薬物混入の飲み物を判別するグラスとストロー、レイプ事件防止目的に開発
レイプ事件が頻発する米国。その90%が大学のキャンパスで起こっており、しかも多くは女性の飲み物に強いアルコールや薬物を混ぜて飲ませた末の犯行という。デート中に飲み物にまぜる薬物“Date rape drug”は無味無臭でしかも透明であることから、飲む前に検知するのは困難だ。そうしたなか、飲み物に薬物が入っているかどうかを判別できるグラスとカップ、そしてストローが開発された。
薬物混入によるレイプ被害を防ごうとDrinkSavvy社が研究・開発し、現在特許を出願している。パーティーなどで使われる使い捨てのプラスティックカップとグラスがあり、いずれも透明だが注いだ飲み物に薬物を検出すると赤いラインが浮かび上がるようになっている。多くのレイプ事件で使われる麻薬の一種GHBや、睡眠薬の一種ロヒプノールなどが探知できるという。カップやグラスと同様、ストローも薬物に反応すると透明から赤色に変色する。たとえバーやパーティーでDrinkSavvyのカップやグラスがなくても、ストローを持参して飲み物にさすだけでチェックできる。
同社は資金調達サイト「Indiegogo」でキャンペーンを展開したところ、5万2000ドルあまりが集まり、9月にも資金提供者向けに商品出荷が始まる運びとなった。一般発売は2014年になるという。個人向けに“護身”のための利用を促しつつ、学生が多く訪れるレストランやバーなどにもアピールしていきたい考えだ。
ウェブサイト: https://techable.jp/
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