的にイメージされるような、ウマやヤギなどを飼育する牧場だったんだそうだ。
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建物の周りにはテーブルの置かれたスペースも
アルパカを飼い始めたのは2008年4月からのことで、現在でも横浜市内でアルパカがいるのはここだけとのこと。
そのきっかけとなったのは、経営者である太田氏の奥さんがアルパカに一目惚れしたことだったのだとか。
アルパカの愛くるしさに魅了され、日本初のアルパカ牧場である“那須アルパカ牧場”から5頭を購入し、氷取沢ファミリー牧場もアルパカ牧場として再オープンを果たしたというわけだ。
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現在の主役、アルパカたちが伸び伸びと暮らしている
鵜名山さんはアルパカたちがやって来たのと同じタイミングで牧場で働きはじめ、間もなくアルパカとの生活も5年目を迎えるそうだ。
牧場の仲間たちをご紹介!
もともとは5頭いたアルパカたち。
新たにこの牧場で5頭が生まれ、うち3頭が別の場所へお引っ越し。大人たちのうちの2頭も長野に移ったそうで、現在残っているのは5頭のアルパカ。
それでは、ここ氷取沢で暮らしているアルパカたちをご紹介しよう。
まずは、夏に7歳になるまさひろ。
アルパカの寿命は15年から20年くらいなので、人間に換算すると40~45歳くらいだそうだ。
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うーん、貫禄ある。さすがは年長のオス
2008年にやってきたオリジナルメンバーの1頭で、現在は唯一の大人のオス。
こちらは、メスのミカ。
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どことなく女性っぽい表情。けっこうみんな個性があるようだ
まさひろと同い年で、お腹の中にはまさひろとの赤ちゃんを身ごもっているんだとか。
出産予定は、3月中旬から下旬だそうだ。
もう1頭のメス、ソックス。
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名前の通り、前足にソックスをはいている
彼女も今年7歳を迎える大人で、ミカ同様にまさひろの子がお腹の中にいる。
同じころに生まれる予定なので、もうじき2頭の仲間が増えることになる。
残りの2頭はまだ子ども。
この牧場で唯一の白いアルパカ、アレン。
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カメラ目線をしてくれて大助かり
好奇心旺盛なようで、カメラに興味津々。シャッターチャンスを一番多く作ってくれた。
最後は、2012年の1月に生まれた龍。。
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最年少の龍はソックスの息子
こちらも好奇心旺盛。子どもの方が臆することなく近づいてくるのは、人間と同じようだ。
彼ら5頭のほか、氷取沢ファミリー牧場には8羽のウサギもいる。
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ウサギはピーターラビットのモデルとして知られるネザーランドワーフ
中にはアルパカに目もくれずウサギだけを見ていく人もいるそうで、影の人気者といったところ。
アルパカ写真展
さてさて、せっかくなのでアルパカたちの写真とともに、彼らの生活や牧場について改めて紹介しよう。
アルパカは南米原産の動物で、ラクダの仲間。
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言われてみると、顔立ちはラクダっぽい
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ひづめはこんな感じ
人との関わりは古く、アンデス地方ではインカの時代から家畜として重宝されてきた。
実は、肉も食べられるそうだが、鵜名山さんが聞いた話ではあまりおいしくないそうだ。
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なにやら、かじるのが好きみたいで、上着に食いついてくる
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アレンもロープをかじって遊んでいた
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柵をかじるまさひろ。この遊び、流行ってるのかしら
アルパカ写真展 (続き)
ご存知の通り、モコモコの毛は織物などに利用されている。
こちらの牧場では、隣接する障害者援護施設“大福コスモス園”と協力して、アルパカの毛で作ったストラップやブレスレットを販売している(各500円)。
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アルパカ同士でじゃれ合う。でも、ケンカをすることもあるんだとか
もともとは高地で生活している動物なので、日本の蒸し暑さは苦手。
放っておくと毛は際限なく伸びて熱中症を引き起こしてしまうので、年に1回の毛刈りは欠かせないのだそうだ。
毎年5月から6月ごろにバリカンで散髪するそうで、その直後はイメージとはだいぶ違う姿になってしまう。
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年に一度、毛を刈るのでそこまでモッフモフとはいかないようだ
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一部だけ毛を刈った龍。差が分かりやすい
モフモフのアルパカが見たい人は、毛刈り直前の4月ごろに訪れるのがベストだ。
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カメラ大好きだね(笑)
氷取沢ファミリー牧場では、このモコモコのアルパカに触ることもできる。
100円の入場料に加え、300円のエサを購入すれば、エサやりなどのふれあいが可能。
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金井さんの手からはもちろん……
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筆者の手からも食べてくれた!
そんな安いんだ、という感じだが、利益を出すよりも「市民と動物の交流の場」としての存在であることを優先しているのだそうだ。
土日など、多い日には60人ほどの来場者が訪れるそうで、繁忙期にはアルパカたちの体調管理のためエサの数が制限されることもあるので、悪しからず。
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鵜名山さんに甘える龍。信頼関係の成せる技
また、アルパカは臆病な動物。
走って追いかけたりすると、ツバを吐きかけてくる。
アルパカとの交流に年齢制限などはないが、小さなお子さんと一緒のときはご注意を。
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座ると脚が隠れてイモムシみたいになる
取材を終えて
この牧場では、毎年5月にはバンドを呼んで音楽祭が開かれているそうで、今年も開催の予定。それに合わせて行ってみるのも面白そうだ。
毛刈りの前と後に見に行くのもアルパカならではの楽しみ方かも。
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最後までカメラ目線をありがとう
横浜市内で唯一、アルパカのいる牧場。
お客さんは、家族連れやカップルが多いそうだが、一人で来る人もいるんだそうだ。
生のアルパカを見てみたいという人は、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。
―終わり―
◆氷取沢ファミリー牧場
住所/神奈川県横浜市磯子区氷取沢町635
電話/045-771-4122
営業時間/10:00~16:00(11月中旬から2月中旬は~15:30)
定休日/月曜、月に2回火曜
URL:http://family-bokujyou.com/
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