ソニー『NEX-5』の『16mmパンケーキレンズ』を使い倒す

MobileHackerz再起動日記

今回はMobileHackerzさんのブログ『MobileHackerz再起動日記』からご寄稿いただきました。

ソニー『NEX-5』の『16mmパンケーキレンズ』を使い倒す
周辺画質がヒドイだの解像しないだのボケ味が汚いだの広角すぎるだのいろいろ言われているソニーのミラーレス一眼『NEX』の『16mmパンケーキレンズ』ですが、やっぱりなんだかんだ言ったってその大きさは魅力的。というわけで、ほんとに“使えない子”なのかどうか『パンケーキレンズ』を持ち歩いていろいろとスナップしてみました。結論からすると、結構これはこれでいいじゃん!というカンジです。なんでも自分でちゃんと使ってみないとわからないものです。

・風景撮り
まず、やっぱり風景には強い。35mm換算で24mmというド広角は風景を実に魅力的に映し出してくれます。でかい建造物とか広い空とか、散歩スナップで広いところをつい撮ってしまう人にはかなり向いてます。

ソニー『NEX-5』の『16mmパンケーキレンズ』を使い倒す

NEX-5・E16mm・絞り優先 – 16mm 1/80 F13 ISO200

ソニー『NEX-5』の『16mmパンケーキレンズ』を使い倒す

NEX-5・E16mm・絞り優先 – 16mm 1/20 F6.3 ISO1600

・夜景撮り

ソニー『NEX-5』の『16mmパンケーキレンズ』を使い倒す

NEX-5・E16mm・手持ち夜景モード(手持ち撮影) – 16mm 1/30 F2.8 ISO500

こういう場合、できれば少しは絞って使いたいところなのですが、『NEX』の真骨頂“カメラ内画像処理”手持ち夜景モード *1 を使おうとすると絞り開放が前提になってしまうところは少し痛い。開放だとさすがにちょっと解像が甘いなーというところはあります。でもこの「暗かろうがなんだろうがとりあえず出してシャッター切れば撮れてしまう」手軽さは他のカメラでは真似できません。
*1: 「ソニーNEX-5の“手持ち夜景モード”が凄い」2010/06/04『MobileHackerz再起動日記』参照
http://blog.mobilehackerz.jp/2010/06/nex-5_04.html

ソニー『NEX-5』の『16mmパンケーキレンズ』を使い倒す

NEX-5・E16mm・手持ち夜景モード(手持ち撮影) – 16mm 1/30 F2.8 ISO320

ソニー『NEX-5』の『16mmパンケーキレンズ』を使い倒す

NEX-5・E16mm・手持ち夜景モード(手持ち撮影) – 16mm 1/30 F2.8 ISO6400

そしてやはりなんといってもこの広さ!広角すぎて使いにくいとか言われてましたが、実際持って外に出てみたら広いなら広いなりで面白く風景を切り取ることができるので、撮ってると楽しくなってきます。“散歩カメラ”は風景気軽に撮れてナンボです。

ソニー『NEX-5』の『16mmパンケーキレンズ』を使い倒す

NEX-5・E16mm・プログラムモード – 16mm 1/6 F2.8 ISO1600

ここまでカメラ固定いっさい無しのオール手持ち撮影。

ソニー『NEX-5』の『16mmパンケーキレンズ』を使い倒す

NEX-5・E16mm・絞り優先(露出補正+1.0) – 16mm 8sec F8 ISO400

しかし固定できるところで固定すれば、それはそれで夜景撮りには便利です。『NEX』+『パンケーキレンズ』なら、コンパクトデジカメ用の安物超小型三脚で固定できてしまいます。今回の撮影は橋の欄干にカメラを直置きしましたが、そういう“コンデジ的な固定方法”でもあんがいなんとかなってしまう機動力も魅力ですね。

・食事撮り
さて、“散歩カメラ”には風景撮りのほかにもよく使われる用途があります。そう、食事撮り。ふと入ったカフェでかわいいスイーツを撮る……といった時に、『パンケーキレンズ』はどこまで使えるのでしょうか。

ソニー『NEX-5』の『16mmパンケーキレンズ』を使い倒す

NEX-5・E18-55mm・おまかせiAuto – 36mm 1/60sec F4.5 ISO1000

ソニー『NEX-5』の『16mmパンケーキレンズ』を使い倒す

NEX-5・E18-55mm・おまかせiAuto – 55mm 1/60sec F5.6 ISO1600

まずズームレンズだとどう撮れるか。雰囲気も撮れるしアイテムにも寄れるしで悪くありません。しかしズームレンズはいかんせん携帯性が犠牲になる。というわけで、『16mmパンケーキレンズ』でも食事撮りに挑戦です。

ソニー『NEX-5』の『16mmパンケーキレンズ』を使い倒す

NEX-5・E16mm・おまかせiAuto – 16mm 1/30 F2.8 ISO250

これが『16mmパンケーキレンズ』で寄れるいっぱいです。うーん……やはりもうちょい寄りたい感じですし、背景のボケ味もちょっと厳しい。このまま食事撮りもパンケーキレンズ一本でok!とはさすがに言い難い。しかたないので秘密兵器にご登場いただきます。

ソニー『NEX-5』の『16mmパンケーキレンズ』を使い倒す

NEX-5・E18-55mm・おまかせiAuto – 34mm 1/60 F4.5 ISO1600

ちゃっちゃららっちゃっちゃーん!クローズアップレンズー! (ドラえもんが道具を出す節で)
SIGMA 『DP1』 *2 でもよく使っていたのですが、『NEX』は『パンケーキレンズ』そのものにちゃんと49mmのフィルタねじが切ってありますので(SIGMA『DP1』はフィルタ用のアダプタが必要だった)、カバンの片隅にフィルタだけ突っ込んでおけばいいのがいいですね。三脚もコンパクトなもので充分ですし、そういった機材一式小さいポーチに入りそうです。
*2:SIGMA 『DP1』サイト参照
http://www.sigma-dp1.com/jp/main.html

ソニー『NEX-5』の『16mmパンケーキレンズ』を使い倒す

NEX-5・E16mm+MCクローズアップNo.3・おまかせiAuto – 16mm 1/30 F2.8 ISO250

さあそんなわけで『MCクローズアップNo.3』装着です。ボケ味はちょっときついかな?という感じではありますが、元の16mm単体よりも強くボケるようになったので目立ちません。まただいぶしっかりと寄れるようになりました。散歩のついでに撮る写真ならこれくらいで充分じゃないでしょうか。

ソニー『NEX-5』の『16mmパンケーキレンズ』を使い倒す

NEX-5・E16mm+ACクローズアップNo.5・おまかせiAuto – 16mm 1/30 F4 ISO400

『ACクローズアップNo.5』だとここまで寄れます。でも『ACクローズアップ』は結構でかいので『MCクローズアップNo.3』くらいでちょうどいいかもしれませんね。

というわけで結論です。
『NEX』+『16mmパンケーキレンズ』+『小型安物三脚』+『MCクローズアップNo.3』機動力を活かした散歩カメラならこれ最強!

『NEX-5』ソニー株式会社
http://www.sony.jp/ichigan-e/products/NEX-5D/
『49ミリ MCクローズアップ+3』マルミ光機株式会社
http://www.marumi-filter.co.jp/film/02.html#cu
『49mm AC C-UP NO5』株式会社ケンコー
http://www.kenko-tokina.co.jp/imaging/eq/eq_camera/close/closeup/ac345.html

執筆: この記事はMobileHackerzさんのブログ『MobileHackerz再起動日記』からご寄稿いただきました。

文責: ガジェット通信

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