DJIのスマホジンバル「Osmo Mobile 8P」とPixel 10の互換性をチェックしてみた
DJIが5月に発売した、iPhoneやAndroidスマートフォンを装着して動画撮影に利用できるスマホジンバルの新モデル「Osmo Mobile 8P」。Appleのインテリジェントトラッキング技術Apple DockKitに対応し、iPhoneと組み合わせて高度なトラッキング機能が利用できる製品ですが、筆者が使っているAndroidスマートフォン「Pixel 10」と組み合わせてもなかなか便利に使えたのでご紹介します。
クリエイティブな撮影をサポートするスマホジンバル
DJIの第8世代3軸手ブレ補正機能を搭載するジンバル、215mmまで伸びる延長ロッドを内蔵して三脚としても使えるグリップ、ジョイスティックによるジンバル操作や撮影操作、各種設定に使用できる着脱式のリモコン「Osmo FrameTap」から構成。約386gと軽量で、内蔵バッテリーにより最大10時間の駆動を実現しています。
レビューでは、後述する被写体のトラッキング機能を搭載し、明るさと色温度を8段階調整できる補助ライトを内蔵する「多機能モジュール 2」を組み合わせて使用しています。
本体は、多機能モジュール 2を装着した状態でコンパクトに折りたたんで持ち運びが可能。カバンに入れて持ち運び、サっと取り出して撮影を開始できる機動性が魅力です。
互換性チェック:MagSafeで着脱がスマート
Pixel 10の互換性チェック項目その1は、ジンバルへの装着方法です。
通常はクランプでスマホを挟み込んで装着するのですが、「OM磁気クイックリリースマウント」をスマホの背面に装着していれば、ワンタッチでジンバルにスマホを吸着できます。磁気クイックリリースマウントはiPhone向けに設計されたMagSafe対応のアクセサリーですが、MagSafe互換のマグネット充電に対応したPixel 10シリーズなら問題なく使用可能。
クイックリリースマウントは常時装着していても、リングスタンドとしてふだん使いに活躍します。
互換性チェック:FrameTapのミラーリングは多機能モジュール 2の併用で解決
Osmo Mobile 8Pの最重要モジュールが、着脱式リモコンのOsmo FrameTap。Osmo Mobile 8Pで初めて導入されたアクセサリーで、コンパクトな本体に搭載するジョイスティックと録画ボタン、タッチパネルでジンバルやズームの操作と撮影ができる他、スマホの画面をミラーリングして、離れた場所からワイヤレス接続でプレビューと操作ができるユニークな着脱式リモコンです。Pixel 10の互換性チェック項目その2は、FrameTapとの接続について。
Frame Tapの画面ミラーリングには、Miracastの技術を利用します。iPhoneではスマホアプリ「DJI Mimo」経由で接続することによりミラーリングが可能になりますが、AndroidスマホはMiracastの設定からミラーリングを開始する仕組み。PixelスマートフォンはMiracastに対応していないため、そのままではミラーリングすることはできません。
ただし、多機能モジュール 2を接続している場合は、多機能モジュールの内蔵カメラの映像でミラーリングが可能になります。通常のミラーリング画面にはメインメニューから左にスワイプする操作で切り替えられますが、多機能モジュールのモニター画面はメインメニューから右スワイプの操作で切り替えが可能。
ジョイスティックを3回押し込む操作でメインカメラを使った自撮りに切り替えられるのですが、多機能モジュールのモニター画面で写りを確認できるのが便利です。多機能モジュールのカメラを利用して、撮影やトラッキングの開始をハンドジェスチャーで操作することもできます。
ちなみに、FrameTapはジンバルカメラ「Osmo Pocket 4」シリーズとペアリングして使うことが可能。ジンバルカメラ本体を三脚に固定したまま、カメラ映像を確認しながらワイヤレスでジンバル操作や撮影ができます。
互換性チェック:トラッキング機能は2通りに対応
最後の検証項目は、被写体のトラッキング機能。Osmo Mobile 8Pは「Apple DockKit」「多機能モジュール」「DJI Mimoアプリ」の3種類のトラッキング方法に対応するのですが、Pixel 10でもApple DockKitを除く2種類のトラッキングが利用できます。
多機能モジュールを利用したトラッキングは、FrameTap画面を多機能モジュールのモニター画面に切り替えて、トラッキングしたい被写体が写っている場合にジョイスティックを押し込むか、画面で被写体をタップすることでトラッキングを開始します。多機能モジュール 2に進化したことにより、人物に加えて犬や猫、車体など物体のトラッキングが可能になりました。人物が複数いるシーンでも、選択した被写体をしっかりトラッキングします。
DJI Mimoアプリを利用したトラッキングは、アプリを起動してカメラと接続し、撮影モードに切り替えると利用可能に。アプリ画面で被写体をタップしたり、エリアを囲んでドラッグすることでトラッキングを開始します。Pixel 10の場合はFrameTapにミラーリングすることができないので、スマホ画面でトラッキング対象を特定する操作が必要です。Frame Tapをリモコンとして使用する場合、DJI Mimoアプリによるトラッキングは利用できない点に注意が必要です。
Pixel 10と組み合わせるならアドバンストトラッキングコンボ以上を選択
Osmo Mobile 8Pは、本体と磁気クランプ、FrameTap、電源ケーブル、スマートフォン充電ケーブル、収納ポーチがセットになった「スタンダードコンボ」が1万8480円(税込)。
スタンダードコンボの内容に多機能モジュール 2を同梱する「アドバンストトラッキングコンボ」は2万5080円(税込)。アドバンストトラッキングコンボの内容にDJI Micシリーズ モバイルレシーバー、DJI Mic 2 トランスミッター、ウィンドスクリーン、磁気クリップ、磁気フロントカバー、トランスミッター用の充電ケーブル、DJI Mic Mini コンパクトキャリーポーチがセットになった「クリエイターコンボ」が3万2780円(税込)。Pixel 10シリーズでFrameTapによるカメラ画面のプレビューや充実したトラッキング機能を利用する場合には、アドバンストトラッキングコンボ以上を選択しましょう。記事で紹介したOM 磁気クイックリリースマウントは別売りで、価格は2530円(税込)。
製品提供:DJI JAPAN
宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
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