マガジンハウス担当者の今推し本『億男(川村元気著)』~ 電車男・モテキ・宇宙兄弟を手がけた映画プロデューサーの新作小説

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『億男』書影

初めまして、マガジンハウスです。

この社名から、雑誌だけを作っている出版社だと思われがちですが、実は書籍やムックもいっぱい作っていまして、けっこう話題の本も多いんですよ。

マガジンハウスロゴマーク

皆さんがお持ちの本のいずれかに、この家のマークがついていたら、それが我が社の本です! お買い上げありがとうございます! 

これから毎週、マガジンハウスの本、ムック、そしてもちろん雑誌について、社員自らご案内していきたいと思いますので、お付き合いください。

今週おすすめしたい一冊は、小説『億男』。“おくおとこ”と読みます。これを聞いて「箱男みたいだな」と思われた方、いいセンスですね。「電車男みたいだな」と思われた方、かなりいい線ついてます。

著者の川村元気さんは、映画プロデューサーとして『電車男』をはじめ『悪人』『モテキ』『宇宙兄弟』などなど、すべて挙げたら長すぎるほどのヒット作を手がけてきたのですが(さらに11月には『寄生獣』も公開されます)、映画だけじゃ飽き足らず(?)、2012年には小説『世界から猫が消えたなら』で作家デビューし、その本まで70万部超えのベストセラーにしてしまった、なんだかすごい人なんです。

『世界から猫が消えたなら』

ちなみに、『世界から猫が消えたなら』も弊社から出版されました(現在、文庫版も小学館様から発売中。さらに来年末(予定)には佐藤健さん&宮﨑あおいさん主演で映画化もされます。ああ、ニュースが多くて!)

そんなスーパークリエイターの小説二作目となる『億男』は、どんな本なのか? 編集を担当したH氏に聞いてみましょう。

――――ネタバレしない程度に、内容を2分で説明してください。
H「簡単に言えば、主人公と一緒に、お金と幸せの答えを探す旅に出た気分になれる本です」

――――もう少しわかりやすく。
H「えっ。えーと、読む人によって主題が異なる本です。弟の借金を肩代わりし妻子との幸せな生活を失った男が、急に3億もの大金を手にしてしまう。さて彼はどんな行動をとるのか? ――主に男性読者は、お金について考えるようになったと仰るように、マネー絡みの本として捉えられるのですが、女性の方は家族の崩壊と再生についての本だと思うみたいですね」

――――帯の推薦文のメンツがすごく豪華ですね!
H「そうなんです。大泉洋さん、岩井俊二さん、松浦弥太郎さん。すごいでしょ。大泉さんは、本の推薦文を書かれるのは初めてなんですよ。大泉さんのファンは、プレミアム帯として購入されてはいかがですか!」

――――川村氏の著書はいつも、装丁も素敵ですよね。これは著者のこだわりが?
H「そうなんです。『セカネコ』(世界から猫が消えたなら)の時もお願いした鈴木成一さんの装丁で、イラストは長崎訓子さん。雑誌『BRUTUS』連載の時から好評の挿絵でしたが、単行本のカバーになっても最高の仕上がりです」

マガジンハウス社屋にかかった垂れ幕

――――そういえば、いま会社の外壁に『億男』の垂れ幕が下がってて目立ってますよ!
H「そう、絵本『ティニー』の懸垂幕もあるね。この絵本も川村さん作ですよ。いまNHKでアニメ放映されてますので、どうぞよろしく」

――――ところでHさんは、もし3億円手にしたらどうしますか?
H「うーん、お姉ちゃんいっぱい集めて酒池肉林の1年を過ごすかなあ。3億じゃ足りないか……。マガジンハウスを買い取るってのもいいね」

――――3億で買い取れるんですか。じゃあ、弟が数千万円の借金を作ってドロンしたらどうしますか?
H「僕も肩代わりするかもなあ。で、大金貸してくれるような友だちもいないから、いま住んでる家は売ることになるでしょうね。そしたら学生さんとシェアハウスで暮らすのも楽しそうですね」

――――最後に、渾身の宣伝を2分でしてください。
H「えと、実は僕、今月いっぱいで会社を辞めるんですが……」

――――えっ。
H「うん。えへ」

――――では、ラストメッセージですね!
H「そんな僕から最後のお願いです! 『億男』、ぜひぜひ、読んでください。この世界観に共感しましょう!」

H氏近影

――――Hさん、さようなら! お元気で~。

今回の推し本

■億男(川村元気 著)
ジャンル : 小説
ISBN : 9784838727148
定価 : 1512円 (税込)
発売 : 2014.10.15
http://magazineworld.jp/books/paper/2714/

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