Wi-Fiスポットを持ち歩ける!バッテリー内蔵の無線ルーターを試すよ
みなさんは外でインターネットに接続するとき、どうしていますか?スマートフォンも増えましたが、『イーモバイル』やケータイキャリアなどのデータ通信サービスを使っている方はまだまだ多いかと思います。
今回紹介するプラネックスコミュニケーションズの『11n/g/b対応 バッテリー内蔵 無線LAN モバイルルータ CQW-MRB』(以下CQW-MRB)があると、そんな外でのインターネットがひときわ便利になること間違いなし。今回はその性能と、実際に使ってみた感触を紹介してみたいと思います。
『CQW-MRB』単体ですと、家庭にもよくある普通の無線LANのルーターとして動作します。特徴を挙げるとすれば、ずばりその“大きさ”と“内蔵バッテリー”、“モバイル通信端末接続用のUSBポート”が付いている点。
対応している”USB接続のモバイル通信端末”(※1)を接続すると、たちまち”複数接続が出来る”インターネット環境が出来上がってしまうのです(モバイル通信端末は付属していないので、別途用意する必要があります)。
たとえば、『CQW-MRB』に対応モバイル端末を接続してリュックに放り込んでおけば、『PSP』でもノートパソコンでも、『iPodTouch』でも、移動しながらのインターネット接続が可能になっちゃいます。車内に複数の『ニンテンドーDS』を持ち込んでも、先の組み合わせで全ての『ニンテンドーDS』がWi-Fi通信可能になります。
ビジネスマンであれば、プレゼン先や展示会、旅先などでLANケーブルが1本しかなくとも(あるいは電源がなくても)、『CQW-MRB』で回線を共有できますので、1台カバンに入れておくだけで安心感が全然違うかもしれません。
もちろん、家庭で“通常の無線LANルーター”として常用もできます。普段は家で使い、外出時に丸ごと持ち出すという使い方もできそうですね。
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(※1)対応しているUSB接続のモバイル通信端末(2009/12/18現在)
EMOBILE: D01HW / D02HW / D12HW / D21HW / D22HW / D23HW / D31HW / D11LC / D12LC / D21LC
NTT docomo: A2502 / L-02A / L-05A / L-06A
SoftBank: C01SW / C01LC
WILLCOM: “DD”(WS002IN) / HX003ZT / AX530S
日本通信: b-mobile3G hours150
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ボディは上品な光沢と適度な重量感も手伝って、高級感ある1台、といったおもむき。USBはモバイル通信端末用のものと、電源用のミニUSBの2口。電源供給されているUSBがあれば万が一ACアダプタを忘れたとしても、USB経由での充電も可能なのです。
今回はイーモバイルの『D31HW』(下り最大21Mbps/上り最大5.8Mbps)で試してみました。そのまま接続するとUSB接続端子の部分に負担がかかりそうなので、今回は短いUSB延長ケーブルをかませてみました。充電はお忘れなく。
説明書に従い、初期設定を行います。モバイル通信端末をつないだあと、初回だけLANケーブルでパソコンと接続を行います。こうすることでパソコンのブラウザから『CQW-MRB』の設定画面にアクセスできるのです。
設定画面からは3ヵ所ボタンを押しただけで設定完了。「え。これだけでいいの?」と少々拍子抜け。イーモバイルの設定なども必要なく、機種選択(キャリア選択)をしただけです。
設定済みの『iPod Touch』、イーモバイル『D31HW』+『CQW-MRB』を準備して外に出てみます。『CQW-MRB』はイーモバイル端末につないで電源を入れたら、「Internet」アクセスランプの点滅が終われば接続完了です。ちなみに接続完了までにかかる時間はおよそ2分~3分なので、せっかちな人はあらかじめスイッチをONにしておきましょう。
さて、『CQW-MRB』をジャンパーのポケットに入れたまま『iPod Touch』からインターネットに接続してみます。手始めに『App Store』へおそるおそる接続……おお!家でしか見られなかったソフトのラインナップが見られるよ!お次は『Twitter』……おお、みんなの発言が見られる!ここ電車の中なのに!
かねてから『iPhone』をうらやましく思っていた記者ですが、『CQW-MRB』さえあれば、『iPod Touch』でAppleなモバイル気分を満喫です。そうか、『iPhone』ユーザーはいつもこんな感じだったのか(いいなあ)、などと思いながら画面に注視しすぎて目的駅を降りそこねそうになりました。あぶないあぶない。
今回検証したのは『iPod Touch』だけですが、PSPやノートパソコンなども同様に接続できるはずです。ひとつ注意したいのは”連続稼働時間が約2時間である”こと。記者が何日か使ってみて、「やけに接続に時間がかかるなあ」と思ったらインジケーター消灯。前の日に充電し忘れていた、なんておマヌケな場面もありました。そんな時ノートパソコンがあればUSBから電力供給しつつ使うという手もありますが、機動性を生かすためにも充電はお忘れなく!
あと、ポケットの中などあまりにも密閉した状態で使っていると熱がこもりやすいので、そこも少しだけ気をつかって欲しいポイントでした。
なにかと旅行が多いけど、接続したいガジェットが多い方、『CQW-MRB』をお試しあれ。参考価格は1万5540円(税込み)です。
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