【初めての長崎】長崎の街は、どこを切り取ってもアートになる。古くて新しい、ノスタルジック街歩き1泊2日

夏休み、あるいはシルバーウィーク。少し足を伸ばして、季節の移ろいを感じる旅に出かけたい。

そんな気分の先に見つけたのは、異国情緒と懐かしさが交差する街、長崎。

どこか懐かしくて、でもどこか新しい。そんな「レトロリバイバル」な空気に誘われて、この街に初めて足を踏み入れてみました。話題のアートカフェから、地元で愛されるおいしいもの、そして海と山と街が重なる圧倒的な夜景まで。今の私たちの感性を刺激する、濃密な1日をレポートします。

路面電車で懐かしい旅の始まり

旅の始まりは長崎駅。長崎は全体を通して坂道が多く、観光の移動手段はバスや路面電車が主流のようです。約7分間隔で走る路面電車に乗り込み、街の中へ。道路の真ん中を堂々と進む電車から眺める車窓は、曇り空でもどこかドラマチックで、長崎の日常をまるで映画のワンシーンのように切り取ることができます。

港の風と、晴天を夢見る海景色

まずは長崎県庁へ。8階の展望台からは、長崎港を一望できる絶景が広がっていました。写真の中央奥に見えるのは、長崎市の南部と西部を最短距離で結ぶ「女神大橋」。厚い雲に覆われた空模様が少しだけ悔やまれますが、晴れた日に心地よい風を感じながら眺める海は、どれほど青く輝くのでしょうか。

歴史を味わう「文明堂総本店」

1900年開業の、カステラ一番、電話は二番でおなじみの「文明堂総本店」へ。建物全体から漂う歴史の重みを感じつつ、定番のカステラと、卵黄を贅沢に使った濃厚なカステラを購入。朝から少し背伸びした贅沢な時間を過ごします。

「眼鏡橋」で写真を撮ろう

日本三大名橋の一つ、今も残る一番古いアーチ型の石橋「眼鏡橋」。晴れていれば水面のリフレクションが完璧だったはずですが、石畳や周囲の緑と溶け合う風景は、それ自体が完成されたアート。曇り空の下でも、ノスタルジックな佇まいです。

「甲田食堂」で、厚切りの贅沢を

お昼は銅座町の「甲田食堂」で刺身定食(1,500円)を。マグロ、本ガツオ、サワラなど全6種・計11切の刺身は、いちいち厚切りで食べ応え抜群。個人的にサワラが好きな私には最高に嬉しく、脂の乗ったマグロと白米の相性も最強でした。

異国の雰囲気漂う「長崎新地中華街」散策

食後は「長崎新地中華街」で、名物の角煮まんを片手に散策へ。

驚いたのは、すぐ近くに洋風の街並みが広がっていること。日本・中国・オランダの文化が混ざり合った「和・華・蘭(わからん)」という独自の文化が、この街の風景に深く根付いていることを肌で感じました。

路地裏の秘密基地「indies art club」

散策の途中で見つけた「indies art club」は、まるで物語に出てくる隠れ家のようなカフェ。

1Fはギャラリー兼カフェ、2Fは絵画教室というユニークな構成です。

店内にはスピーカーやレコードが並び、五感を刺激する空間作りが徹底されています。ここに通う学生の多くは、最初のきっかけはカフェを利用した際、目の前にあったギャラリーの絵に惹かれたことだそう。今では実際に絵画教室に通う学生も多いのだとか。オーナーの内濱さんいわく、絵画は日常を自由にするツール。日々に追われる生活からふと飛び出して、この場所でアートの世界に入り込んでみたくなりました。

街の密度にときめく。新旧が混ざり合う、長崎の歩き方

観光中に感じたのは、街の密度感。建物同士の間隔が狭く、ギュッと濃縮されたような街並みがとても印象的です。新しいデザインのビルが並ぶ隣に、歴史を刻んだ古い建物が顔をのぞかせる……そんな新旧が入り混じる景色に、歩いているだけでワクワクします。

夜は「長崎揚げかんぼこ研究所」へ。「1500ベロ」のセットでいただいた「タコとホタテの大葉天」「チーズととうもろこし天」は、揚げたてプリプリで最高!脂の乗ったかんぼこと、レモンサワーのさっぱりとした酸味の相性は抜群です。コの字型のカウンター越しに店員さんや他のお客さんの顔が見える、あっとホームな空気感も魅力でした。ちなみに、花札と引き換えに商品をもらえるユニークなシステムには、思わずクスッと笑ってしまいました。

1日の締めくくりは、稲佐山の夜景

旅のハイライトとして「稲佐山展望台」へ向かいました。天候が悪く、ロープウェイのスタッフさんにも「景色は見えない」と言われていたのですが、わずかな可能性にかけて挑戦。残念ながら、長崎を一望することはできませんでした。いつかまた機会があれば、必ずリベンジしたい場所です。

(提供:長崎市)

ちなみに、綺麗に見えるとこんな絶景が楽しめるそうです。今回は残念でしたが、この写真を見たら「次の楽しみが増えた」と思えました。次回の長崎旅行での楽しみに取っておこうと思います。

五感を満足させる、長崎の密度と深みを巡る旅

今回の旅を通して何よりも感じたのは、長崎という街が持つ圧倒的な「密度」と「深み」でした。歩くたびに異なる表情を見せるレトロな風景、歴史ある街角から漂う異国の薫り、そして舌で感じる伝統の味わい。さらに、アートが日常に溶け込み、私たちの心をそっと解き放つ特別な空間。

多様な魅力がぎゅっとコンパクトに凝縮されたこの街は、まさに私たちの五感を刺激し、日常の疲れを忘れさせてくれる最高の旅の舞台でした。

もし今、少しだけ日々に追われる感覚があるなら、長崎へ出かけてみませんか?

新しいデザインのビルと歴史ある建築が重なるこの街なら、きっと自分だけの新しい景色と、心から満足できる感覚に出会えるはずです。

  1. HOME
  2. エンタメ
  3. 【初めての長崎】長崎の街は、どこを切り取ってもアートになる。古くて新しい、ノスタルジック街歩き1泊2日
マガジンサミット

マガジンサミット

TVと雑誌がコラボ! 雑誌の面白さを発見できるWEBマガジン 自分が欲しい情報を、効率よく収集できる「雑誌」 ライフスタイルに欠かせない「雑誌」 ちょっと雑誌が欲しくなる、もっと雑誌が読みたくなる、そんなきっかけが生まれるように、TVやラジオ番組の放送作家たちが、雑誌の情報を中心にオリジナル記事を発信していきます!

ウェブサイト: http://magazinesummit.jp/

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。