【イタリアレポート2014】イタリアに「スタバ」が1店舗もない理由
日本をはじめ世界中でチェーン展開する「スターバックス・コーヒー」。近ごろ、日本の都道府県で唯一、店舗がなかった鳥取県にもいよいよ出店するのがニュースになっていた。一方、いまだに1店舗もない国が、コーヒー文化が根付くイタリアだ。
なぜ、イタリアにスターバックスがないのか。
そもそも、イタリアにはチェーン店が少なく、いまだに個人商店が強いといわれる。飲食業が深夜営業できないのが法律でも定められているので、チェーン店が進出しにくい事情がある。
現に、スターバックスだけでなく、ケンタッキー・フライドチキンの店舗もイタリアで見たことはない(ただし、マクドナルドはさすがにたくさんあるが)
そしてもう1つ、イタリアには「バール」がある。
バールとは、分かりやすく言うと、コーヒーなどのドリンクを立ち飲みで提供するカフェよりも小さな店舗で、小さな街や駅にも必ず存在する。イタリア人はこのバールに1日2回、3回・・・と行くのが習慣で、朝ごはんをバールでさっさと済ませる人も多い。
バールでの定番、エスプレッソは1杯1ユーロ(約140円)。日本よりも格段に安く、しかもおいしい。バールにはジュースやスナック菓子、軽食も置いているが、皆、長居はしない。
日本でもそうだが、スターバックス=ちょっと長居する人が多い。友人と話し込んだり、勉強をしたり・・・そう考えると、「イタリア人はコーヒーを飲むのに長居しないので割が合わない」というのが、最も正解かもしれない。
(Written by AS)
【Nicheee!編集部のイチオシ】
・ドイツで見かけた「スズキ」 カタカナがブームになる予感?
・現在フランスの山奥で2万頭を越える羊たちが移牧中!
・【EU旅レポ】世界一の衣装持ち ベルギー「小便小僧」人気はルイ15世が起源
テレビ番組のリサーチャーによる情報サイト。 テレビ番組におけるネタ探しのプロが蓄積された知識とリサーチノウハウを武器に、芸能、雑学、海外、国内ご当地、動物など多岐に渡るジャンルをテレビ番組リサーチャー目線で発信しています。
ウェブサイト: http://www.nicheee.com/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。