サークルや合コン…人間関係に右往左往!?「女子大生カースト」ってホントにあるの?

『JJ』8月号

インドの身分制度であるカーストを教室内でのヒエラルキーにあてはめたネットスラング「スクールカースト」。社会学者の鈴木翔さんが論じた新書が話題になったこともあり、一部では大まじめに問題視されるようになっていましたが、ファッション誌『JJ』(光文社)2013年8月号で女子大生カーストという新たなキーワードが登場。女子会やサークル、合コンなどでの人間関係の悩みに加えて、『twitter』や『Facebook』といったソーシャルメディアまでが対象になっています。

この特集によると、女子会では彼氏の有無によって全く違ってくるとのこと。社会人やイケメンの彼氏がいたり、恋バナのネタの多い人はみんなから話を聞きたがるので中心的な存在になり、男子に大切にされていない人やまったく恋バナのない非モテは相槌を打つだけのひな壇芸人ポジションになってしまうといいます。また、「女子会をしていないと不安になる」という声も紹介されています。
同じように、合コンやソーシャルメディアでもコミュニケーション能力によってその序列によって決まるとのこと。いずれにせよリア充キャラが有利なようです。
「そんなこと、当たり前じゃないですか」と記事を読んで苦笑するのは、都内短大に通う自称非リア充のSさん。

「大勢がいる場所では、周囲に気配りできて話も面白い人の周りにいるのがラクですし。Facebookでもリアルでの人間関係とつながっているから、人気ある人に”いいね”がいっぱいでも、”だよねー”と。どんなところでもそうなんじゃないかな」

とはいえ、女子大生カーストの存在については「あくまで自分はですけれど、あんまり感じないですね」と語ります。

「わたしがサークルに所属せずに合コンとか行かないからなのかもしれないですけれど…。マンガや趣味の話をする友だちとか、バイト先の同僚とかもいて、話相手には困っていませんね。今は彼氏いませんけれど、だからといって別に会話に困ることはないですし。この記事にある人は、なんだか別の世界の人って感じです」

一方で、週に3回は合コンするという私大2年生のTさんは「自分のモテ度は帰り際のみんなの態度に現れる」というフレーズに大ウケ。

「あたしはモテる子が”帰る”と言い出したら”よっしゃ!”って心の中でガッツポーズしますよ(笑)。そもそも周囲に気を使って”これは!”という相手をオトせるわけがない。お酒に強い子がイイともあるけれど、単純に酔いつぶれていては記憶も飛ぶしみんなにもメーワクかかるから論外だし、おしゃれだからって有利だとも思わない。前へ前へと行くが勝ちですよ」

そんなTさんは、素敵なカレが出来たり、打ち込めるものを見つけるとカーストが上がるという説についても疑問符をつけます。

「豪華なデートや贈り物をされたコが一目置かれるとか、ないない(笑)。オトコの話で盛り上がるということはよくあるけれどね。彼氏でも知り合いでも、経験していないようなことを知っていたりすると話が弾むし、そこに自分や相手の顔は関係ないです(笑)。サークルとかゼミとかに積極的でもイタいコもいっぱいいるし、こんな事のために頑張るのはノーサンキューですね」

SさんもTさんも口を揃えたのは、「もっと好きなことをすればいいのに」ということ。

「別に大学しか行くところがないわけじゃないし、私は彼氏よりも『テニプリ』の方が上」(Sさん)
「あたしは周りを気にしてキョドるのは嫌ですね。自分磨きは自己満足だとも思うし。空気など読まん、という感じです」(Tさん)

今回話を聴いた二人にとっては、あまり実態を感じることができなかった女子大生カースト。いずれにしても、人間関係を過度に気に病まずに学生生活をエンジョイするという心構えでいるのが、カーストにとらわれずに済む処方箋といえそうです。

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ふじいりょう

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。

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