今度の“ドラキュラ”は一味違う! コッポラ・アルジェント……厳選ドラキュラ映画5選[ホラー通信]

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これまで描かれることのなかったドラキュラの英雄伝説を、最新VFXを駆使し壮大なスケールで描くアクション・エンターテイメント超大作『ドラキュラZERO』が東宝東和配給にて、10月31日(金)より公開となります。

膨大な数の世にあふれるドラキュラ物語のモデルとなった実在の男、ヴラド・ドラキュラ。歴史に名を刻む〈英雄〉であり、15世紀半ばにトランシルヴァニア地方を治め、人々から敬愛された君主だった彼は、いったいなぜ21世紀の今日に至るまで、恐怖と共に語られる存在となったのか? 実在のモデルをベースに描かれるこの物語では、これまでのドラキュラのイメージを一新。VFXを駆使した今まで見たことのないスタイリッシュさを放つ、アクション・エンターテインメント超大作に仕上がっています。

“ドラキュラ”と“ヴァンパイア”は同じ“吸血鬼”として分類されがちですが、そもそも“ドラキュラ”は、ブラム・ストーカーの小説『吸血鬼ドラキュラ』の登場人物であり、“ヴァンパイア”=吸血鬼の一種だということは、知る人ぞ知る事実。

これまで数々のドラキュラとヴァンパイア映画が公開されてきましたが、“ヴァンパイア”を描く作品は、SFやアクション、ロマンスなどのジャンルが多いのに対し、“ドラキュラ”を描く作品は、史実に基づきつくられたクラシカルな作風が多いのが特徴的です。本作はその名の通り、“ドラキュラ”を描いた作品ですが、今まで描かれてきたドラキュラのイメージを一新させているところが見所のひとつです。今回は、厳選ドラキュラ映画の見所を一挙にご紹介!

ハロウィン前にチェックしたい! 「ドラキュラ映画5選」

■『ドラキュラ』(92) 監督:フランシス・フォード・コッポラ

亡き妻の面影を求めて彷徨うドラキュラと、妻に生き写しの女性との儚い恋の顛末を描く、ホラー・ファンタジー。

ゲイリー・オールドマンの圧倒的な演技も捨てがたいですが、ここは同じ日本人である石岡栄子さんの衣装を見所として挙げさせていただきます。この作品で石岡さんは第65回アカデミー賞、衣裳デザイン賞を受賞していますが、劇中に登場する数ある衣装の中でも、ウィノナ・ライダー演じるヒロイン、ミナの親友で、ドラキュラの餌食にされたルーシーの「死の花嫁衣装」が最も印象的。ミナが人間だった時に着ていた印象とドラキュラになった後に着ていた時の印象が違うのが不思議です。

■『ドラキュリア』(00) 監督:ウェス・クレイヴン

「エルム街の悪夢」「スクリーム」の監督ウェス・クレイヴンが製作総指揮を務め、ホラーの古典ドラキュラに大胆な発想で取り組んだ“新釈”ヴァンパイア・ムービー。

若き日のジェラルド・バトラーがいい感じのセクシー具合でドラキュラを演じているところも胸キュンポイントではありますが、ここはバトラーの空中SEXシーンを見所として挙げさせていただきます!斬新な発想で猛烈につっこませてもらえる名シーンといえるでしょう。

■『ヴァン・ヘルシング』(04) 監督:スティーヴン・ソマーズ

モンスター・ハンター“ヴァン・ヘルシング”とドラキュラの運命の対決を描くスペクタクル・アドベンチャー。

あまり似合っていない長髪ヒュー・ジャックマンが見られるところもポイントのひとつかもしれませんが、ここはドラキュラ以外にも、狼男、フランケンシュタインにジキル博士とハイド氏など、怪奇映画でお馴染みの有名モンスターたちが夢の総出演をしているところを見所として挙げさせていただきます。これは滅多にみれない!

■『ダリオ・アルジェントのドラキュラ』(12) 監督:ダリオ・アルジェント

「サスペリア」「インフェルノ」などで知られるイタリアホラー界の異才ダリオ・アルジェントが、ブラム・ストーカーによる怪奇古典小説「ドラキュラ」を映画化。

ドラキュラといえば、コウモリに変身する姿がよく描かれますが、この作品では最初はフクロウ,次は狼になって人を襲い、次はハエが大量に集まってギュって固まってドラキュラに変身します。そして最終的には、なぜか急に巨大なカマキリに変身する姿が描かれのですが、なぜわざわざあえて姿を選んだのか?と思わずアルジェント御大に聞きたくなる為、見所として挙げさせていただきます!

■『ドラキュラZERO』(14) 

そして、いよいよ公開となる新作ドラキュラ映画である本作。今まで挙げてきたドラキュラ映画のモデルとなったヴラド・ドラキュラは、串刺し公、悪魔公と呼ばれ、“恐怖”のイメージを持つ方が多いはず。しかし、本作で描かれるドラキュラはこれまでのドラキュラ映画とは異なり、「英雄」として描かれているところが見所のひとつ!普通の人間でなくなってしまったヴラドは、巨大な力を持つと同時に様々な弊害も体感し苦悩しますが、そこは男ヴラド・ドラキュラ。グッと我慢し、自らのことよりも民衆を家族を守る為、悪を倒そうとする姿は、まさに男気を感じさせてくれます。

http://dracula-zero.jp

(C)Universal Pictures

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藤本エリ

映画・アニメ・美容が好きなライターです。

ウェブサイト: https://twitter.com/ZOKU_F

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