広告視聴で水が無料となる次世代自販機「ADWATER(アドウォーター)」

広告視聴で水(ミネラルウォーター)が無料提供されるという次世代自販機「ADWATER(アドウォーター)」が、東京都内に出回り始めています。

広告視聴で水が1本無料になるだけでなく、1本利用するたびに売上の一部が災害支援団体や動物保護団体などへ寄付されたり、災害発生時には「災害モード」となり広告視聴なしで水が無料提供されるという特徴も併せ持っています。

ADWATERを開発した株式会社GenectBoxの代表取締役、長坂基史さんに詳しい話を聞きました。

ーーADWATERの使い方は?

長坂:自販機の画面をタッチして利用を開始します。約15秒の広告動画を最後まで見ていただきます。水の提供を支えるスポンサーの表示を確認し、画面の案内に従って受け取り操作を行います。取り出し口から、420mlのミネラルウォーターを1本受け取れます。

会員登録やアプリのダウンロード、支払いは必要ありません。設置場所となるカラオケ館への入店や店舗サービスの利用も不要ですので、通りがかりの方にもご利用いただけます。

ーー自販機が減少中の最中にADWATERを開発したのはなぜ?

長坂:むしろ、自販機が減っている今だからこそ、新しい使い方に挑戦したいと思いました。

自販機は、街を歩いていて気軽に立ち寄れる、とても身近な存在です。その身近さに、広告を見ると無料で水を受け取れる仕組みを組み合わせれば、今までとは違う役割を持たせられるのではないかと考えました。

ADWATERでは、利用者の代わりに広告主が水の費用を支えます。利用者は水を受け取れ、企業は商品やサービスを知ってもらうきっかけをつくれます。

「こんな自販機が近くにあったらうれしい」と思っていただける、新しい自販機のあり方をつくりたいと考えています。

ーーADWATERが誕生したのはどういう発想から?

長坂:出発点は、「広告を見る人にも、何かうれしいことがあっていいのでは?」という思いです。

広告を見てもらうために企業がお金を使うのであれば、その一部を、広告を見る方にもわかりやすい形で還元できないかと考えました。そこで選んだのが、水でした。

水は年齢や性別を問わず、日常のいろいろな場面で飲んでいただけます。ペットボトルなら、その場で飲むことも、持ち歩くこともできます。

「この企業のおかげで水がもらえた」と感じていただければ、企業との出会いも少し前向きなものになるのではないか。そんな発想から生まれたサービスです。

ーー広告主と設置場所確保の現状は?

長坂:2026年9月21日に、カラオケ館上野本店前の屋外スペースで1号機の本格稼働を開始しました。

現在は、実際の利用状況を確かめながら、広告主企業や広告代理店の皆様へのご提案を進めている段階です。広告が流れるだけでなく、水を受け取る体験と一緒に企業や商品を知っていただける点をお伝えしています。

設置については、商業施設や大学・病院などからもご相談をいただいています。人通りだけでなく、利用される方や周辺環境、補充のしやすさなども踏まえて検討しています。

まずは上野で運用を磨きながら、継続して利用していただける場所を増やしていきたいと考えています。

ーーコスト回収のために必要な広告主の数は?

長坂:基本的には、1台に複数の企業様の広告を掲載し、その広告収入で、水の仕入れや補充、機器の維持管理などの費用をまかなう仕組みです。

必要な広告主数は、掲載期間や料金、水の提供本数、設置場所や補充にかかる費用によって変わります。広告制作についても、既存の動画を使用する場合と、新たに制作する場合では費用が異なるため、一律に「何社あれば成立する」とは言い切れません。

具体的な原価や損益分岐にあたる社数については非公表とさせていただければと思いますが、広告掲載と補充・管理の両面から、継続して水を提供できる運営を目指しています。

なお、事業として採算を確保するためには、複数社からの広告出稿が必要となります。

ーー1人が何本も持っていくことへの対策は?

長坂:できるだけ多くの方に利用していただくため、「おひとり1日1本まで」とご案内し、ご協力をお願いしています。

また、開発を進めている2号機では、AIを活用して、同じ方による繰り返しの受け取りを抑える仕組みの導入を目指しています。こちらは今後の機能で、現在の1号機に導入済みというわけではありません。

登録なしで気軽に使える良さを大切にしながら、多くの方に公平に水を届けられる仕組みを整えていきたいと考えています。

ーー売り切れを防ぐための補充は?

長坂:水の補充は当社が担当し、管理画面で日々の提供本数を確認しています。

実際に運用すると、天候や曜日によって利用される本数に違いがあります。そのため、利用傾向を見ながら、補充する量やタイミングを調整していく方針です。

短時間に利用が集中した場合には、一時的に在庫がなくなる可能性はありますが、「せっかく来たのにもらえない」という状況をできるだけ減らすことが大切だと考えています。

設置台数を増やす際も、補充できる体制をあわせて整え、継続して利用していただける運営を目指します。

ーーありがとうございました。

同社ではADWATERの広告掲載スポンサーを募集中。詳細は下記リンクから。

ADWATER 法人向けサイト
https://adwater.co.jp/for-business/[リンク]

※画像提供:株式会社GenectBox

(執筆者: 6PAC)

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