アートとガシャポンが出会ったら?「CAP’in GALLERY」に込められたクリエイターたちのこだわり
株式会社バンダイのガシャポンから誕生したアートトイブランド「CAP’in GALLERY(カップインギャラリー)」。その発表を記念した「CAP’in GALLERY POP-UP STORE」が、2026年10月2日(金)から4日(日)までの期間中、渋谷・MIYASHITA PARK South 1F「Park in Park」で開催されました。

「CAP’in GALLERY」とは、「カプセルを開けるとアートに出会える」「集めると自分だけの小さなギャラリーを作れる」――そんなユーザー体験を目指して、アートとカプセルトイを組み合わせたガシャポンの新シリーズです。
シリーズ内のフィギュアは、コレクションしたときの見栄えも意識してサイズ感を統一。ガシャポン自販機やカプセル、カプセル内に同梱されているミニブックにまでこだわりが詰め込まれており、ブランド独自のデザインが採用されています。

そして、そこに並ぶアートトイも個性豊かなラインナップです。「オリジナルライン」「クリエイターライン」「キャラクターライン」の3つを軸に展開される同シリーズでは、「VIRUSWEETS(ウイルスイーツ)」や「LilGemily(リルジェミリー)」といったガシャポンオリジナルのコレクションをはじめ、人気クリエイターやさまざまなキャラクターとのコラボ商品も手掛けています。

10月発売の第1弾では、人気イラストレーターの田中かえさんや、atmosのキャラクター「TENKYU」、オランダの人気絵本シリーズ「miffy」などのコラボ商品がラインナップ。さらに今後もアーティスト・矢入幸一さんが手がける人気ゴーストキャラクター「Mooney the Ghost」や、クリエイターのアメさんによる「クマども」など、さまざまなコラボレーションが予定されています。
そこで今回は、田中かえさん、矢入幸一さん、アメさんら3名のクリエイターに、コラボレーションでこだわったポイントや「CAP’in GALLERY」の世界観、ガシャポンならではの魅力についてお話を伺いました。
■「このサイズでできるんだ!」田中かえさんが感動した、ガシャポンの表現力
――まずは、今回「CAP’in GALLERY」とコラボレーションすることになった経緯を教えてください。
田中:もともとバンダイさんとお仕事をさせていただいてまして、その流れで私自身の作品テーマで何か出しませんかとお話をいただきました。
――最初にお話を聞いたときは、どのような印象を受けましたか?
田中:そうですね。今まではアーティストさんとコラボで出したりしていたので、自分単体で大丈夫なのかなという不安はありましたね(笑)。
――実際に完成品を見て「ここにこだわってよかった」と感じたポイントがあったら教えてください。
田中:実物を見たら分かるかなと思うのですが、今回は髪色などに「透け感」を採用しました。これはバンダイの方が「こういう表現もできます」と言ってくださって、私自身もとても楽しみにしていた部分でした。実際に完成品を見たら「あ、これはちゃんと見てほしいな」「生で見てほしいな」と思いましたね。

――今回のコラボ商品は、かなり自由度も高かったのでしょうか?
田中:そうですね。今までやらせてもらったソフビ(※ソフトビニールで作られた人形やフィギュアのこと)は、造形表現にいろいろ制約がありまして、キャラクターに物を持たせることも難しかったんです。今回は小物を持たせるポーズにも挑戦できて、「このサイズでできるんだ!」という感動がありましたね。
――ガシャポンは、実際に自販機を回してカプセルを開けるまで中身が分からないことも魅力のひとつだと思います。今回のコラボでは、そうした「開ける瞬間の楽しさ」を意識しましたか?
田中:ほかのクリエイターさんもそうですけれど、全キャラクターだいぶ違う設定にしていました。私の場合、同じ体勢のキャラがいないように意識していて…。どれが出ても悲しくはないというか、「座りが出たら嫌だ」とはならないじゃないですか。どのキャラが出ても喜んでもらえるように、ポーズも含めてバランスを意識しました。
――今回の「CAP’in GALLERY」は、ガシャポン自販機やカプセル、ミニブックまで含めてギャラリーのような世界観を作っています。こうした全体のデザインについては、どのように感じましたか?
田中:「小さくてもいい」というところがいいなと思いました。アートって基本大きいじゃないですか。私は、あまり人が手に取れないものを作りすぎるのは好みではなくて…。だからこそ「手に取りやすいサイズで、クオリティの高いものを届ける」というテーマが、すごく素敵だなと思いました。

インタビューに応じていただいた、田中かえさん
■念願のガシャポン化! 矢入幸一さんが語る「120点」の出来栄え
――まずは、今回「CAP’in GALLERY」とコラボレーションすることになった経緯を教えてください。
矢入:僕自身が元々ガシャポンが大好きで、それこそバンダイさんの「ワンピの実」などもいろいろ集めていたなかで、知り合いを通じて担当者をご紹介いただくことになって、そこから「ぜひ作らせてください」とお伝えし、今回のコラボが実現しました。
――お話を聞いたときはどのような印象を受けましたか?
矢入:ずっと憧れていたので、いよいよガシャポンのなかに僕のキャラクターが加わると思うと、すごくテンションが上がりました。

――実際に完成品を見たときはどうでしたか?
矢入:普段は平面の作品をメインにしているのですが、その平面の世界観を上手に立体で表現してくれて…。なおかつガシャポンって小さいじゃないですか。小さくなったときも可愛い存在としてデザインできたと思うのと、それを綺麗な形に再現してくれたという部分でバンダイさんへの感謝の気持ちと、やって良かったなという喜びを感じました。
――点数にすると100点満点中……。
矢入:120点ですね(笑)。
――今回のコラボでは、ガシャポンならではの「何が出るか分からない楽しさ」も意識されましたか?
矢入:そうですね。僕自身、欲しいものが当たったときの嬉しさや、被ってしまったときのもどかしさなどを楽しむのが好きなので、自由に好きなものをゲットできないという部分を一緒に楽しんでもらえたらな、と…。普段アートの世界でもあまりない感覚なので、僕の作品を好きと言ってくださる方々にもそういう楽しみを感じてもらえたら嬉しいなと思っております。
――今回「CAP’in GALLERY」は、ガシャポン自販機からカプセル、ミニブックまでいろいろこだわった世界観で作られていると思うのですが、こうした商品全体のデザインについてどのように感じましたか?
矢入:そうですね。ギャラリーという枠のなかでいろいろな世界が出てくるというのは、ガシャポンのファンとしてもすごく楽しいですし、そのなかのひとつとして入れたこともすごく光栄に思います。
――では最後に、ご自身の作品をガシャポンという形にすることで、新たに気づいたことや発見があれば教えてください。
矢入:アートは「一点物を所有する」というのがメインだと思うのですが、ガシャポンのように小さく手に入れやすいものにいろいろな種類があって、それを全部集めていくという楽しさもアートとして非常に相性が良いと思います。アート業界としても何かきっかけのようなものになるのではないかなと感じました。
■「クマども」がガシャポンに! アメさんがこだわった造形とバリエーション
――まずは今回「CAP’in GALLERY」とコラボレーションすることになった経緯と、最初にお話を聞いたときの感想を教えてください。
アメ:「クマども」でコラボレーションしませんかと、バンダイさんから声をかけていただきました。お話を聞いたときは、やはり嬉しかったですね。
――今回の制作について、こだわったポイントを教えてください。
アメ:今回は、完成した3Dデータを渡されてチェックするのではなく、最初の造形・形作りの段階から監修させていただきました。なので、いつもの「クマども」よりもちょっとだけ丸くなっていて…。ガシャポンのサイズ感も手伝って、よりかわいらしく仕上がったかなと思っています。

――ガシャポンは、実際に自販機を回してカプセルを開けるまで中身が分からないことも魅力のひとつだと思います。今回のコラボでは、そうした「開ける瞬間の楽しさ」を意識しましたか?
アメ:そうですね。何が出るかわからないというところでは、「クマども」のなかに“猫”が紛れていたり、いろいろなバリエーションを用意しました。そんなところも楽しんでもらえたらと思います。
――では最後に、ご自身の作品をガシャポンという形にすることで、どんな魅力が加わったと感じていますか?
アメ:今まで自分で作っていたフィギュアよりも、すごく軽くて小さいので、本当にいろいろなところに連れて行ってもらえたら嬉しいなと思います。
* * *
ガシャポンユーザーはもちろん、今までガシャポンに触れてこなかったアートトイ好きや、ファッション・カルチャーへの関心が高い人にも届くブランドを目指したいという思いが込められた「CAP’in GALLERY」。
そのコンセプトのもと、田中かえさんは自由度の高さを生かした表現に挑戦し、矢入幸一さんは自身の平面作品の世界観を立体に落とし込み、アメさんは「クマども」に新たな造形を加えました。3人それぞれのこだわりが詰まったアイテムは、ガシャポンという身近な形だからこそ楽しめる、アートとの新しい接点になりそうです。
■「CAP’in GALLERY POP-UP STORE」概要
期間:10月2日(金)~10月4日(日)
開場時間:11時~19時 ※10月4日は17時最終入場、17時30分終了
会場:MIYASHITA PARK South 1F「Park in Park」(東京都渋谷区神宮前6-20-10)
入場料:無料
(C)KAE TANAKA
Illustrations Dick Bruna(C)copyright Mercis bv, 1953-2026 www.miffy.com
atmos
(C)アメ
(C)Koichi Yairi
(C)2026 SANRIO CO., LTD. APPROVAL NO. L670039
(C)BANDAI
テレビ番組のリサーチャーによる情報サイト。 テレビ番組におけるネタ探しのプロが蓄積された知識とリサーチノウハウを武器に、芸能、雑学、海外、国内ご当地、動物など多岐に渡るジャンルをテレビ番組リサーチャー目線で発信しています。
ウェブサイト: http://www.nicheee.com/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。
