【日本封印ミステリー】栃木県那須郡那須町の九尾の狐と「殺生石」

汝、九尾の狐をご存じか。日本において、その存在がはじめて示されたのは平安時代の西暦927年、律令法典・延喜式シリーズの第21巻「治部省・祥瑞」である。

瑞獣・九尾の狐はいにしえより存在する

九尾の狐は瑞獣とも神獣とも言われて崇められ、「神獣也、其 形 赤色、或 白色、音如嬰児」(神聖で不思議な獣。姿は赤く、ときに白いこともあり、鳴き声は赤ん坊の声に似ている)と記されている。

栃木県那須郡那須町の「殺生石」

九尾の狐は著しく細く大きく、九本の尾を持つ狐で、奇抜な容姿をしていることから、数多くの伝記や小説、漫画、などに登場するが、日本においてもっとも有名な九尾の狐の聖地は、栃木県那須郡那須町の「殺生石」だろう。

命を落とす野生生物もいる

殺生石は山肌にある異世界のような場で、硫黄のような薫りが漂っている。地面から硫化水素や亜硫酸ガスなどが噴出しており、ときおり、命を落とす野生生物もいる。まさに魔界、異世界、あの世ともいえる場。

九尾の狐は神獣ではあるが恐ろしい存在

殺生石には巨大な岩があり、そのひとつが「九尾の狐の化身」といわれていた。石となった九尾の狐から毒が溢れ、命を奪うとの伝説もある。九尾の狐は神獣ではあるが、ここでは恐ろしい存在といえよう。

落雷により「九尾の狐が世に放たれた」との噂

そんな九尾の狐の石が、凄まじい天空からの稲妻により破壊。真っ二つに割れてしまった。当初「九尾の狐の封印が説かれた」「九尾の狐が世に放たれた」との噂が広まったが、真相は不明だ。九尾の狐は医師に封印されたのではなく「みずから石となった」わけで、それが割れたということは……。それが何を意味するのか?

九尾の狐の命が絶たれたと考えるべきか?

2022年、実際に殺生石に出向き、稲妻により割れた九尾の狐の石を調査した。その結果、確かに真っ二つに割れていた。数年前の写真を見てみると、巨大な丸い九尾の狐の石があったが、落雷後の2022年には割れていた。これは九尾の狐の命が絶たれたと考えるべきか? それとも、封印されていたわけではないものの、九尾の狐が世に放たれたととらえるべきか。

2026年7月に改めて殺生石に出向てみた結果

もし九尾の狐が放たれたのであれば、漂っている毒ガスが消えてもおかしくはない。しかし、毒ガスが消えたという情報もない。

そこで2026年7月、改めて殺生石に出向き、九尾の狐の石がどのような状態になっているのか? 九尾の狐が元に戻っていないか? ……など、いまの状態を調べてみた。

いくつか考えられる可能性

稲妻により破壊されたままの状態だった。つまり、2022年と変わりない状態であった。しかし毒ガスは出続けている。いったいことはどういうことなのか? いくつか考えられる可能性はある。たとえば「九尾の狐の石が割れても生きてそこにいる」という説だ。

石になった時点で劣化体制により時間が止まり、割れても魂が固定されているのではないだろうか。石化を解く除念師が施さないかぎり、命はこそにあり続けるのではないだろうか。

毒ガスの噴出が止まらない理由に納得

ここまでいろいろ考えてきたが、実は、重要な言い伝えが存在する。すでに、はるか昔、九尾の狐の石は破壊されており、その破片が日本各地に飛び散ったという説だ。もしその説が正しければ、稲妻による石の破壊が生じても、毒ガスの噴出が止まらない理由に納得がいく。

日本各地に飛び散った石がいまだにエネルギー体として人々に認識されて存在するならば、たとえ稲妻により破壊されようとも魂を失わない可能性はある。今後も、殺生石の九尾の狐の石を調査しつつ見守り、注視していきたい。

九尾の狐が御守りにデザインされている那須温泉神社

ちなみに、殺生石の真横にある那須温泉神社は、九尾の狐が御守りにデザインされている。あまりにも美しく、そしてかっこいい九尾の狐の御守りは多くの来訪者に好評のようだ。

(執筆者: クドウ秘境メシ)

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