「刺されると死ぬほど痛い」と評判の毒魚・ゴンズイは本当にそんなに痛いの? 実際に刺されて確かめてみた

「刺されると死ぬほど痛い」

そんな評判を聞いてしまったら、気になりませんか?

釣りをする人間なら一度はその名を聞いたことがあるであろう毒魚・ゴンズイ。

沿岸の浅い岩礁域に住むありふれた魚ですが、その背びれや胸びれには毒棘があり、「絶対に素手で触るな!」「刺されたら悶絶する!!」「死ぬ」などの恐ろしい噂が後を絶たない魚、それがゴンズイです。

気になりませんか?

本当にそんなに痛いのか? と。

「どれぐらい痛いのかなぁ~実際に刺されて確かめてみたいなぁ~」とウズウズしていたところ、

行きつけの魚屋「海鮮市場マルモト」(神奈川県伊勢原市伊勢原1-3-37)で入荷してくれました!!

即決で購入し、ちょっとだけ刺されて、どれぐらい痛いのか確かめてみたいと思います!

マネしないでください! ゴンズイは死亡事故も起きている危険な魚です。
筆者は万が一に備えつつ検証を行っています。わざと刺されるといった行為は危険ですので、読者の方は絶対にマネしないでください。

今回は「巷に出回っている、ゴンズイに刺されてしまった時の対処法は本当に効くのか?」の検証も兼ねて、ほんの少しだけ刺されてみたいと思います。

ゴンズイの捌き方・毒のある場所

ゴンズイを触る際は厚手の手袋をしましょう。まぁ、ゴンズイのトゲは鋭く刺さりやすいので厚手の手袋をしてても、余裕で貫通してくるんですけどねっ!

あと、理由は後述しますが、60℃ぐらいの熱いお湯を用意しておくと、いざという時にとても便利です。

背ビレと胸ビレに、毒を持つ鋭いトゲが隠れています! 先端にはかえしがあり、一度刺さると抜けにくいので要注意です!

成魚のゴンズイであればトゲだけを切れば良いのですが、今回はゴンズイ玉を水揚げした!?っていうぐらい大量にあり、しかも幼魚で小さいので、1尾ずつ丁寧にトゲだけを切るのは大変です。

なので、トゲは頭ごと切り落とします。

内臓処理も面倒くさいので、頭の付け根に切り込みを入れ、頭を引っ張りながら内臓を抜く方法で、頭もトゲも内臓も一気に除去します。

ゴンズイは鮮度劣化が激しく、内臓が傷むと悪臭のもとになるので、できるだけ早く内臓処理をします。

頭・トゲ・内臓の処理が終わったら、次はぬめり処理です。ぬめりは臭みのもとにもなるのでしっかり落としたいところ。

塩で揉んで水で流すを2~3回繰り返し、ぬめりを落とします。

▲ゴンズイが大量すぎてちょっとキモい。

これで下処理は完了です!

ゴンズイを食べるうえでの注意

ゴンズイは刺身が絶品と噂のある魚です。が、今回のように一度に大量に水揚げされたであろうゴンズイを扱う場合は、刺身では食べないほうが良きです。

ゴンズイ同士がぶつかることでお互いのトゲが刺さり、身に毒が注入されている可能性があるからです。

自分で釣り上げ、その場でトゲの処理をしている場合は、ぜひお刺身でいただきたいところですが、売り物の場合は避けたほうが無難です。

なお、ゴンズイの毒はタンパク質が主成分のため、加熱することで毒性を失わせることができます。

だから加熱調理すれば安心して食べられますね!

ゴンズイのトゲ処理

ゴンズイのトゲをそのまま捨てるのは非常に危険です!

ゴミ袋を突き破って刺さり、激痛に悶絶することになりかねません。また、ゴミ収集作業員の方にケガをさせ、ご迷惑をおかけしてしまう可能性だってあります。

なので私はグリルやフライパンでトゲを焼いて毒を失活させてから、炭になるまで焼き切り、ボロボロに崩して刺さらない状態にして捨てています。

ゴンズイに刺されてみる

ゴンズイの下処理も終わって一段落したので、いよいよお待ちかねの刺されてみる時間です。

グサッ! と思いっきり刺してしまうと、もう地獄のような痛みにのたうち回ることになるそうなので、ほんの、ほんのすこーーーーーしだけ、ちょっとだけチクッとするレベルで刺してみたいと思います ヽ(´∀`)ノ

ぷすっ

爪楊枝を取ろうとして誤って指先に刺してしまったときのような、微かに皮膚に「プスッ」と刺さる程度の感じで、手の甲にゴンズイのトゲを当ててみました。

ふむ、刺した直後から多少ジンジンとはするものの、激痛では全くないです。

数分待ってみたものの、多少ズキズキする程度。「こんなもんか」と拍子抜けし、もっと深く思いっきり刺してみようとしたそのとき、

ズキンズキンズキン

えっ? なんか痛くなってきた?

激痛とまではいかないけど、火傷のような、骨の髄に響くような痛みが手の甲一帯に広がります。

耐えられないほどではないけど、ズキンズキンと体の芯に響くような、嫌な痛みが脈のように定期的に訪れ、結構メンタルも削られます。

これで調理を続けるのはちょっと無理。

ごく軽く刺されただけでこれだけの痛みって。。。思いっきり刺されたらもう地獄の苦しみだな。。。良かった、もう1度刺さなくて。。。

ゴンズイ恐るべし!

ゴンズイに刺されたらどうしたらいいの? 解毒方法

「ゴンズイを食べるうえでの注意」のところでも触れましたが、ゴンズイの毒は熱で急速に分解されるため、、60℃以上のお湯に患部を浸けて解毒します。

ただ、60℃以上だと火傷してしまう恐れがあるため、43℃〜50℃(火傷しない程度の限界の熱さ)のお湯に患部を30分〜90分ほど浸し続ける処置が一般的です。

50~60℃ぐらいのお湯に手を浸してみたところ……スーーーーッと痛みが引いていきます!!

そりゃ完全にはなくならないけど、「チリチリ」ぐらいの痛さで、断然マシになりました!!

でも何十分も浸し続けるのは無理ね、熱くて。低温火傷しちゃう。

なので数分浸しては引き上げ、痛みがぶり返してきたらまた浸す、を繰り返します。

20分ほど繰り返すと、ほとんど気にならないぐらいまで痛みが小さくなり、また痛みがぶり返してくることもなくなりました!

どうやら毒の失活に成功したようです!

お湯、偉大!

なお、釣りなどお湯を沸かせない状況で刺されてしまった場合は、温かい飲み物を買ってきて患部に当て、毒を失活させるそうです。

次回、ゴンズイを調理して、傷みではなくお味のほうを堪能します!

※画像は全て筆者撮影

■ゴンズイ購入場所
海鮮市場マルモト
https://www.0-to.com/[リンク]

(執筆者: ゆずくん)

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