【連載コラム】遊津場の関西アーティスト週報 vol.120「grating hunnyが起こす、最後の夏風」

こんにちは。神戸在住の音楽キュレーター、遊津場(ゆつば)です。普段は邦ロック系インディーズアーティスト情報をSNS、メディア寄稿、自主イベント開催など、様々な手法で発信する活動をしています。
そして今回、OTOTOYで私のメインの活動地域である関西エリアで活躍する若手アーティストの様々なトピックを発信する機会をいただきました。これを読めば、関西邦ロックシーンの最前線が分かります。どうぞ、ご贔屓に。
「grating hunnyが起こす、最後の夏風」
“新訳ノイズパンク”を鳴らすロックバンド・

2006年世代の彼らは高校生の頃からライブハウスシーンで注目を集めてきました。今年リリースした「キスしてほしい」は銀杏BOYZのサポートギター・山本幹宗がプロデュースしており、純愛も歪みも暴走も全てサビでこの曲名の叫びに集約されて届いてきます。スズキタイヨウ(Gt.Vo)の書く歌詞は「奥底に隠していた感情バレてるやん」と思いつつ、「でもこの爆音の中ならそれを叫んでも大丈夫か!」という安心感があります。4月からは新体制となりましたが、変わらず精力的にライブをし続け、6月には同い年のテレビ大陸音頭とのツーマンライブも話題となりました。関東遠征も戻ってきました。
ちなみに9月14日の大阪編はスズキの20歳の誕生日です。きっとこの東阪ツアーで10代で抱えた思いを1つ残らずライブハウスに置いていくのかなと思います。ドロドロとした鬱憤も、自己嫌悪も、センセーショナルな出来事も、バンドをやっていることで出会えた喜びや決意も、常に全身全霊で音楽とライブにして、その衝動と輝きを若者によるパンクロックとして届けてきたスズキにとって、20歳という数字や記憶との距離はどのような意味を持つのか。はたまた何も変わらないのか。最近は新曲もセットリストに多く組み込まれているらしいです。いずれにせよ、今回の企画は同世代の若者にとって大きな転換点になるでしょう。チャリを漕ぎ続けてきた彼も運転免許を取りました。成長と変わらないところを刮目しにいきましょう。もちろんそのスズキの横で鳴らし続けるオダキッペイ(Gt)のギターも剛腕で凄腕で変態的です。スズキの紡ぐ言葉に、メーターが振り切った熱量や血を加えます。ルサンチマンの中野、ザ・シスターズハイのまさやんぐのギターもなかなか変態的なので、このギタリストの演奏が続くということだけでも大きな化学反応を感じられて楽しい日になります。
晩夏というにはギリギリの時期かもしれませんが、最後に一緒に夏の爆風になりに行きましょう。
インフォメーション
・遊津場SNS
X:https://x.com/sakidori_yutuba?t=R1J43f6okqiZ7g2bqGn7PQ&s=09
フォトギャラリー
フォトギャラリーはこちらからご覧いただけます
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。
