10年ぶりにシリーズ最新作『カルドセプト ビギンズ』が登場した理由

ネオス株式会社が7月16日に販売を開始したNintendo Switch/Nintendo Switch 2向けのゲーム『カルドセプト ビギンズ』が、累計出荷本数10万本を突破したことが9月11日に発表されました。

9月16日にはSteamでもDEMO版が配信開始となり、9月17日にはスウェーデンのゲームパブリッシャー、Clear River Gamesから欧米向けのパッケージ版も発売開始されています。

カルドセプト ビギンズ Nintendo Switch 2 Edition [Nintendo Direct ソフトメーカーラインナップ 2026.2.5](YouTube)
https://youtu.be/JsvFV-er_hc

ボードゲームとトレーディングカードゲームが融合したゲーム性の『カルドセプト』シリーズとしては、10年ぶりとなる最新作『カルドセプト ビギンズ』について同社プロデューサーの長嶋朗さん、ディレクターの春木場將道さん、セールス/プロモーション担当の山口直人さんに話を聞きました。

ーーどういった経緯で本作の発売に至ったのでしょうか?

長嶋:10年という長い期間、ファンの皆さんをお待たせしてしまいました。紆余曲折というほど大げさなものではないかもしれませんが、発売に至るまではいくつかのタイミングが重なった結果だと感じています。

きっかけは、僕の部屋の「ゲーム名作棚」にずっと並んでいた『カルドセプト』を、いちファンとしてまた遊びたいなと純粋に思い続けていたことです。

近年、弊社でもコンシューマーゲームを開発・リリースする機会に恵まれ、経験が蓄積されてきたことで、「今なら大宮ソフトさんに新しい提案ができるかもしれない」と考えるようになりました。

大宮ソフトさんに企画をお持ちした際は、今の時代やNintendo Switchというハードに合わせた遊びやすさについて話し合いました。

伝統あるタイトルなので、どこを変えてどこを残すかというバランス調整にはそれなりに悩みましたが、関わってくださった皆さんのご協力のおかげで、10年ぶりに『カルドセプト ビギンズ』という形でリリースすることができました。

ーー「累計出荷本数の10万本を突破」は想定通りのものでしょうか?

山口:このタイミングでの10万本という結果はひとえに『カルドセプト』ユーザーの皆様からのご支持によるものであり、この場をお借りして心よりお礼申し上げます。

『カルドセプト』シリーズは累計100万本と非常に実績のあるシリーズですので、このタイミングでこの結果となりましたことはある意味では想定通りではありますが、10万本という数字はあくまでもひとつの通過点と捉えております。

今後Steamでの発売も控えておりますので、引き続き拡販に努め、ユーザーの皆様に長く愛されるゲームとなるよう努力してまいります。

ーー本作のプレイヤーはやはり旧作からのファンが多いのでしょうか?

春木場:はい、やはり旧作からのファンの存在は非常に大きいです。長年シリーズを待ってくださっていた方、過去作を遊び込んでくださった方が、まず最初にしっかり支えてくれたという実感があります。

ただ、今回の『カルドセプト ビギンズ』はタイトル名の通り、新しい入口として設計した部分も多く、初めてカルドセプトを遊んだ方からも、チュートリアルやその後のストーリーを通してのルール理解のしやすさを評価してくださったり、動画や配信を見て興味を持って遊んでみたという声も見られます。

なので、旧作からのファンが核でありながら、新規ユーザーの流入も確実に起きている、というのが実感に近いです。

ーープレイヤーからはどういった声があがっていますか?

春木場:リリースからSNS上の声だけでなく、大会やグッズ販売の場にも顔を出させていただいたのですが、一番に多いのは、「『カルドセプト』を出してくれてありがとう」という声です。

こちらは本当にありがたい声で、作ってよかったと思うと同時に、本当に愛されているタイトルだと感じています。

『カルドセプト』らしさを残しつつ遊びやすさを意識した調整をした本作ですが、きちんと『カルドセプト』していると、シリーズらしい体験を歓迎してくださる声も多くいただいています。

また、『カルドセプト ビギンズ』から入った方からは、これまでシリーズは触ったことがなかったがこんなに面白いなんて、といった声や、やりはじめると止まらなくなったというような感想もあり、新しいプレイヤーが増えていくこともうれしく感じています。

一方で、改善要望ももちろんいただいています。現在はアップデートしていますが、リリース直後のオンラインマッチング等の不具合ではご不便をおかけしてしまいました。また、わかりやすさ、遊びやすさの改善についてのご意見等も継続的に受け取っています。

好意的な声だけでなく、そうした改善要望も含めて真摯に受け止め、今後のアップデートや運営に反映していきたいと考えています。

ーー本作におけるビジュアル面の変化についてはなにか特別な理由があるのでしょうか?

長嶋:今作のビジュアルを語る上で欠かせないのが、メインキャラクター・クリーチャーデザインを担当していただいた松浦聖さんとの出会いです。

私自身、以前から彼の描く世界観の熱烈なファンであり、本作を立ち上げるにあたって「彼のアート以外には考えられない」と、強いリスペクトを持ってオファーしました。

松浦さんの真骨頂は、その愛らしくもどこか不穏で、重厚なファンタジーの毒を感じさせるディテールにあります。

入り口は明るくとも、その奥にどのような深淵やダークな世界が広がっているのか。それはぜひ、実際にゲームをプレイして皆様の目で確かめていただきたいです。

ーー今後他のプラットフォームでも本作を展開する予定はありますか?

春木場:現時点で未発表のプラットフォーム展開についてお伝えできることはありません。

一方で、今回の『カルドセプト ビギンズ』はできるだけ多くの方に遊んでいただきたいという考えのもとで展開しており、ユーザーの皆さまの反応や各市場での状況は継続的に見ています。

ですので、今後については需要や環境を踏まえながら検討していきたいと考えています。まずは現在の対応プラットフォームで、アップデートも含めてしっかり満足度を高めていくことを優先したいと思っています。

ーー対応言語が「日本語・英語・韓国語・繁体中文・簡体中文」となっていますが、購入者の比率はどうなっているのでしょうか?

山口:詳細な比率は控えさせていただきますが、現状では日本での販売比率が最も多い状況となっております。

本シリーズの過去タイトルはこれまで本格的に世界展開をしていなかったことを踏まえますと、日本以外の地域におきましても一定の評価をいただけていると実感しております。

ーー今後海外市場に対するプロモーションの予定はあるのでしょうか?

山口:広告宣伝はもちろん、現地のインフルエンサーによる紹介や各地域におけるゲーム関連の展示会など、既に日本以外でのプロモーションも積極的に行っております。今後も各地域に根ざした最適なプロモーションを継続的に行ってまいる所存です。

ーーありがとうございました。

『カルドセプト ビギンズ』概要
プラットフォーム: Nintendo Switch/Nintendo Switch 2/Steam(Steam版の発売日は2026年第4四半期を予定、価格は未定)
販売形式:パッケージ版/ダウンロード版
税込価格:
Nintendo Switch通常版(パッケージ/ダウンロード)6380円
Nintendo Switch特装版(パッケージのみ)1万2980円
Nintendo Switch 2 Edition通常版(パッケージ/ダウンロード)7480円
Nintendo Switch 2 Edition特装版(パッケージのみ)1万4080円
Nintendo Switch 2 Editionアップグレードパス(ダウンロードのみ)1100円
プレイ人数: 1〜4人
ジャンル:ボード&カードゲーム
対応言語(テキスト):日本語・英語・韓国語・繁体中文・簡体中文
レーティング:CERO B
販売地域:全世界

『カルドセプト ビギンズ』公式サイト
https://game.neoscorp.jp/culdcept_begins/[リンク]

Steam ストアページ(DEMO版ダウンロード)
https://store.steampowered.com/app/3322630/[リンク]

(C) Omiya Soft. ©Neos Corporation
カルドセプト、Culdceptは有限会社大宮ソフトの登録商標です。

※画像提供:ネオス株式会社

(執筆者: 6PAC)

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