こだわりの“血のり”が大噴出ッ!! 日本の劇画を実写化したイタリア発スプラッター『アダム・チャップリン』 【未体験2014】
イタリアからなんだかすごい映画がやってきました。“未体験ゾーンの映画たち2014”企画で劇場公開となる『アダム・チャップリン』。
“『北斗の拳』の実写版!”とも謳われる今作は、『北斗~』をはじめとする日本のバイオレンスコミックを愛する監督が、映画でそれを表現しようと試みた意欲作です。
主人公は金髪にムキムキマッチョのアダム。ちなみに彼を演じているのが、今作の監督・脚本を務めたエマニュエル・デ・サンティご本人ですよ。ムッキムッキ。
白目むいて復讐を果たすぜ!!!
さて、ストーリーです。主人公アダムの最愛の妻が、借金の返済が一日遅れたせいで街のボスであるデニーに焼き殺されてしまいます。借金早く返せや。
これに逆上したアダムは復讐を果たしにゆく訳ですが、なぜだか右肩に悪魔が憑いてます。なぜかは分かりません。でももう憑いてるんだからしょうがないよね。
悪魔が憑いているせいなのか、アダムはなかなかの無法者です。復讐の道中に現れる人間は、白目むいてとにかくベコベコのグチョグチョにぶちのめします。
それでもって、彼の癖なのか分かりませんが、人から情報を聞き出そうとするときは相当にぶちのめしたあとに尋問します。なかにはぶちのめしすぎてペッタンコになっちゃった人もいるんですが、そんなペッタンコな人にも尋問します。そんで「あれ、答えねえぞ」みたいな表情してるのでちょっと天然かもしれません。多分もう死んでるよアダム。
ここまででお分かりかと思いますがストーリーは『北斗の拳』とだいぶ異なります。
そんな無法者のアダムと肩に憑いてる悪魔くんとの復讐劇ですが、暴力シーンが非現実的なマンガタッチで非常~~にカッコイイ。ここが“日本のバイオレンスコミックの実写化”と言われる所以でしょう。超高速連続キックや超高速連続パンチがキマると相手は見事にグッチャグチャ。並のアクションでは得られぬ爽快感!これがまたかなりスピーディーに描かれますので、ちょっとでもよそ見すると「なにが起こったか分からなかった」状態になることも。観るときはスクリーンから目を離さぬよう!
オリジナルの“血のり”作ったぜ!!!
また、この作品はエマニュエルと実弟のジェリオ・デ・サンティが立ち上げた映画制作会社『NECROSTORM』の作品第一弾となっております。
この会社、こだわりのスプラッター描写を実現するためにオリジナルの“合成血のり”を作ったそうです。
ちなみに作品を観る限り、血のりはやや透明感のあるサラッとした質感。リアルなグロテスクさよりも飛び散りの良さや噴出の勢いを重視しているのかもしれません。実際、すんごい量の血が出ます。血も噴き出しますがあまりにすごくて観てる方も吹き出します。
今回上映される“未体験ゾーンの映画たち2014”企画では、弟のジェリオが手がけた『テーター・シティ 爆・殺・都・市』も上映となります。こちらも『アダム・チャップリン』以上にクレイジーな作品となっておりますので、また後日ご紹介しましょう。
『アダム・チャップリン』は2月22日より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて上映。どうぞお楽しみに!
ヒューマントラストシネマ渋谷:未体験ゾーンの映画たち2014 詳細ページ http://www.ttcg.jp/human_shibuya/topics/detail/26844[リンク]
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