「横断歩道の真ん中に立ち続ける霊」「ドラッグ漬けのラスベガスの霊」霊視芸人シークエンスはやともが語る写真展示/渋谷『視える人には見える展』

渋谷西武で開催中の『視える人には見える展』、ご覧になりましたか?

本展は、「普段は見えないもの」を対象にした写真・イラスト・キャプションと中心に構成された展示会です。

“視える人”が実際にその場所に訪れて、そこで視えた存在を記録し、視える人の視点で解説したという点が、普通の展示会と大きく異なるところです。

「どんな姿で居るのか、なぜ、そこに居るのか」──視える人の目を通して、普段は見ることの出来ない世界を覗くことができます。

実際に現地に赴き、実際に視て、解説を行った方に実際にお話を聞きました。今回は霊視芸人のシークエンスはやともさんです。

シークエンスはやとも

吉本興業所属の霊視芸人。
テレビ番組出演のほか、著書の出版、オンラインサロンの運営、YouTubeチャンネル「シークエンスはやともチャンネル~1人で見えるもん~」(登録者数51.9万人/2026年8月時点)など幅広く活動。

「死者を通じて生きている人を見て」

──『視える人には見える展』のコンセプトや関わりのところから教えていただいてもよろしいですか?

シークエンスはやともさん:『視える人には見える展』は今回で3回目になります。
最初の『視える人には見える展』(2025年4月 渋谷)、2回目の『視える人には見える展・零』(2025年8月 日本橋)を経て今回で3回目なんですけど、今までと基本的にコンセプトは変わらずやっています。

見る人が見ると何かが映り込んでいる。しかし、それが感覚的にわかる人もいれば、何もわからない人もいます。自分の第六感的なレイヤーっていうのを確認することができる催事になればいいなと思ってやり続けています。

今回、特に変わったところは日本国外を取り入れたところです。僕はラスベガスと上海は自分の足を運んで観に行かせていただき、写真も撮らせていただきました。また、今回いっしょに監修しているMiyoshiさんという霊能者さんがセドナやタイで神的な存在を撮らせていただいた点も、今までと違うことのひとつですね。

※Miyoshiさんインタビューは近日公開予定です

──開催も展示順のスタートも、渋谷からですね。

はやとも:入口の無料のポップも含め「渋谷そのものです」っていう展示を、具体的にいっぱい出させていただいてます。それは、ご覧になった皆さんが帰り道に「ここに幽霊いるんだ」と思いを馳せていただき、体験していただく目的もあります。

ただ、それは何か怖がらせたいわけでも、何かを信じさせたいわけでもなく、「なんとなく目に見えないだけで、近くに誰かがいてくれるのがこの世の中なんだな」っていう感覚、センスオブワンダーを感じてもらえたら嬉しいな、という思いと意図があります。

──帰り道でも何かの存在を意識できる展示というのは面白いです。

はやとも:渋谷だけでも、これだけ多種多様なものが居るのですが、意外と今の人って(周りを)あんまり見ない、見ようとしないんじゃないかなって気がするんですよね。というのも、みなさんスマホを見て、ずっと下を向いている。

(生者・死者ともに)男性、女性、様々な年代で多様な人が周りにたくさんいるっていうのを、死者を通じて、生きている人をもうちょっと見てもらえればいいな、という風なこともちょっと意識しました。

視え方の特徴「光の影響がない」

──よく聞かれることかもしれませんが、はやともさんの“視える”感じは言語化するとどのような感じなのでしょうか。たとえば、ビジュアルとして霧のようなものがあったり、特定の場所だけ何かが違って見えるとか?

はやとも:今回の監修のMiyoshiさんと比較すると、僕はビジュアル先行ですね。例えばパンクロック好きなんだなってファッションだったりとか、それこそギター背負ってたりとかありましたね。

じゃあなんでそれが死者だってわかるのかというと、光の影響を受けてないんですよ。太陽や照明の影響を受けていない見た目なんです。

夜でも写真を切り抜いて、パッて貼ったような感じの映り方をしてますし、昼でもよく見ると周りと違って影がない。日光の影響を受けてないので、そこでようやく幽霊なんだなって認識したりします。

あとベタですけど、ボヤッと居なくなってたりすることもあります。

執着

──展示を観ていて思ったのですが、土地や建物など場所に固定されている人が多いのですか?

はやとも:近代であればあるほど固定されていないくて、昔であればあるほど固定されていますね。

──それは思いの強さみたいなものが関係しているのですか?

はやとも:大体は、自分が生きてた時に存在してたものに執着というか依存するんですよ。自分が生きてた時と同じ状態にあるものに執着してとどまることしかできない。けれど、渋谷に限らず他の地域も、解体されたり土地開発されたりすると「自分が生きていた時と同じもの」がもう残らなくなってしまう。

だから、横断歩道のど真ん中にいたりとかするんです。(※注・今回の展示にも“横断歩道の真ん中で佇むモノ”が視える写真があります)

──執着という言葉を聞いて、お金と欲が執着するであろうラスベガスの展示が思い浮かびました。他の街とは違う感じでしたか?

はやとも:違いました。ハッキリ言ってしまうと、ドラッグが入ってくるのでまたちょっと違いますね。

ラスベガスって州の法律で大麻が合法化されているのですが、日本の感じと酩酊の仕方が違うというか……もう“ほぼ人じゃない状態”で死んでったんだろうなって人がちょこちょこ居ました。ギャンブルにただ負けて、絶望して亡くなったっていうだけでは片付けられないようなものもあったりして。

──ドラッグが魂にまで影響が及ぶんですね!

そうですね。生と死の狭間をさまよって生きてた人がたくさんいたんだなと思いました。

歴史の答え合わせ

──特にここ印象に残ったなっていう場所はありますか?

はやとも:だいぶ色々と印象には残ってるんですけれども、特に強く残ってるのは上海ですね。

日本もそうではあるんですが、上海は特に、歴史を重んじて建物そのまま保管してる場所と、スクラップアンドビルドしてる場所がしっかりと分かれていて、(古い場所には)こんな古い人居るんだ!っていうのが結構あったんですよ。

なんかもう歴史の教科書でしか見たことないみたいな。泣く泣くキャプションではカットされたんですけど、ほんとにほぼ(ゆでたまご先生の描いた)ラーメンマンみたいな男の人とかいたんですよ。辮髪(べんぱつ)でバルーンパンツのブーツインしている格闘技者のような恰好している人です。

少なくとも東京では視たことないなと思ったんで、あれは印象に残りましたね。

──古い建物や土地がきちんとリンクしてるんですね。そして、フィクションじゃなく、そういう格好した人が実際に居たってことですもんね。

はやとも:僕らもね、視て、何年代か、とかをキャプションとして出さなければいけないので、調べるんですよ。たとえばGoogle検索で「中国 服装 ○○年代」とかで調べると、(視たものが)本当に出てくるんです。

──見て、後からわかるって、もう答え合わせじゃないですか。

はやとも:おっしゃる通りです。めちゃめちゃ面白いです。日本も含めなんですけど、近代までのファッションって結構、統一化されてるんですよ。(古い時代は)みんな同じ格好してるんで、探すのが容易(たやす)かったです。

視たくなくても視えてしまった過去

──はやともさんは視えるからこそ知れたことや、見えるからこそ体験出来て良かったことが数多いですか?

はやとも:(視えて)「良かったな」にはなりづらいですね。「悪かったな」でいうと、僕、大学生の時、ゼミが同じだった人に「紹介してほしいっていう子がいるから繋げていい?」って言われて、「あ、全然いいよ」って言ったんです。

そのころ、1ヶ月間、同じ夢を見てたことがあったんですけど、「繋げていい?」って紹介された女の子が僕の夢に出続けてた子だったんですよ。
でも、リアルでは初対面でしたし、僕自身、「(周囲に対して自分から)霊感ありますー!」って言うタイプではなかったから、会ったときにはちゃんと「はじめまして!」ってあいさつしたらめっちゃ笑われて「はじめましてじゃないですよね」って言われたんです(笑)。

だから多分、わざと出てたんだろうなと。

──なにかを“飛ばされてた”と。

はやとも:そうですね。申し訳ないですけど、僕はちょっと避けちゃいましたね。他にも、当時、付き合っていた彼女が浮気していたのが“視えて”しまったり。

──わからない方がよかったかもしれないことも視えてしまったわけですね。

はやとも:エピソード全般、視えない方が良かったんじゃないかっていうものが多いんですけど、一番良かったと思っているのは、今回のような催事──『視える人には見える展』のようなことができることです。

怖がらせるでも強制的に信じさせるでもなく、普通に楽しんでもらえるものを表現できる場に来られるようになった。(この展示は)「あ、視えてよかったのかもな」って初めて思えてることかもしれないですね。

──僕自身はちゃんと視えてはいないけど、視えるものやそういう世界が本当に在るんだな、っていうのを改めて感じました。別にやたら怖がらなくてもいいし、全然遠い場所じゃない、ちょっと隣の身近な世界みたいな。

はやとも:それも狙いどころですので、そう言ってもらえるのが嬉しいです

──ありがとうございます!

聞き手:オサダコウジ、ゆずくん
写真:オサダコウジ

Miyoshiさんインタビュー:公開予定

『視える人には見える展』概要

【開催期間】 
2026年8月28日(金)~9月30日(水)

【開催会場】
西武渋谷店B館3階イベントスペース
〒150-8330 東京都渋谷区宇田川町21−1

【開催時間】
10:00~20:00 (最終入場19:00)

【入場料金】
平日 1,900円(税込)
土日祝 2,300円(税込)
※小学生以下無料
※当日券のみ学割あり
学割 平日 1,600円(税込)
学割 土日祝 1,800円(税込)
※お清め塩付き/なくなり次第終了

【視える人には見える展 とは】
世の中には、人には見えない”何か”が視える人が少なからず存在します。「視える人には見える展」は、そんな”視える人”がみている世界を擬似体験できる展示です。展示される写真は一見なんの変哲もない風景写真ですが、いずれも霊能力者の監修のもと確認された、“視える人には見える”一枚です。

『消灯後の視える人展』

開催中の『視える人には見える展』の特別ナイトプログラム『消灯後の視える人展』の開催も決定しました。

【消灯後の視える人展とは】
会場の照明をすべて消灯し、参加者は懐中電灯を片手に暗闇の中に浮かび上がる展示を巡ります。展示内容は通常開催時と変わりませんが、照らせるのは自分の目の前だけという環境の変化により、同じ展示がまったく違う見え方をします。さらに、通常営業では立ち入れないエリアの一部も特別に解放します。

【開催概要】
開催日程:2026年9月15日(火)、16日(水)、17日(木)、23日(水・祝)、25日(金)、27日(日)、29日(火) ※全7日間限定
開催時間:17:15~19:30の間で複数枠(各枠定員15名、最終入場19:30)
開催会場:西武渋谷店 B館3階イベントスペース
入場料金:平日3,000円(税込)/土日祝3,300円(税込)※当日券・学割料金なし/小学生以下無料
チケット販売開始:9月9日(水)18時~

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オサダコウジ

慢性的に予備校生の出で立ち。 写真撮影、被写体(スチル・動画)、取材などできる限りなんでも体張る系。 アビリティ「防水グッズを持って水をかけられるのが好き」 「寒い場所で耐える」「怖い場所で驚かされる」 好きなもの: 料理、昔ゲームの音、手作りアニメ、昭和、木の実、卵

TwitterID: wosa

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