【隣接世界】ラベンダー色の公衆電話

ラベンダー色の公衆電話

 

今回の訪問先は、以前から当局間レベルで定期的に連絡を取り合っている隣接世界で、この時も定期連絡のために訪問した。

写真の電話は、その隣接世界の公衆電話である。公衆電話といえば灰色、緑、ピンク、赤など、いくつかのカラーバリエーションがあるが、この隣接世界の公衆電話は昔から一貫してラベンダー色なのだという。「ラベンダー色=公衆電話」と連想できるくらい定着した色で、公衆電話全盛期にはラベンダーの花の絵が公衆電話を示す記号として広く知られていたそうだ。

私たちが普段意識しない道具や風景も、時空柱が変わると変化することがある。これはその良い一例と言えるであろう。

※この連載は著者がつくりだした「架空世界」の様子を画像と共に紹介するという趣旨のものです。画像と文章で表現された世界は実在しません。

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olo

架空紙幣作家。4歳の頃、聖徳太子の一万円札の美しさに心を奪われ、紙幣デザインフェチとなる。現在では架空紙幣創作のほか、架空新聞記事、架空広告、合成写真を用いた隣接世界訪問写真などを創作している。

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