セブ島留学でマグロ解体ショー? QQEnglishが考える“授業だけじゃない留学”
朝から晩まで授業を受けて勉強漬け―フィリピン留学にはそんなイメージを持っていました。
オンライン英会話とフィリピンのセブ島留学を手がけるQQEnglish(キューキューイングリッシュ)のオフィスで話を聞いてみると、印象的だったのは「留学は授業だけではない」という考え方でした。
創業者自身がセブ島留学をきっかけに起業し、その後はセブ島へ移住。教師の質へのこだわりから、現地での交流やイベントづくりまで、QQEnglishならではの取り組みについて話を聞いてきました。
バイクから英語へ。創業者の転機
QQEnglishを創業した藤岡頼光(ライコウ)さんの経歴はかなりユニークです。
もともとは輸入バイクの販売会社を経営していた藤岡さん。仕事を通じて、バイク業界のレジェンド的存在である憧れのイタリア人と商談する機会がありました。
そこで、「通訳を介さず、自分の言葉で会話したい」と思ったことが英語学習を始めるきっかけになったそうです。
40歳で英語学習をスタートし、まだフィリピン留学が一般的ではなかった時代にセブ島へ語学留学。そこでの体験が、後のQQEnglish創業につながりました。
現在はセブ島を拠点に生活している藤岡さん。話を聞いていると“セブ島愛”があふれ出していて、「本当に好きなんだなぁ」と思わず笑ってしまいました。
採用率5%以下。教師の質へのこだわり
QQEnglishでは、すべてのレッスンを正社員として雇用されたフィリピン人教師が担当。採用率はなんと5%以下だそう!
採用後は100時間以上の研修を受け、全員が英語教授法の国際資格「TESOL(テソル)」を取得してから授業に入ります。
実際、オンラインレッスンを体験しましたが、先生が優しく丁寧に導いてくれるので、とても楽しい時間でした。
オンライン英会話業界では、自宅からレッスンを行う業務委託やアルバイト講師も珍しくありません。
そのなかでQQEnglishは、社員寮や食事、スポーツジムなどの福利厚生を整備し、フィリピン全土から優秀な人材を採用。教師を自社拠点に集めることで、授業品質の維持・向上を図っています。
採用から研修までかなり手間もコストもかかりそうですが、それだけ教師の質にこだわっていることが伝わってきました。
マグロの解体ショー!?授業だけじゃない留学体験
創業者の藤岡さんは、「留学は授業だけではない」と話します。
現地で友人を作ったり、街を歩いたり、文化に触れたり。そうした経験も含めて留学の価値だと考えているそうです。
そのためQQEnglishでは、あえて周辺環境が充実したエリアに校舎を構えています。セブシティ中心部の「ITパーク校」と、リゾートエリアに位置する「ビーチフロント校」のどちらも、レストランやカフェ、スーパーなどが徒歩圏内。授業で学んだ英語をすぐに試せる環境が整っています。
さらに力を入れているのが、留学生向けイベントです。
ウェルカムパーティーやナイトマーケットツアー、ズンバ、アイランドホッピング、ボランティア活動など、ほぼ毎日のようにイベントを開催しているそうです。
イベント欄を見ていて思わず二度見したのが、「マグロ解体ショー」。
フィリピン有数のマグロ産地として知られるジェネラルサントス産のマグロを、シェフが目の前で解体。留学生は無料で参加でき、解体後は刺身として味わえるのだとか。
こうしたイベントがあるからこそ、生徒同士が仲良くなったり、留学の思い出ができたりするのでしょう。英語を学ぶ場所でありながら、ちょっと青春のような雰囲気も感じました。
80代の受講生が“推しの教師”に会いにセブ島へ
印象に残ったのが、ある受講生のエピソード。
オンライン英会話を続けていた80歳の男性が、“推しの教師”に会うため、実際にセブ島まで留学へやってきたのだとか。
英語学習というと、資格取得や仕事のためというイメージがあります。
もちろんそれも大切な目的ですが、人とのつながりが学習を続ける原動力になることもあります。
「先生に会いたいからセブ島へ行く」―そんな話を聞くと、QQEnglishは単なる英語学習サービスというより、人と人との関係性が生まれるコミュニティのような側面も持っているのだと感じました。
AI時代だからこそ残る、コミュニケーションの価値
AIや翻訳ツールの進化によって、英語学習のハードルは確実に下がりました。わからない単語はすぐ調べられますし、発音練習や英会話の相手もAIが務めてくれる時代です。
一方で、人と出会い、感情を分かち合い、思い出に残る体験は、実際に人と話さなければ得られません。
40歳で英語を学び始めた藤岡さん自身がセブ島留学をきっかけに人生の進路を変え、いまでは現地に移住していることを考えても、留学がもたらすものは語学力だけではないのでしょう。
QQEnglishの話を聞いていて感じたのは、同社が提供しているのは英語レッスンだけではなく、「英語を使うきっかけ」なのだということ。先生との出会いも、現地でできた友人も、街歩きも、そしてマグロ解体ショーも、そのきっかけのひとつなのかもしれません。
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