小型でもハイパフォーマンス!ゲーミングノート『Alienware M11x』製品レビュー

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デルが2月に発売したゲーミングノートパソコン(PC)『Alienware M11x』。17型、15型に続いてリリースされた本製品は、コンパクトな11型サイズの本体に『Intel Core2 Duo プロセッサー SU7300』とグラフィックコントローラー『NVIDIA GeForce GT 335M 1GB GDDR3』を搭載したハイパフォーマンスなゲーム向けノートPC。発売以来、出荷が間に合わないため、量販店などに設置されているデルの販売コーナー『デルリアルサイト』でも実物にお目にかかれないという人気ぶりです。そんな中、『M17x』に続き編集部で実物をお借りできたので、早速触ってみました。

コンパクトでより引き立つ個性的な外観

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W285.7×D233.3×H32.7mm、重量1.99kgと、このサイズにしては厚みと重さのある本体。ゴツゴツした『Alienware』ブランドならではのデザインは、ほかの11型ノートPCと比べると明らかに目立ちます。

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キーボードや電源ボタン、フロント、ロゴなどを発光させる仕様は11型でも健在。専用アプリケーション『Alienware FX』を使えば、光の色を20色から選んで個別にカスタマイズできます。

17型や15型の高級感はそのままに11型へダウンサイズしたことにより、ガジェットマニアの所有欲と「人に見せびらかしたい」という自己顕示欲を刺激するモデルになったことも、現在の人気の理由かもしれません。

インタフェースが充実

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DVDドライブは内蔵されていないので、その厚さは放熱設計上で必要なもの。裏面と背面には、ファンから熱を逃がす排気口が設けられています。

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高さが確保されている分、このサイズには珍しくインタフェースが充実。左側面にはセキュリティケーブル用スロット、ディスプレー用のVGA、DisplayPort、HDMIコネクター、USBコネクタが1基、LANコネクタ、SD/SDHC/MS/MS Pro/MMCに対応するカードスロットを装備しています。

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右側面には、ヘッドホン端子が2基、オーディオ入力端子、USBコネクタ2基を装備。自宅では外部モニタやキーボード、マウス、DVDドライブなどをそのまま接続して利用できます。

コンシューマーゲームが持ち運べる
『モンスターハンター フロンティア オンライン』のベンチマークソフトでは4588、『ファイナルファンタジー XI』のベンチマークソフトでは4098-Hのスコアを獲得。最上位機種『M17x』の数字より低いものの、いずれも問題なくプレイできる性能を実証しています。

評価機には、ゲームのダウンロードサービス『Steam』のクライアントソフトがインストールされていたので、『プレイステーション 3』『Xbox 360』でも販売されている最新ゲーム『バットマン アーカム・アサイラム』体験版をインストールして試してみました。3Dキャラクターがヌルヌル動くアクションゲームなので、若干のコマ落ちはするものの問題なくプレイできます。

1366×768ピクセルの11.6インチTFT WXGA光沢液晶ディスプレーは明るい室内でも見やすく、コンシューマーゲームと同等のゲームがプレイできる環境を持ち運べるのは大きな魅力といえるのではないでしょうか。

ちなみに、評価機に実装したメモリーは4GB。標準構成は2GBで、最大8GBまでメモリーのオプションが選択できます。Windows 7の『エクスペリエンスインデックス』の結果は、ゲーム用グラフィックスの数値が6.4、プロセッサの数値は4.1でした。

パワーと個性を求めるユーザーに

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この“ゲーミングノート”というカテゴリー、欧米ではノートPCを持ち寄って対戦ゲームを遊ぶLANパーティーや1万5000人ものゲーマーを集める『ドリームハック』などで一般的となっていますが、国内での認知はまだまだ。

『Alienware M11x』はゲーマー向けに限定せず、画像や動画の編集にノートPCを使いたいユーザーや、外部ディスプレーと組み合わせて2画面で快適に作業したいユーザーにも広く受け入れられそうです。ノートPCにパワーと個性を求める方には魅力的な製品なのではないでしょうか。

ゲーム用のグラフィック機能を通常モードに切り替えられる『Binary GFX機能』により、消費電力を抑えて最長約8.5時間(メーカー値)のバッテリー駆動時間を実現しているので、バリバリのモバイル派にも安心です。

そして同製品の最大の魅力は価格。これだけのスペックを実現していながら、デルでの標準構成の販売価格は9万9800円なのです。価格を見て欲しくなった読者もいるのでは?

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宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます

ウェブサイト: http://mogera.jp/

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