ヤヌコビッチ元大統領の宮殿がまるでテーマパーク 動物園にゴルフ場、マリーナにガレオン船まで!

ウクライナ議会によって大統領職を解任されたヴィクトル・ヤヌコビッチ氏。その彼が在任中に築きあげた邸宅があまりにも贅沢すぎて、見る人を呆れさせています。

首都キエフ郊外、ドニエプル川のほとりにそびえるヤヌコビッチ氏の豪邸は、敷地面積がなんと139ヘクタール。東京ドームに換算すると約30個分。ディズニーランドとディズニーシーを合わせたよりさらに広いんです。とにかく広すぎてピンとこない人も多いと思いますが、『Google Map』の航空写真(50.614713,30.473637)で少しはスケールが掴めるかもしれません。

元々は首相官邸のある国有地だったこの土地は、2007年にヤヌコビッチ氏が所有する関連会社に払い下げられた後、贅沢な開発が進められたということです。広大な敷地内には、人工池を囲む親水公園、ゴルフ場、射撃場、動物園、数十台の高級車を収めたガレージやガレオン船の形をした食堂まで設けてありました。

5階建の家の内部は、レバノン杉のドアに大理石の床、1つ10万ドルもするシャンデリアに金ピカの調度品などなど、贅を尽くした内装が施されており、ヤヌコビッチ氏の顔写真をプリントした悪趣味な蒸留酒のボトルも見つかっています。

これほど話題性に富んだ建築物なのにも関わらず、高い塀によって外界と隔離されているこの宮殿は、これまでウクライナ国民にはその存在が知られておらず、反政権デモ隊によって接収された先日になってようやく広く国民の知るところとなりました。

初めてこの有り様を見た国民は、「こんな贅沢な家を作るヤツはウクライナ国民として認めない!」と怒り心頭。でも、打ち壊したりするわけではなく、ゴルフを楽しんだり動物と触れ合ったりして、今ではちょっとした観光名所になっています。

この宮殿が、ヤヌコビッチ氏が正当に得た私財で造られたものなのか、それとも不正蓄財の産物なのかは裁判の結果を待たなければなりませんが、敷地内からは焼却処分されたり池に投げ捨てられたりした会計書類が見つかっていて、これが何らかの証拠になると見られています。でもまぁやっぱり、公式年俸が10万ドルの人がこれほどの物を買うには、何か悪いことしてないと無理ですよねぇ、常識的に考えて。

画像:Channel 4 News(YouTube)より引用

動画:Ukraine president:’ this is a fascist coup’(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=V9rnoe18q3s#t=3m16s

※この記事はガジェ通ウェブライターの「ろくす」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?

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