同人誌・非営利サイト発表作品が投稿できない現状に一石!? 新人賞主催出版社に応募要項改正を求める署名活動実施
作家への登竜門となる出版社主催の新人賞ですが、その多くは「未発表」作品を対象にしており、同人誌やインターネットで公開された作品は弾かれてしまっています。そんな現状を踏まえて、同人誌や非営利ウェブサイトで公開された作品の投稿も可能になるように、応募要項の改正を求める活動が、署名プラットフォーム『Change.org』で実施されています。
発信者となっているのは、創作文芸・評論オンリーの同人誌即売会を年間2回開催している『文学フリマ』事務局。「新人賞へ投稿する作品を、投稿前に『文学フリマ』で発表できたらいいのに……」という声をよく聞くといい、太宰治賞・電撃小説大賞・メフィスト賞など同人誌・非営利サイトでの発表作品にも門戸を開く文学賞もある中、文芸五誌などの純文学系や大衆小説系の公募新人賞はほとんど旧来の応募要項のままであるという現状を指摘。「インターネットの最前線で切磋琢磨している作家志望者たちの声を届けたい」として今回の署名活動への主旨を説明し、文藝春秋・講談社・新潮社・河出書房新社・集英社などの出版社に新人賞の応募要項の改正を求めています。
目標人数は5000人。即売会・ウェブサイトでの活動する同人・アマチュアと出版社との関係にも一石を投じる形になっており、その双方からの反応や推移が気になるところなのではないでしょうか。
キャンペーン 文学の公募新人賞の応募要項を「同人誌や非営利のウェブサイトでの発表作品は応募可」に改正してください (Change.org) [リンク]
乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。
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