7月アニメ『戦国BASARA Judge End』メインキャスト会見で語られた見どころ! 「声優たちがキャリアをかけて戦っています」[オタ女]
ド派手な演出と破天荒な設定で人気のスタイリッシュ英雄(HERO)アクションゲーム『戦国BASARA』。ゲーム「戦国BASARA3」を元にした新作TVアニメシリーズ『戦国BASARA Judge End (センゴクバサラ ジャッジ エンド)』がついに今年7月放送決定! 発表のあった記者会見には伊達政宗役・中井和哉さん、真田幸村役・保志総一朗さん、徳川家康役・大川透さん、石田三成役・関智一さんといったメインキャストと、カプコンの小林裕幸プロデューサー(通称、こばP)が登場し、新しいTVアニメの内容やアフレコの様子について語りました。
――新作『戦国BASARA Judge End』はどういった作品なのでしょうか?
こばP:今回日本テレビさんと組み、制作もテレコムアニメーションフィルムさんという新しい座組になっています。ゲーム「戦国BASARA3」という作品では、徳川家康と石田三成が関ヶ原で戦う設定で作っていたんですが、過去のアニメーションでは伊達政宗が豊臣秀吉を倒して、石田三成が恨むのは伊達政宗という、ゲームとはまた違う設定を描いていたので、私としてはゲームの設定での家康と三成の展開も描きたくて。
そしてその設定の中で、伊達政宗と真田幸村という2人の武将を敗戦の将の設定で描いていたんですが、アニメではその部分は最初の少しだけにしてそこまで描かず、元気な2人をやろうかな、という展開で考えています。
――ちなみにJudge End(ジャッジエンド)というのはどういう意味ですか?
こばP:英語的にはかなりおかしい「Judge End」という言葉です(笑)。たぶん正しくはEnd of Judgment(エンドオブジャッジメント)なんですけど、それが長いのと、ちょっといいにくいなと思って。Judge Endの方がBASARAらしくて言いやすいので、勝手に作った造語です。
意味としては、この今来てくださってるキャスト4人の武将中心に、出てくるいろんなキャラクターたちが、それぞれ“エンド”ということで決着がつきますし、ジャッジメントつまり“審判がくだされる”ということでこのタイトルをつけさせてもらいました。
どうなるかは当然言えないんですけども、いろんな武将たちが今回のオリジナルのストーリー展開でドラマチックに、“いろんなJudge Endを迎えていく”と思っていただければいいんじゃないかな、と。
エンドというと寂しいイメージもありますけど、悲しいことばかりではなく、前向きなJudge Endだと思っていただきたいです。
また、この日は第2話のアフレコを終了しての会見。キャストのみなさんに「第2話のアフレコを終えて、今回はどのような作品になりそうですか?」という質問が投げかけられました。
中井和哉さん:助走はとりあえずなしで、いきなりドーンッとトップスピードに入ってるような、1話2話でしたね。ですから様子見期間無しで、ほんとにBASARAの真髄みたいなところからいきなりスタートするんで、そのスピード感には僕も「おっと、早くついていかないと」となっているような、久しぶりのTVシリーズです。特に政宗的には、ゲームを下地にしてるということで知っている人はわかっていると思うんですが、序盤に大変なことがあるので、いきなりトップスピードで始まったな、という感じはしています。
保志総一朗さん(以下、保志):前回BASARA3ベースで劇場版をやったわけですが、それは何時間かにすべてを詰め込んで、オリジナルの劇場版という感じだったので、久しぶりのTVシリーズですが、本当に1話1話で本気を出してやっています。中井さんがおっしゃったように、助走なしの全力疾走しかしない作品なので。
ゲームのBASARA3がそのまま描かれるのか、それともTVシリーズならではで、やっぱりすごいクライマックスが待っているのかっていうのは楽しみなので、本当にここでしか見られないBASARA3が見られるんじゃないかな、というのを期待しています。
大川透さん(以下、大川):ゲームはほぼ毎年のように収録をさせて頂いているんですが、やはりアニメとなると、僕らの仕事の本道というか、キャストが皆で集まって一つの作品を作れるわけですから、僕もやっていて非常に嬉しいことですし、テンションもあがります。
今1、2話アフレコをやってみて、どちらかというと前回まではなかったような、武将1人1人の“リアルっぽい戦い”みたいなものが、今回ちょっとフューチャーされているような気がして、これはまたタッチが違うので楽しみだな、というのがあります。
それと、ストーリー部分では原作BASARA3のままでスタートするのですが、果たしてJudge Endが全員にどういう風にくだされるのか、というのはBASARAですから! いい意味で正直何が起こるか僕らもわからないという状態で、この先の話の展開にワクワクしています。
関智一さん(以下、関):一番最初は、とにかく今までのメディア化されているものに比べて、よりテンポの良い展開になっているんじゃないかと。セリフ回しとかそういったものも、今まで培ってきたものもありますけど、それをあえて一個壊して新たな世界に進むような、そういう挑戦的な演出も感じます。
1話も2話も、最後には早く次が見たくなるような、すごく引きのあるエンディングを迎えていますので、少年漫画の連載ものをみているような感覚で「来週が早くみたいなあ」と思える作品になっていくのかなぁと。
会話もテンポよく、よりリアリティを増していますし、それでいてBASARAらしいケレン味もあって、本当にあっという間の30分に感じる作品になっていると思います。
こばP:本当にドラマチックですよね。「あ!ここで終わるの!?」みたいな展開で毎回終わるので、早く次が見たいという作りになっています。自分で作っていて知っているんですけど、それでも先が気になるような展開を毎回迎えています。
見どころは?
大川:たくさんのキャラクターが登場しますが、ゲームから演じている声優がそのままアニメにも登場します。言ってみれば、今アニメ業界の中で1本のTVシリーズでこれだけの声優を揃える作品は、まずないんじゃないかな、と思います。スタジオに行っても、妙な緊張感がありますね(笑)。非常に僕らも緊張感をもってやれる現場なので、毎回アフレコが楽しみでしょうがないんですけど。
その中で今回、三成と家康の2人がフューチャーされるということで。三成はやればやるほど負の部分が皆に受け入れられやすいというか、みんなが感情移入しやすいのは三成の方だなぁと思っていたんですが。
それに対して家康が“いつも陽である”というものをきっちりと作ってあげないと、三成も輝かないし、家康も輝かない、と思いながら家康をやっています。それが今回最も対照的に2人を描いていただけるんじゃないかな、と期待しているところです。
関:政宗と幸村とは違ったライバル像を立てていかないとな、ということで、大川さんが絆という言葉で真っ直ぐな道を力強く演じてくださっていますので、それを今度は私(三成)の負の力で(笑)、それも愛情の裏返しではあるんですけど、そういう思いで役柄としてだけじゃなくて、声優としても負けないように、力いっぱい演技で戦いを挑んでいきたいな、と思ってまして。
個人的には第1話から年甲斐もなく、喉を枯らすぐらいいっぱい叫びましたので。その辺の魂の叫びを聞いていただければな、と。実は一週間その後体調が悪かったです(笑)。そのぐらい頑張って取り組んでますので、きっとそれが見ているみなさんにも伝わるんじゃないかな、と信じてやみません(笑)。
こばP:家康と三成もゲームBASARA3のまんまではなくて、家康の絆の中身というか。この前までやっていた舞台では、「絆とは」という奥深く思ってるものをかなりさらけ出して演劇でやりました。このTVアニメでも、舞台ほどは生々しくは出さないにしても、大川さんが今言ったところから、もうちょっと家康の人間臭いところを描こうと思って、山本と脚本の高橋ナツコさんとかと「家康の本音をもうちょっと出したいんだ」ということを話し合って今作はやっています。なのでゲームのBASARA3とは違う家康が出て、それに三成がどう反応するか、というのが見どころじゃないかなぁと思います。
そういう意味では、政宗・幸村の関係も新しく描きますし、家康と三成の関係、そしてこの4人がという展開もありますので、随時発表するいろいろなキャラ含めてどうなっていくかを楽しんでいただければ嬉しいです。
今回、家康と三成の対立がメインに描かれることになるので、幸村の影が薄いな……と思っている幸村ファンもいるのでは?そんなファンに向けるように、保志さんからこんな見どころ紹介が。
保志:幸村的に言うと、BASARAの魅力の一つとしては、幸村とお館様とのお約束の殴りあいみたいなのはもちろんあるんですけど。BASARA3の醍醐味としては、一つ悩んでからの武田軍の大将になるということ。
また、ゲームのBASARA4までやっていると面白いキャラが出すぎていてカオスな状態になっているので、このアニメでは、政宗、家康、三成とともに、柱の中にちゃんと幸村がいてくれるので、アニメならではの幸村の活躍というのを期待していますし、見どころになってくれるといいな、と思っています。
こばPからも「ちゃんと政宗と幸村をライバルとして描いているので」というメインで出ますよ、的なフォローと「政宗も新しい英語喋らせてますから」という今から楽しみになる情報も! そして気になる他の登場武将の情報などは6月10日くらいに発表されるかも……?
また、大川さんからキャストが豪華でアフレコ現場に緊張感がある、という話が出ましたが、ベテラン揃いのBASARAのアフレコ現場は、とても早く収録が終わるそう。
大川:信じられないくらい収録は早いですよ。(他のみんなも早い早いと頷く)
テストやって、即本番入って、直しをちょんちょんとやったらもう終わりなので。今日なんかはAパート1時間かからなかったですね。あっという間です。
関:1話の収録も全体で1時間半くらい。これはアンパンマンに匹敵する早さです(笑)。
保志:実際ガヤの時間で取ってるってかんじですよね。合戦シーンがあるので、そういうアフレコのほうが時間取ってますよね。
中井さんも斬られる兵士役をやっているそうです!
関さんが「画面の中では武将が戦ってますし、マイクの前では、声優たちがキャリアをかけて戦っています(笑)」と言うように、豪華なキャスト陣の“声での戦い”もこの作品の見どころ。ベテラン声優陣の本気のぶつかり合いを感じてください!
【作品情報】
作品名:戦国BASARA Judge End (センゴクバサラ ジャッジ エンド)
放送時期:2014年7月放送開始
放送局:日本テレビ 他
【スタッフ】
原作:CAPCOM(「戦国BASARA3」)
原作監修:小林裕幸(CAPCOM)、山本真(CAPCOM)
監督:佐野隆史
シリーズ構成:高橋ナツコ
キャラクターデザイン:千葉道徳
総作画監督:徳田夢之介・小林利充
美術監督:陳場大輔
色彩設計:大塚眞純
音響監督:岩浪美和
制作会社:テレコム・アニメーションフィルム
公式Twitter:@basara_je
TVアニメ公式サイト
www.ntv.co.jp/basara_je
(c)CAPCOM / BASARA JE
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