糸井重里さん「ゆでたまごの味噌汁って あってもいいんじゃないかと思って作った」→ 成立するが格段の喜びない→ プロの料理人に作ってもらった結果

ゆでたまごを入れた味噌汁は存在するのだろうか。

いや、存在はすると思われる。

ゆでたまごを味噌汁に入れている家庭は、どこかにあると思う。

でも、一般化しているとは思えない。

コピーライターとして絶大な支持を得ている糸井重里さん。

彼は自身の公式Xアカウントで、「ゆでたまごの味噌汁」に関して以下のコメントをポストした。

<糸井重里さん公式Xのコメント>

「ゆでたまごの味噌汁」って、あってもいいんじゃないかと思って作った。成立はする。格段のよろこひはない。おでんのゆでたまごは、あんなにウケるのに。

確かに、「ゆでたまごの味噌汁」はあってもいいと思う。

きっと、誰かは作っている。

きっと、どこかの家庭では作ってる。

でも、糸井さんが実際に作ってみたところ、喜ぶほどの味ではなかったようだ。

ゆでたまごの味噌汁は成立するものの、だからといって「格段のよろこひはない」とのこと。

つまり、おそらく、きっと「おいしいけど強い感動は得られなかった」ということかなと推測。

……ゆでたまごの味噌汁を作って食べてみたい。

……でも、これはちょっと、しっかり追求してみたい。

……ということで、美味しい料理を作ると評判のプロ料理人に作ってもらおう!

ということで、手作り料理に定評がある「鶏家バードメン」(東京都千代田区鍛冶町2-13-24)の店主にお願いして作ってもらうことにした。

鶏家バードメンの料理、どれも間違いないウマさ。

なんだろう、ここの料理には「こういうのがいい」がある。

家庭料理の上位互換ともいうべき職人の味。

何を食べても美味しい。

なので、鶏家バードメンにお願いすれば、間違いない「ゆでたまごの味噌汁」が食べられると思った。

なによりここは鶏家バードメン。

「鶏家」である。

つまり「ゆでたまご」の料理を創造するにふさわしい職人がいる店。

そんな鶏家バードメンの店主に「ゆでたまごの味噌汁」が食べたいとお願いしてみると……。

無理を言っているにもかかわらず快諾してくれた店主。

嬉しい。

「ゆでたまごの味噌汁」に挑むことになり、職人魂に火がついたのかもしれない?

お願いしてから数日、お店に行ってみると、できていた。

「ゆでたまごの味噌汁」ができていた。

味噌汁に浮かぶのは、月見ともいえるゆでたまご。

なんていうか、正直、かなりのご馳走感がある。

目視だけで判断すれば「ゆでたまごの味噌汁」ってアリなんじゃあないか?

そう思わせる魅力がある。

ということで、さっそくゆでたまごをサルベージ。

なんだろう、ラーメンのゆでたまごとは違う存在感がある。

ラーメンのゆでたまごは脇役だけど、味噌汁の場合は、ゆでたまごが主役になった感じ。

さっそく食べてみると……。

おおっ! うまい、うまいぞ!

ちょっとうますぎないか?

濃い味噌感のある汁と、ゆでたまごの優しく包容力のある「何色にも染まる味」の相性が良き。

こんなにうまいなら「ゆでたまごの味噌汁」が一般化しない理由が見当たらない……。

いや、待てよ、これはプロが作った「ゆでたまごの味噌汁」だ。

「ゆでたまごの味噌汁」の味噌汁を作るにあたり、どんな工夫をしたのか聞いてみると……。

なんと、炒め野菜を具にしたという。

キャベツ、ねぎ、にんじん、大根、豚肉が具として含まれている。

どおりで薫り高く、深いコクがあると思った。

ごま油を使っている点も、ゆでたまごのおいしさを盛り上げている気がした。

そして相性が良いと感じた具が、油揚げ。

油揚げ、炒め野菜の「炒め」、ごま油が良い仕事をしているのである。

プロが作る「ゆでたまごの味噌汁」すごいな……。

……ちなみに、黄身と味噌汁の融合がハンパなくキャパい。

味噌と黄身の組み合わせは至高。

黄身がなくなった白身を器にして、味噌汁を注ぎ、ガブリと食べる。

これがもう、ご馳走感がハンパないウマさ。

そして次に、スライスゆでたまごの味噌汁を作ってもらった。

これがもう、最高オブ最高。

濃いめに仕上げられた味噌汁とゆでたまごの融合、たまらん。

やはり「濃い味噌」と「ゆでたまご」は最高の組み合わせかもしれない。

実は、筆者も、自分で「ゆでたまごの味噌汁」を作ったことがある。

確かに美味しい。

間違いなく美味しい。


でも、なにかひとつ足りない気もしていた。

プロ職人の「ゆでたまごの味噌汁」を食べて、それがわかった気がする。

「濃い味噌感」と「薫り高さ」が足りなかった。

味噌はやや濃いめにして「炒め野菜」「ごま油」「油揚げ」等で薫りを高める。

そうすることで、よりいっそう「ゆでたまごの味噌汁」が美味しくなる気がした。

さらに豚肉を入れて、豚汁寄りにするとパーフェクトに近いデキになるかもしれない。

つまり、ゆでたまごを味噌汁に入れただけでは盛り上がりに欠ける。

ゆでたまごを盛り上げる要素が必要。

ラーメンやカレーのゆでたまごを美味しく感じるのは「ゆでたまごの周囲」が濃いから。

ラーメンスープは濃い、カレーも濃い、濃いからこそ、シンプルなゆでたまごの味を盛り上げる。

……ということで結論!

「ゆでたまごの味噌汁」は美味しかった!

でも、作るときは工夫が必要!

いろいろと協力してくださった鶏家バードメン店主に感謝。

ごちそうさまでした!

<ゆでたまごの味噌汁が一般化しない理由の推測>
1人1個のゆでたまごを用意する必要がある
ゆでたまごが足りないシチュエーションが発生するかもしれない
あらかじめたまごを茹でておく必要がある
一般的な味噌汁の味噌濃度だとゆでたまごの良さを生かせないかもしれない
ゆでたまごを入れただけではゆでたまごが盛り上がらない
ゆでたまごの盛り上げ役が必要

<ゆでたまごの味噌汁を美味しく作るコツ>
炒め野菜を入れて旨味と香ばしさを出す
ごま油と油揚げで薫り高く仕上げる
濃い味噌でゆでたまごの良さを高める
豚肉を入れて豚汁寄りにする

……ちなみに、鶏家バードメンでは、このゆでたまごの味噌汁・豚汁、

日によっては食べられるようです。

食べたい、また食べたい、プロによる「ゆでたまごの味噌汁」を!


(執筆者: クドウ秘境メシ)

  1. HOME
  2. グルメ
  3. 糸井重里さん「ゆでたまごの味噌汁って あってもいいんじゃないかと思って作った」→ 成立するが格段の喜びない→ プロの料理人に作ってもらった結果
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。