Vket創設メンバーと巡る「Vket 2026 Summer」見どころまとめ! 開催前に先行体験してきた
メタバースのどでかいお祭りイベント『Vket 2026 Summer』が7月11日から26日まで開催される。今回も、「ありえない数のゴキブリと真っ向勝負」「絶叫すれば500キロを超えるジェットコースター」「呼び込み君になれる権利」など、カオスな出し物が揃ってるという。
じゃあ、それを体験するっきゃない。突撃ライターのモトタキが、一足お先にイベント会場をバーチャル突撃してきた。
VRChatとは
ユーザーが好きなアバターを自分の分身として選び、バーチャル空間でさまざまな人とお話をしたり、ゲームをしたりできるソーシャルVRプラットフォームである。VRゴーグルがなくても楽しめるが、あればより深い没入感を味わえる。
案内役はVket創設メンバー・水菜さん
『Vket 2026 Summer』先行体験の案内役を引き受けてくれたのは、水菜さん。2017年11月からVRの世界に触れており、もうすぐ10年目の大ベテラン。Vketの最初期の創設メンバー3人のうちの1人であり、まさにプロ案内人だ。
パラリアル秋葉原を探索
まずは、パラリアル秋葉原と呼ばれるワールドに突撃した。パラリアルとは、パラレルワールドとリアルをかけ合わせた造語で、リアルとメタバースに並行して存在することを指す言葉である。
ワールドに入ると、光に包まれ、秋葉原駅そのものが再現された空間が広がっていた。パラリアル秋葉原、まさにその名の通りだ。知らないはずなのに、見覚えがありすぎて、なんだか不思議な感じがする。
駅から出ると、少しずつ違うが、秋葉原そのもののような空間が広がっていた。看板の文言が少しずつ違っているのを見ると、まさにパラレル体験だ。ここを歩くだけでも十分に楽しい。水菜さんもその完成度には満足しているようだ。
水菜さん:「秋葉原の再現度は高くなっています。いろんなお店が思い浮かぶようにしてあるので、記憶と照合してみるとおもしろいと思います」
道を歩いていると群馬電機株式会社の特設ブースが露天商のように展開していた。群馬電機株式会社といえば、「ポポーポポポポ、ポポーポポポポ」でおなじみの「呼び込み君」の生みの親。
なんと、「呼び込み君」の3Dモデルを販売しているのだ。お値段は税込み980円。
サンプルアバターで「呼び込み君」体験をすることもできる。おなじみのあの音楽を自在に鳴らすことができ、これならいつだって呼び込める。いや、何を呼び込めばいいんだ。
さらに道を歩いていると、株式会社コアミックスのブースを発見。北斗の拳が前面に押し出されている。
ケンシロウになれるスーツセットやマント、ジャギのヘルメットやショットガンなどのアイテムが販売されている。ヘルメットをかぶって、自分が誰なのか言わせる遊びなんかしたくなっちゃう。
北斗百裂拳のモーションギミックも販売されており、Vketちゃんがひたすら繰り出していた。シュール。
それにしても、このケンシロウのマントをつけて、サミーのワールドに遊びに行きたくなるのは自分だけだろうか。このアイテムは、水菜さんも気に入っている様子。
水菜さん:「このケンシロウのバッジ、いいですよね。40周年のバッジだけでも売ってくれないかなって思います」
桜が咲いているなと思ったら、城北信用銀行のブースだった。インターネット支店も開設したばかりの銀行だ。
「100万円あったらVRChatでこう使う」という企画のナイスアイデアがピックアップされており、並んでいた。しかし、なぜ100万円なのか。
水菜さんがブースの意図を教えてくれた。
水菜さん:「城北信用銀行では、懸賞金付定期預金があって、そのくじの最高額が100万円なんです。地方銀行は、やはり地方と密着した取り組みをすることが多いんです。城北信用銀行は本来は東京都北区の地銀です。ただ、ネットバンクを始めたことで、VRChatで活躍しているクリエイターにも融資できるよう、取り組み始めているんですね」
ネットユーザーに強い銀行。そういうのもあるのか。
Vket推奨PCを販売する株式会社マウスコンピューターのブースもあった。VRChatの知名度向上に一役買った所場氏とのコラボブースだ。
2024年のVRChatをにぎわせたゲーム実況者・スタンミ氏と所場氏の邂逅。記者モトタキがVRChatに興味を持ったのは、ふたりの動画を見たのがきっかけだった。感慨深い。水菜さんも思いは同じようだ。
水菜さん:「所場さん、遠くに行ってしまいましたね。とても喜ばしいことなんですが、ちょっと寂しさもあります」
なお、ここにはPCの性能を計測できるコーナーがある。クリックするだけでPCに負荷を与えて性能をテストするというもの。友達を誘って、PC性能バトルしようぜ、PC性能バトル。
リアルイベントである『VketReal』の会場をイメージした空間もある。これは良い試みだ。脳がバグる音がする。
アバターがひしめき合う一枚のイラストがあった。これが何なのか、水菜さんに聞いてみた。
水菜さん:「これは希望した一般ユーザーの集合写真が飾られています。友人同士で自分の姿を見に来たらテンションがあがりそうですよね」
ほかにも、ゲームやアトラクションを楽しめるブースがある。そちらも紹介していくぞ。
アース製薬で「G&D撃退ミッション」
まず、紹介するのはアース製薬のブースだ。狩野英孝とGとの対談動画がずっと流れていて、楽しそうな声が頭上から聞こえてくる。
中に入ると、ゲーム「アース隊G&D駆除ミッション」で遊べる。ざっくりと言えば、シューティングゲームだ。見た目をデフォルト表示とセーフティ表示で選ぶことができる。ここまで簡易化されていても、ダメな人はダメなのか。恐るべき存在だ、G。
実際の商品「ゴキジェットプロ」を構えて、どんどんGを駆除していく。すごい数のGが部屋にあふれかえっていて、正直セーフティ表示でよかった。デフォルト表示だと、ただの絶叫ホラーゲームになってしまう。
ただ、音はちょっとリアル。気をつけて。
ダニは姿が見えないのでスキャンしてから撃退していく。いいな。ダニをスキャンする機能はリアルでも実装してほしい。見えないダニに襲われ続けて、最後は熱湯で退治した、かゆい記憶がよみがえる。
クリアするとリザルトが出る。リアルなら238体のGが這い回る部屋は地獄でしかない。だがバーチャルだから耐えられた。
ゲームを終えると、リアルでの防虫対策について知識を深めるコーナーがあった。案内人の水菜さんがアース製薬のブースの設置意図を語る。
水菜さん:
「アース製薬のテーマとしては、『防虫グッズがいろいろあるが、正しい使用法をされていないことが多い』ので、正しい使用法を周知して、効果的に防虫できるように啓蒙する目的があります。ブラックキャップならどこに置けば効果的なのか。ゲームを楽しんだあとにそのあたりを見てもらう狙いがあります」
ゲームはあくまで集客。真の狙いは、防虫知識の向上にあるのか。
富士急ブースで「声で加速するVRコースター」
創立100周年を迎える富士急行株式会社が運営する富士急ハイランドもVketに参戦。ウォーターアトラクション「ナガシマスカ」と、キング・オブ・コースター「FUJIYAMA」がVR仕様になっていて、遊べる。
「ナガシマスカ」をバーチャル仕様にした「スゴクナガシマスカ」。某クイズ番組のように、右か左に寄ることで二択クイズに挑戦していく。夏にふさわしい、涼感あふれるアトラクションだ。
「FUJIYAMA」のバーチャル仕様の「超FUJIYAMA」は、叫べば叫ぶほど声に反応して加速するVRコースターである。実際の「FUJIYAMA」の走行映像をVRで体験する形だ。もうその時点で、不思議な気分。後ろを振り返れば、360度映像があるのも感動する。
だが、VRらしさもある。30周年を祝う花火や、富士山が見えるポイントでは案内してくれる仕様になっている。実写映像だからこそ、SF感があってよい。
他にも、写真撮影するタイミングを教えてくれるカウントダウン機能や、目玉である叫び速度UPメーターも視覚化されている。落下のタイミングだけで反応するので、もうこのメーターを振り切らせたくて声を出してしまう。
なお、最高到達速度は時速520キロメートル。現実ではありえないスピードを体感することができるわけだ。
記念撮影した画像はダウンロード可能だ。思い出を残していけるのは、やはり嬉しい。
サントリーブースで「ほろよいVR夏祭り」
サントリーのブースでは、浴衣の大人Vketちゃんと夏祭りデートを楽しめる。最初に選んだほろよいによって、大人Vketちゃんに変化があるかも。
なお、サントリーのこだわりのひとつとして、20歳未満かどうかのチェックがある。入場できるのは20歳以上の大人に限るのだ。
夏祭りで遊べるミニゲームは「輪投げ」、「射的」、「ヨーヨー釣り」の3種類。輪投げはわりと難易度が高く、高得点を目指すのは至難の技かも。一番ストレス解消できたのは射的だった。個人差はきっとある。
出店すべてをクリアすると、パリピタイムが待っている。オリジナルソングが流れ、大人VketちゃんがDJブースで盛り上げてくれる。ここでリアルでもほろ酔いをキメるのはアリなんじゃないか。
歌を聴いていると、水菜さんが、歌の聴きどころを教えてくれた。
水菜さん:「歌の途中でカシュッと蓋を開ける音が入るんですが、ここいいですよね」
能美防災の3D防災アクションゲーム『のぼれ!ファイアービルディング』
総合防災企業の能美防災のブースもある。巨大な火災報知器が目印なのは、なんとも目立ちすぎである。Vketに防災意識を高めるブースがある意義を、水菜さんが語る。
水菜さん:「今の若者は、東日本大震災もちゃんと経験してないんですよね。当時、小学校低学年ぐらいだった子もいます。若者にも防災を意識してもらうためのブースがあるのは、意味があると思うんですよね」
ブースの奥には巨大な火災報知器があり、押せる。押せば当然、警報音が鳴り響く仕様で、ちょっと悪いことをしてる気持ちになるかも。
火災が発生したビルの最上階にあるスプリンクラーの作動ボタンを押すために、燃えるビルを駆け上がるアクションゲーム『のぼれ!ファイアービルディング』も用意されている。制限時間があり、制限時間に近づくと視界が紅く染まるので焦る。
自分が参加していない場合は、アクションゲームに挑戦する友人の姿を見守ることができるのがおもしろい。VRChatならではの楽しみ方である。なお、ハードモードはわりとちゃんと難しい。
『Vket 2026 Summer』で用意されたパラリアルワールドは、パラリアル秋葉原だけでなく、パラリアルブロードウェイもある。ブロードウェイを歩いたことはないものの、ミュージカルの本場を擬似体験してみるのも楽しそうなので覗いてみた。
パラリアルブロードウェイ
夜のブロードウェイをイメージしたパラリアルブロードウェイ。BGMもいい感じにオシャンティで、気分が上がる。
洋服の青山ブースでVRスーツアクターショー
洋服の青山のブースもある。なぜこちらにあるのか。それは『VRスーツヒーローショー』が出し物だからだ。ミュージカルの本場をイメージしたパラリアルブロードウェイなのだから、逆にショーはあるべきである。
観劇してみると、スーツの意味が思っていたのと違う。いや、むしろ、思っていた通りですらある。青山にとってのスーツは、そりゃあこっちになる。納得だ。
クライマックスでは、「どちらを応援するのか」を多数決で選ぶ場面もある。ダークヒーローが勝利するパターンも用意されているのだ。それどころか、女性のパターンもある。いろんな取り合わせで楽しめるぞ、これ。
最後は記念撮影の時間もあった。ヒーローショーへのこだわりが、きちんと感じられる。助かる。
ここで紹介したのは『Vket 2026 Summer』の一部に過ぎない。まだまだあるブースを自分の目で確認してみて、存分に楽しんでほしい。
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