noteで綴られた言葉が、読者の声を呼ぶ Payao『それでも光に手を伸ばす』『欠けたまま満ちる』のチャート動向を追う
ビルボードの総合書籍チャート「Billboard JAPAN Book Charts」のSNS指標では、クリエイタープラットフォーム「note」に投稿された書籍関連記事の統計情報(「スキ」登録数・記事投稿数)を集計対象に含めている。
noteは、書評や感想といった「口コミ」が生まれる場であると同時に、書き手にとっての「創作の場」でもある。noteへの投稿をきっかけに書籍化された作品は、2026年7月1日時点で累計400冊を突破した。つまりnoteは、チャートを動かす読者の声を生み出すと同時に、チャートに載る作品そのものを送り出す場にもなっている。
その両面を感じさせる書き手の一人が、noteを含むSNSで詩やエッセイを発表している詩人・Payaoだ。日常のなかの痛みや諦念を映す言葉で共感を集め、SNSの総フォロワー数は10万人を超える。noteでは、自身の言葉で綴られたエッセイが、多くの読者の間で反響を呼んでいる。
2025年11月26日に刊行した初のエッセイ集『それでも光に手を伸ばす』(KADOKAWA)は、自身の心の不調をもとに、日常の不安や葛藤、生きづらさを綴った全50篇。口コミで広がり、累計15万部(電子含む)を突破した。note上には、以前からPayaoをフォローしてきた読者の読書感想文も並ぶ。
続いて2026年10月2日に発売された『欠けたまま満ちる』は、全4章からなるPayaoの2冊目のエッセイ集だ。10月14日公開の自身のnoteでは、『欠けたまま満ちる』というタイトルに込められた思いや、この本を読もうとしている読者へのメッセージが綴られている。
チャートでは、SNSが先行して支持を集めた。『それでも光に手を伸ばす』は、総合順位が1000位台から500位台を行き来していた発売当初、早くも2週目にSNS指標が上位に入った。ポイントの8割以上をSNSが占めたこの時期を経て、順位は着実に上昇。5月以降は200位台を中心に安定し、9月には自己最高の100位台半ばに届き、実店舗指標も100位前後まで上がった。『欠けたまま満ちる』も発売週からSNS指標が上位に入っており、SNSで先に支持が厚くなる流れは2冊に共通している。
読者の声が、次の一冊の言葉になる。noteで綴られた言葉の行方を、今後も追っていきたい。
◎書籍情報
『それでも光に手を伸ばす』
著:Payao
2025年11月26日(水)発売
1,650円(tax in.)
出版社:KADOKAWA
『欠けたまま満ちる』
著:Payao
2026年10月2日(金)発売
1,815円(tax in.)
出版社:KADOKAWA
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