原宿に“約束で買えるTシャツ店”「ごみゼロの日」に合わせ期間限定開催
東京・原宿のギャラリースペース「GoOn TOKYO」で5月28日から31日まで、体験型アパレル店「約束で買えるTシャツ店」presented by United Athleが期間限定で開かれている。
「ごみゼロの日」である5月30日に合わせて、無地アパレルブランド「United Athle(ユナイテッドアスレ)」を展開する企業のキャブが企画した同店。店名にもある通り、“約束”を交わすことでTシャツを手に入れられるのが特徴である。
来場者は、Tシャツを選んで自分の手でプリントし、最後に約束書へ署名。世界で一つだけのTシャツを自分で仕上げられる企画となっている。
4万2000通り以上から“自分だけの一枚”を選ぶ
店内は、無料で入場できるフリーゾーンと、プリント体験を行う有料ゾーンに分かれている。来場者は受付でオーダーシートを受け取り、Tシャツのカラーやサイズ、デザイン、インクカラーを記入しながら、自分だけの一枚を選んでいく。
▲Tシャツのカラーやサイズを選ぶエリア
最初のステップは「選ぶ」。Tシャツはカラーや手ざわりの異なる20種類から選べ、サイズはXSからXXLまでの6種類。そこに5人のクリエイターが手がけた32種類のデザイン、11種類のインクカラーを組み合わせることで、選択肢は4万2000通り以上になる。
▲限定デザインが並ぶデザイン選択エリア
会場には実際のTシャツやサイズサンプルが並び、手に取って確認できる。ホワイト、ミックスグレー、スミ、ブラックは、手ざわりの異なるタイプも用意。単に色やサイズを選ぶだけではなく、「この生地なら長く着られそう」「この色なら着込んだ変化も楽しめそう」と考えながら選ぶ時間そのものが体験になっている。
▲PC上で完成イメージを確認できる
Tシャツのボディを選んだら、次はデザイン選び。デザインは最大3つまで選択可能で、PC上では完成イメージをシミュレーションできる。スマホで服を買うときとは違い、色や配置に悩む時間そのものが、Tシャツへの愛着につながっていく。
シルクスクリーン体験で、自分の手で刷る
▲棚にずらりと並ぶTシャツ
デザインが決まったら、いよいよプリント体験へ。体験料は500円。スタッフからTシャツを受け取り、プリントをサポートするスタッフの案内のもと、来場者自身がシルクスクリーンでプリントを行う。
▲シルクスクリーン体験の様子
版をTシャツの上に置き、インクをのせ、ヘラ状の道具「スキージー」を引く。すると、選んだデザインがTシャツに刷り上がる。普段は完成品として店頭に並ぶTシャツだが、自分の手で最後の工程を担うことで、ただの「買った服」ではなく、「作った服」という感覚が生まれてくる。
▲シリアルナンバー入りのタグを裾に取り付ける様子
プリント後には、裾にシリアルナンバー入りのタグを取り付ける。日付と番号が入ったタグは、一点ものの証しである。
さらに会場には、新品のTシャツと着込んだ後の経年変化をイメージした展示も用意。完成した瞬間だけでなく、その先の時間まで想像できる仕掛けになっている。
約束書に署名し、自分と約束する
▲約束書は受付で配布される
体験の締めくくりは、約束書への署名。来場者は約束書にTシャツのシリアルナンバーと日付を記入し、署名する。自分の手で署名することで、「この一枚を長く着よう」と意識するきっかけになる。
▲プレス機で仕上げ、Tシャツが完成へ
また、会場づくりにも同店のコンセプトが反映されている点に注目したい。什器には、古材や古道具を再流通させる「ReBuilding Center JAPAN」が協力。海洋プラスチックごみや廃材を使った作品づくりを行う「Pimlico Arts JAPAN」も装飾で参加している。Tシャツだけでなく、会場全体を通じて「ものを長く使う」「次の使い手につなぐ」というメッセージが込められている。
内覧会には5人のクリエイターが登壇
初日に行われたメディア向け内覧会では、今回の企画に参加した大原大次郎さん、RYU OKUBO/オオクボリュウさん、にいみひろきさん、Hermippe/ヘルミッペさん、青木謙吾さんの5人が登壇。それぞれ次のように、限定デザインに込めた思いを語った。
▲左から青木さん、Hermippeさん、にいみさん、オオクボさん、大原さん
大原さん(キービジュアルの文字を担当):
完成品というより、プラモデルのパーツのように、組み合わせた時に面白くなることを想像して作りました。いろいろなパーツを組み合わせて楽しんでもらえればと思います。
オオクボさん:
着ていくうちに馴染み、ヨレて味が出てくるというイメージをもとに、Tシャツを着たキャラクターを描きました。そのキャラクターをプリントしたTシャツを誰かが着て、また味が出ていくようなイメージで描いています。
にいみさん:
過去の捨てられた印刷物などを拾い集め、再構築する作品を作っているので、今回の企画にも合っていると感じました。United Athleの過去の広告物や印刷物をコラージュし直し、グラフィックに落とし込みました。
Hermippeさん:
祭りで思い出を持ち帰ることと、物を思い出として大事にすることには共通点があると考えました。スタンプや御朱印のように、その時の体験を重ねて、後から思い出せる図案を意識しています。
青木さん:
Tシャツの色やサイズ、図柄を選びながら悩む時間そのものが、愛着につながるのではないかと思います。組み合わせることで楽しめるデザインにしました。
▲企画に参加したクリエイターと協力企業の関係者ら
Tシャツを選び、刷り、約束するという体験を通じて、服との付き合い方を見つめ直す今回の企画。「ごみゼロの日」をきっかけに、服を長く大切に着ることについて考えたい人は、足を運んでみてほしい。
<開催情報>
「約束で買えるTシャツ店」
会期:2026年5月28日(木)〜31日(日)
会場:GoOn TOKYO
住所:東京都渋谷区神宮前6-33-14 神宮ハイツ1F
営業時間:12時〜19時(最終入場18時50分)
入場料:無料
Tシャツプリント体験:500円(税込み)
URL:https://united-athle.jp/event/yakusoku-tshirt/
(取材・文:小山田滝音)
ウェブサイト: https://getnews.jp/
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