【ライブレポ】Juice=Juice、5つの部屋で11人の個性が交差する──〈Juice=Juice Room Tour 2026「5ROOMS -SUITE-」〉日本武道館公演

【ライブレポ】Juice=Juice、5つの部屋で11人の個性が交差する──〈Juice=Juice Room Tour 2026「5ROOMS -SUITE-」〉日本武道館公演

2026年11月6日、ハロー!プロジェクト所属のアイドル・グループ・Juice=Juiceが東京・日本武道館にて〈Juice=Juice Room Tour 2026「5ROOMS -SUITE-」〉を開催した。ツアータイトルに掲げられた「5ROOMS」の通り、セットリストを5つのルームコンセプトに分け、それぞれ異なるテーマや曲調、パフォーマンスで観客を楽しませる構成となった。約2時間30分にわたるステージを通じて披露されたのは、グループがこれまで積み重ねてきた実力と、2026年の躍進を経てさらに磨かれた11人の表現力だった。

ライブは、オープニングから現在のJuice=Juiceを象徴する楽曲でスタート。グループの持ち味であるファンキーなビートとパワフルなヴォーカルワークを武器に、冒頭から勢いあふれるパフォーマンスで観客を引き込んだ。

最初のMCを経て、最初の部屋では、ポップでキュートな世界観を展開。メンバーの愛らしい表情や仕草が際立つ楽曲を連ねていく。続いてのブロックでは、ブルーの照明を基調とした近未来的なステージへと一変。先ほどまでの華やかでキュートな雰囲気から一転、繊細な感情表現が求められる楽曲を披露し、歌声のニュアンスや表情を通じて、異なる世界観を丁寧に描き出した。さらに、パープルの照明に包まれると、クールで妖艶、そしてどこか憂いを帯びたメロウな世界へ。楽曲ごとに表情を変えながら、それぞれの歌声やパフォーマンスの個性を際立たせ、Juice=Juiceが持つ表現の幅広さを存分に見せつけた。

【ライブレポ】Juice=Juice、5つの部屋で11人の個性が交差する──〈Juice=Juice Room Tour 2026「5ROOMS -SUITE-」〉日本武道館公演

【ライブレポ】Juice=Juice、5つの部屋で11人の個性が交差する──〈Juice=Juice Room Tour 2026「5ROOMS -SUITE-」〉日本武道館公演

【ライブレポ】Juice=Juice、5つの部屋で11人の個性が交差する──〈Juice=Juice Room Tour 2026「5ROOMS -SUITE-」〉日本武道館公演

ここで印象的なのは、Juice=Juiceが持つ音楽的な振り幅だ。力強い歌唱を前面に押し出す楽曲から、恋愛の駆け引きを描いたポップなナンバーまで、それぞれの楽曲で異なる表情を見せながらも、グループとしての一体感は揺るがない。メンバー個々の声質や歌い方が際立ちながら、それらが重なり合うことでJuice=Juiceならではの厚みが生まれている。

また「5ROOMS」というコンセプトが面白いのは、単に楽曲をテーマごとに分類するのではなく、ひとつの部屋から次の部屋へと移動するように、Juice=Juiceのさまざまな魅力を体験できるところにある。楽曲のジャンルやテンポ、歌詞の世界観が変わるたびに、ステージの空気も変化していく。ひとつのグループのなかに、これほど多彩な表現が共存していること。それこそが、Juice=Juiceの大きな魅力なのだと改めて感じさせる。そう、Juice=Juiceは「盛れ!ミ・アモーレ」だけのグループではないのだ。

MCでは、リーダーの段原瑠々が客席の端まで見渡しながら「最高の景色ですね。嬉しいですね」と、武道館のステージから見える満席の武道館の景色への喜びを語った。

【ライブレポ】Juice=Juice、5つの部屋で11人の個性が交差する──〈Juice=Juice Room Tour 2026「5ROOMS -SUITE-」〉日本武道館公演

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【ライブレポ】Juice=Juice、5つの部屋で11人の個性が交差する──〈Juice=Juice Room Tour 2026「5ROOMS -SUITE-」〉日本武道館公演

ライブはさらに、エネルギッシュでパッションあふれるブロックへ。より力強くエッジの効いた楽曲を次々と披露し、近年のJuice=Juiceの楽曲の充実ぶりを感じさせるとともに、現在のグループが持つ勢いと自信を存分に見せつける。異なる個性を持つ楽曲を連ねながら、パフォーマンスの熱量をぐんぐんと高めていった。

そして本編のラストを飾ったのは、現在のグループを象徴する代表曲「盛れ!ミ・アモーレ」。楽曲の盛り上がりに合わせて、ステージからは豪快な炎の特効が噴き上がる。燃え盛る炎にも負けないほどの熱いパフォーマンスで、メンバーは会場のボルテージを一気に引き上げ、文字通り日本武道館を灼熱の熱気で包み込んだ。

この楽曲が持つ魅力は、単にキャッチーなメロディや振り付けだけではない。歌い出しからサビに至るまで、メンバーそれぞれの歌声が楽曲の熱を引き上げ、グループ全体のパフォーマンスとして大きなうねりを生み出す。Juice=Juiceが長年培ってきた歌唱力とライブでの表現力が、楽曲の魅力と見事に結びついたからこそ、多くの人に届く一曲になったのだろう。今回の日本武道館公演でも、その存在感はひときわ大きかった。

アンコールでは、初披露となる新曲「華麗なるリベンジャー」を披露。TVアニメ『傷だらけ聖女より報復をこめて Season2』の主題歌に決定した楽曲で、スリリングなサウンドと緊張感あふれる展開が印象的な一曲だ。間奏では、有澤一華によるヴァイオリンの生演奏と、井上玲音がボイスパーカッションを披露。メンバーそれぞれの特技を生かした演出が、楽曲にさらなる彩りを添え、Juice=Juiceの新たな魅力を届けた。

【ライブレポ】Juice=Juice、5つの部屋で11人の個性が交差する──〈Juice=Juice Room Tour 2026「5ROOMS -SUITE-」〉日本武道館公演

【ライブレポ】Juice=Juice、5つの部屋で11人の個性が交差する──〈Juice=Juice Room Tour 2026「5ROOMS -SUITE-」〉日本武道館公演

圧巻のパフォーマンスを繰り広げたあとは、メンバーが一人ずつ公演の感想を語った。

まず林仁愛は、新曲の初披露を終えたばかりということもあり、観客と一緒に深呼吸する場面も。激しいパフォーマンスを続けてきた公演を振り返りながら、「これからもたくさん愛していただけると嬉しいです」と新曲への思いを語った。

川嶋美楓は、約1年ぶりとなる日本武道館のステージに立った瞬間を振り返り、会場に入ったときから特別な感情が込み上げていたとコメント。ステージから見える観客の笑顔が印象的だったと話し、ファンへの感謝を伝えた。

遠藤彩加里は、ステージに立った瞬間に「Juice=Juice、無敵だな」と感じたという。その理由として、グループを支えるJuice=Juice Familyの存在を挙げ、「Juice=Juice Familyがいるからこそ、Juice=Juice Family全部まとめて無敵集団だなって思いました」と語った。

石山咲良は、「一人ひとり本当に大事な存在でいてくれるから、今こうやって『華麗なるリベンジャー』を披露できた」と話し、アンコールで声を届けてくれたファンがいたからこそ、新曲の初披露という機会が生まれたと感謝を伝えた。また、今回の日本武道館公演は秋ツアーの中間地点であることにも触れ、「まだまだ成長して、最後ぴあアリーナを目指して頑張ります」と今後への意気込みを語った。

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江端妃咲は、本番前のリハーサルで3回転んでしまったというエピソードを披露。心配もあったものの、本番では最高のパフォーマンスができたと笑顔を見せた。「Juice=Juiceのみんながいたら、できひんことはないって思う。どこまでもいけるって思う」とメンバーへの信頼を語り、これからも一人ひとりの心に届く音楽を届けていきたいと意欲を示した。

入江里咲は、ステージから見えた景色を「言葉に表せられない景色」と表現。ツアーファイナルではないタイミングで日本武道館という大きなステージに立てたことへの喜びを語った。また、今回の秋ツアーや「華麗なるリベンジャー」への挑戦を通じて、自分自身もさまざまな経験を積むことができたと振り返る。少人数のユニットで、これまで歌ったことのないタイプの楽曲に挑戦する機会もあり、試行錯誤を重ねながら成長できたという。「少しでも『歌がかっこよくなったじゃん』とか、『ここすごかった』と思っていただけていたら、とっても嬉しいです」と、今後へのさらなる意欲を見せた。

有澤一華は、Juice=Juiceのメンバーの好きなところとして「優しいところ」を挙げた。難しいことがあっても、自分から助けを求める前に隣のメンバーが手を差し伸べてくれるといい、そうした関係性や空気感があるからこそ、毎日楽しく活動できていると語った。さらに、いつも温かく応援してくれるJuice=Juice Familyにも感謝を伝え、「皆さんのためにもっともっと頑張ります」と決意を新たにした。

松永里愛は、客席の奥や上階まで観客の表情が見えていると話し、会場の隅々まで目を向けながら感謝を伝えた。自身も過去に日本武道館の2階席の立ち見席から、シンディー・ローパーのライブを観た経験があることを明かし、今後も「目でも、耳でも、心でも楽しんでいただけるような音楽を11人みんなで作っていきたい」と抱負を述べた。

工藤由愛は、本番では身体がよく動き、全力でパフォーマンスできたことへの喜びを語った。普段から「皆さんの心に届け、届け、届け」と思いながらステージに立っているといい、観客に向けて「皆さんに会えたことは本当に嬉しいので、これからもいっぱい届けられるように頑張ります」とメッセージを送った。

【ライブレポ】Juice=Juice、5つの部屋で11人の個性が交差する──〈Juice=Juice Room Tour 2026「5ROOMS -SUITE-」〉日本武道館公演

井上玲音は、表現者として歌やダンスの技術を磨くことの大切さに触れながらも、「私たちより歌が上手くて、ダンスが上手い人なんてたくさんいると思うんですけど、それでも私たちにしか届けられないものがたくさんあると思う」とコメント。Juice=Juiceだからこそ届けられる表現を大切にしたいと話し、「みんなが私たちを応援してくれているように、私たちもみんなを一番に応援したい」と、ファンへの温かな思いを伝えた。

最後に段原瑠々は、昨年2025年の日本武道館公演を振り返り、当時はグループの歯車が噛み合い、急激に回り始めたような時期だったとコメント。そこからさらに加速度をつけて進んできた2026年には、さまざまな経験や嬉しい知らせがあり、メンバーとファンが一緒に喜びを分かち合う機会も多かったと振り返った。「Juice=Juice Familyに喜んでもらいたい、楽しんでもらいたい、幸せをお届けしたいと思いながら、毎日私たちは頑張っています」と語り、この日の公演が観客にとって少しでも元気や明日への活力になっていたら嬉しいと伝えた。

そして、今後もライブで熱を共有していきたいと呼びかけ、「最後の曲になります。皆さんをどうぞ幸せにしたいと思います」と紹介。ラストナンバー「クラクラ☆クライマックス」を届け、アンコールを締めくくった。

振り返れば、2026年のJuice=Juiceは「盛れ!ミ・アモーレ」のヒットをきっかけに、グループの魅力をより多くの人へと届ける一年となった。『MORE! MORE! EP』に収められた新たな楽曲から、これまでのライブで磨き上げてきた楽曲まで、幅広いレパートリーを自分たちのものとして表現する力。11人それぞれの個性を生かしながら、ひとつのグループとして圧倒的なパフォーマンスを成立させる力。そうした積み重ねこそが、現在のJuice=Juiceを支えている。

ヒット曲を手にしたことで、さらに広がったJuice=Juiceの可能性。その勢いを一過性のものにせず、グループとしての実力をさらに磨き続ける11人。日本武道館という大きな舞台で見せたのは、これまでの歩みへの自信と、その先にある未来への期待だった。2026年の熱狂を胸に、Juice=Juiceはこれからもさらなる高みへと進んでいく。

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取材&文 : ニシダケン

アーティスト情報

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