【日本ミステリー旅】座敷童が頻繁に出現する旅館に泊まってみた / 岩手県盛岡市の菅原別館

あなたは妖怪、怪異、付喪神、化物、幽霊、魔物、精霊、アヌンナキなどを信じるだろうか?

筆者は、信じていない。

しかしそれは、世間一般で言われる「オカルト」としてである。

妖怪、怪異、付喪神、化物、幽霊、魔物、精霊などが出現する現象は、実在する可能性が高いと考える。

それらの出現は、人類が解明に至っていない現象であり、本来ならば自然法則で説明可能なものであろう。

出現しても、いまの人類に説明できるほどの知識がないだけである。

かつて筆者は、雪降る季節、東北地方の岩手県盛岡市に向かった。

座敷童(ざしきわらし)が出現するという旅館に泊まるためだ。

歴史ある旅館「菅原別館」(岩手県盛岡市天神町1-30)の24番客間である。

この部屋に座敷童が出現し、出会うと出世するとの言い伝えがある。

それゆえ、24番客間の予約は1年以上待ちだった。

電話をし、最速で泊まれる日が1年先だったが、即予約した。

どうしても、座敷童に出会いたかったのである。

旅館内は、子どもが好むような人形やぬいぐるみだらけ。

座敷童は旅館内のいたるところに出現するため、遊びやすくしていると思われる。

宿泊客が置いていく人形もあるようだ。

座敷童はどの客間にも出現するが、24番客間がもっともエンカウント率が高いらしい。

よって、24番客間に予約が殺到するのである。

さっそく、24番客間に向かう。

2階の奥の部屋で、入口には「24」と書かれた座敷童デザインの紙が貼られていた。

扉を開けて入ると、いたって普通の和室ではあったが、明らかな「異変」がそこにあった。

部屋中が人形とぬいぐるみだらけなのである。

いや、旅館中に人形があるのだが、この客間は数が尋常ではなく多い。

これだけ楽しそうな人形があるならば、人間の子どもでも喜ぶに違いない。

座敷童は子どもの姿なので、人形がこの部屋のエンカウント率を高めてもおかしくはない。

あまりにも人形が多いので、どこの写真を撮ればよいのか迷うほど。

オカルトでは「人形には人の思いが宿る」と言われているが……、事実ならば怖さを感じる。

しかし時代の影響なのか、日本的な人形は少なめで、キャラクターものが多かった。

そのおかげで不気味さのようなものは控えめ。

……とはいえ怖い。

座敷童、おそらくだが、意識がハッキリしているときは出そうにない。

とはいえ、すぐに眠れるほど眠くない。

なので、とりあえずゲームをしたりスマホを見たりして普通にすごす。

……普通にしているように見えるが、やや怖がっている。

時間が経過し、夕食を食べる。

宿泊客全員が1階のフロアで食べることになる。

うまい、うますぎる。

家庭的でありながら、丁寧な仕上げ。

……もう寝るしかない。

ということで寝た。

オカルト的な幽霊や精霊は信じていないにしても「オバケが出る部屋」と思うと怖い。

ドキドキしながら長く寝れずにいたが、気がつけば寝ていた。

……するとその夜。

……朝になり起床。

強烈な金縛りにはなったが、座敷童は出現しなかった。

つまり、何も起きなかったのである。

極めて残念である。

地場・磁場の影響で空間または脳に「解明されてない力」作用し、座敷童が出現するのでは?

……と根拠がない推測もしていたが、何も発生せず。

とりあえず起きて、朝食を食べた。

うまい、うますぎる。

座敷童には出会えなかったが、朝食が美味しいので嬉しい。

エンカウント率が高いはずの24番客間。

そこに泊まっても出会えなかった座敷童。

しかし、必ず出会えるとは限らないのも座敷童。

今後も、出現条件なども徹底して調査し、座敷童との出会いを求めて旅を続けたいと思う。

……と思いながら、長らくこの旅館に泊まれていない。

まだ座敷童は待ってくれているだろうか。

(執筆者: クドウ秘境メシ)

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