プログラマー伊藤直也氏が『Amazon』から垢バンの憂き目に!? アソシエイトリンクツール『amazlet』が原因か 

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『はてなブックマーク』の開発者として知られ、ニフティ・GREEにも在籍したプログラマー伊藤直也氏(@naoya_ito)が、『Amazon』アソシエイトアカウントが削除されたと『Twitter』で報告。自身が開発したアソシエイトリンクツール『amazlet』がその原因と見られ、古くからのネットユーザーを中心に波紋が広がっています。

発端は2014年5月23日9時49分の伊藤氏のツイート。「なんか規約違反でいきなりAmazonアソシエイトのアカウント削除された」といい、理由についてはまったく記述がなかったとのこと。その後、『Amazon』からのメールの画像をアップ。「全く理由わからん」と嘆き、『amazlet』という名称が理由なのではと分析。10年前に『Amazon』担当者から「まあ大丈夫です」と認められたという経緯について言及しつつ、「いくらなんでもあんまりだ」「10年amazlet運営してきてこの仕打ち」と不満を述べています。

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ブログ黎明期の2004年に伊藤氏が送り出した『amazlet』は、それまで煩雑だった『Amazon』アソシエイトプログラム(アフィリエイト)用のリンクのHTMLコードを商品名を検索するだけで簡単に作成されるツールとして、多くのブロガーに利用されてきました。今でこそ『Amazon』自体がウィジェットを提供していますが、その使い勝手のよさとシンプルなデザインで未だに根強い支持があります。

伊藤氏によると、規約違反がどこか訪ねても「直ちに停止しなさいの一点張り」「同じ文面のメールが繰り返し2回返って来た」と杓子定規の対応をされているとのこと。気になる『amazlet』については「このまま動かしてはおきます」と説明がない以上警告を無視すると明言しており、直ちにサービスが使えなくなることはなさそうですが、『Amazon』の対応いかんでは予断の許されない状況といえそう。

『はてなブックマーク』のほかにもニフティのブログサービス『ココログ』を開発するなど日本におけるブログ文化を支え、『amazlet』によってネットにおける通販サイトのアフィリエイト普及に貢献している伊藤氏のことを『Amazon』側がまったく知らないとは考えにくいですが、「文脈とか背景まったく加味されてなくてロジックツリー的なもので判定されてテンプレで文面返って来てるような印象の返事」という感覚を多くのユーザーも共有している模様。伊藤氏のツイートをまとめた『Togetter』(http://togetter.com/li/670925)は82000以上の閲覧数になっています。

「地球上最もお客様を大切にする会社を目指しています」という『Amazon』のフッターに「まじで腹立つ」といい、悲しみを帯びたツイートを重ねていた伊藤氏。『Amazon』のユーザー対応のあり方について考えさせる出来事でもあり、今後の動向について注視する必要がありそうです。

『amazlet』
http://www.amazlet.com/ [リンク]

伊藤氏のツイート
https://twitter.com/naoya_ito/status/469642217158500352 [リンク]

※画像は伊藤氏のツイート、および『amazlet』より。

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ふじいりょう

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。

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