女性器の3Dデータ配布でマンガ家・ろくでなし子逮捕 警察が猥褻物と認定

女性器の3Dデータ配布でマンガ家・ろくでなし子逮捕 警察が猥褻物と認定

マンガ家・ろくでなし子さん/本人サイトより
自身の女性器を3Dプリンタ用データにしてダウンロードさせたとして、警視庁は、女性マンガ家・ろくでなし子さんをわいせつ物頒布等の疑いで逮捕したことを7月14日に発表した。

報道によると、ろくでなし子さんは「警察がわいせつ物と認めたことに納得がいかない。私にとっては手足と一緒」と容疑を否認しているようだ。

自らの女性器をアート作品にした「デコまん」を展開

ろくでなし子さんは、自らの女性器を型どりデコレーションした立体作品「デコまん」によるアート活動を展開するマンガ家。著書に『デコまん~アソコ整形漫画家が奇妙なアートを作った理由~』などがあり、「デコまん」は様々な画廊での展示や個展の開催のほか、海外メディアに取り上げられるなど、注目を集めていた。

逮捕の要因となったのは、2013年6月にろくでなし子さんが「デコまん」活動の一環として、制作に必要な資金を募るクラウドファンディングサイトで実施していたプロジェクトのリターン。

ろくでなし子さんは、自分の女性器をかたどった小型ボートをつくることを目的とするプロジェクト「わたしの『まん中』を3Dスキャンして、世界初の夢のマンボートを作る計画に支援を!」を実施し、そこで、3000円以上の支援者へのリターンとして、自分の女性器の3Dプリンタ用データを提供するとしていた。

同データは、プロジェクトを支援した30人以上に配布されており、このデータが、わいせつ物頒布にあたるとして逮捕に至ったようだ。

また、3Dプリンタをめぐっては、2014年5月8日、大学職員が3Dプリンタで銃を製造し、その銃に殺傷能力があったために銃刀法違反で逮捕された事件が起きたことも記憶に新しい。

広がる波紋

この逮捕に対して、Twitterでは疑問の声が挙がっている。

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