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Amazonで中古書籍をスキャン代行業者に送付してPDF化してもらいKindleで読む方法とツール

Amazonで中古書籍をスキャン代行業者に送付してPDF化してもらいKindleで読む方法とツール

今回は登大遊さんのブログ『登 大遊@筑波大学大学院コンピュータサイエンス専攻の SoftEther VPN 日記』からご寄稿いただきました。
※すべての画像が表示されない場合は、https://getnews.jp/archives/411441をごらんください。

Amazonで中古書籍をスキャン代行業者に送付してPDF化してもらいKindleで読む方法とツール

Amazonで中古書籍を購入し、書籍のスキャン代行業者(いわゆる自炊業者)に直接送付することで、中古書籍をPDF化してもらい、そのデータをPCの画面やKindleで読むという方法が便利である。

Amazonで中古書籍をスキャン代行業者に送付してPDF化してもらいKindleで読む方法とツール

(画像が見られない方は下記URLからご覧ください)
https://px1img.getnews.jp/img/archives/2013/09/amazon.jpg

Amazonでは、新品の本のほか、多数の中古書籍(古本)が販売されている。1冊の新品の本の商品ページを開くと、たいていの場合は、中古書籍も販売されている旨が表示される。中古書籍のリンクをクリックすると、その書籍の中古書籍を販売している古本屋さんの一覧と、それぞれが提示している価格の一覧が表示される。価格は出品者が自由に決めることができるので、需要と供給によって変動する。希少な本で、すでに新品を入手できないようなもの(絶版)の場合は、非常に高額になっている場合も多い。一方、まだ新品の本が供給されている状態の本の中古書籍はとても安く、場合によっては「1円」などの価格で販売されている。1円といっても、その他に配送料が250円かかるので、最低でも251円からの販売になる(実際の普通郵便での配送にかかるコストは100円程度なので、出品者は配送料で利益を得ている訳である)。

しかし、中古書籍は新品と比較してカバーが汚れていたり、綴じ目が疲労していたり、紙が変色していたり、前の所有者の環境において付着した臭い(たとえば煙草臭など)が残っていたりする場合が多い。クリーニングを行って出品している古本屋さんもあるようだが、その場合はクリーニング剤の臭いがする。このように、新品の本と比較して、中古書籍を購入することには少し抵抗がある人も多いはずである。新品の本と、中古書籍とでは、内容は全く同じである。それでもなお、251円で中古書籍を購入できるにもかかわらず、あえて定価の2,500円を支払って新品の本を購入したくなる理由は、手元に届く本がクリーンであり、紙の変色や臭いの付着などが無いという保証を得たいためである。

つまり、読者の視点で考えた場合、Amazonの同一のページに安価な中古書籍があるのにもかかわらず、定価を支払って新品の書籍を購入するという行為について考えると、定価と中古書籍の売価との金額の差の主たる要素は、「手元に届く本が衛生的に問題ないことの保証の対価」であると考えることができる。

さて、中古書籍を書籍のスキャン代行業者にスキャンしてもらい生成されるPDFデータを自分のPCの画面やKindleで読む場合について考えてみる。スキャンされる元の書籍のカバーが多少汚れていたり、ヘンな臭いが付着していたりしたところで、いったんデジタル化してしまえば、PDFデータからは汚れも臭いも発生しないので、本を読む分には全く問題ではなくなる。「ヘンな臭いのする中古書籍をPDF化してもらったら、そのPDFを読む際にPCの画面からヘンな臭いが発せられる」、ということはあり得ない(仮にデジタルにおける臭いの伝搬が可能になれば、そのほうがすごい。大革新である)。ただし、元の書籍のページの汚れがひどい場合や、前の所有者による書き込みが見られる場合は、それらもあわせてスキャンされてしまう。しかしAmazonの中古書籍販売ページでは、書き込みがある場合はたいていそのように記載されている。ページの汚れについては、軽い変色程度であればPDFデータを画像補正することで消去することができる。

Amazonで購入した中古書籍を書籍のスキャン代行業者にスキャンしてもらう場合の問題は、いったん自宅に Amazonの出品者から書籍が郵送されてきたものをスキャン代行業者に転送するのにかかる時間と送料である。送料は微々たる金額である一方で、そのような作業を行う「手間」が面倒であると感じられる場合が多い。

そこで、顧客の手間を軽減するため、いくつかのスキャン代行業者は、Amazonなどのオンラインショップの書籍送付先をスキャン代行業者の住所に設定することを許容している。この場合、スキャン代行業者に会員登録をすると会員番号が発行されるようになっており、その会員番号を、スキャン代行業者の住所の末尾に付加して中古書籍を注文するという方法が可能である。スキャン代行業者の側では、Amazonや出品者から届いた書籍の宛先住所に記載されている会員番号をもとに顧客を識別し、スキャンした結果のPDFを顧客に納品する。

これは読者の立場から見て何を意味するのか。Amazonで書籍を購入しようとしたときに、まだその書籍の電子書籍版(Kindle版)が提供されていないような場合は、Amazonでその紙の書籍を注文し、配送先をスキャン代行業者の住所に設定して注文ボタンをクリックすれば、2、3日後にスキャンした結果のPDFデータが顧客に納品される、という体験を得ることができるのである。これは非常に斬新で快適な体験である。Amazonでは紙の書籍しか販売されていなくても、PCの前でボタンをクリックするだけで、数日間のタイムラグはあるものの、しばらくすれば電子書籍版(PDFデータ)に変換されてダウンロード可能になるという訳である。この間に、読者は一度も物理的な紙の書籍に手を触れる必要がない。Amazonで中古書籍を購入する場合でも、前述のように中古書籍が汚れているのではないかとか、ヘンな臭いがするのではないかといった衛生状態について心配することなく、その中古書籍を自分の好きな端末で快適に読むことができるのである。

これまで、Amazonで販売されている中古書籍は、古本屋さんの店頭で現物確認をしてから購入する場合と比較して、購入前に汚れや衛生状態を確認することができないため、購入に抵抗感が生じるという問題があった。このような抵抗感によりAmazonでの中古書籍の購入を控えようとする人は多くいたのではないかと思う。これらのAmazonに出品されている中古書籍の大量の在庫が効率的に有効活用される道は、より多くの読者の間で、Amazonの中古書籍販売ページから直接スキャン代行業者に送付してスキャンを委託するという方法が普及することによって開かれる。

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