【連載コラム】遊津場の関西アーティスト週報100回記念「遊津場に訊いた10のこと」

OTOTOY連載コラム「遊津場の関西アーティスト週報」が連載100回を迎えました。
当コラムで、関西エリアで活躍する若手アーティストの様々なトピックをお届けしているのが、神戸在住の音楽キュレーター、遊津場(ゆつば)。毎週、多くの若手バンドの情報を発信している彼はいったい何者なのか?100回記念として、インタビューを行いました。題して「遊津場に訊いた10のこと」。

1. 自己紹介と、現在音楽業界でどのような活動をしているのかを教えてください
当時Twitterによくあった音楽紹介アカウントとして2017年2月に始動しました。当時そういうアカウントをいろいろ見た時に「Twitterの140字内の文章で紹介しているアカウントないな」と思って、ちゃんと文章付で紹介するというのを、こだわってやってみました。あと、一度紹介したら続報も追い続けることにもこだわっています。
そんなことをコツコツとやっていると文章面や発掘面で業界と繋がりができるようになり、2024年3月からフリーランスに転向し、音楽ライターや新人発掘のお手伝い、イベント制作などの活動を行なっています。それまでは普通にフルタイムで働きながら活動していました。
2. 音楽を好きになったきっかけを教えてください
特に習い事とかをしていたわけではないですが、歌は小さい頃から、いつの間にか好きでしたね。邦ロックにハマったきっかけは中学2年生の時に、友達にRADWIMPSを教えてもらったことがきっかけです。
3. どんなアーティストが好きで、どんな影響を受けていますか?
・まずそのRADWIMPSは「ふたりごと」を聴いて、歌の概念が変わったというか。「これくらい極端なことを歌ってもいいんだ」という衝撃に鳥肌が立ったのを覚えています。
・そこからYoutubeでディグっていく中で「カッコいいインディーズバンド」という存在を知るきっかけになったのは、アルカラとThe Mirrazです。ライブハウスに行くきっかけになりました。
・遊津場という活動を始めてから思い出深いアーティストは沢山いるのですが、Broken my toyboxが今、上昇気流に乗っているのは「やっぱり良い音楽は評価される」ことの証明になっていて、とても嬉しいです。遊津場1年目から応援してましたから。CLAN QUEENも誰も知らない時期の活動から、今があるのを知っているので、思い出深いです。
4. 音楽情報を発信するようになったきっかけは?
実は大学時代にお世話になった音楽とは少しジャンルの違うアートプロジェクトがきっかけです。ここはあまり詳しく話すのは避けますが、そのプロジェクトの一員として、何かできないかと考えた時に思い付いた方法が「Twitterでの音楽紹介」でした。
5. 音楽業界に憧れる人は多いと思いますが、自身が関わる中で気を付けていることなどを教えてください
「やると決めたことはやる」ですかね。音楽とは関係ない仕事をしていたからこそ、音楽業界はとても特殊だと感じています。いろんな価値観がありすぎて、私もよく混乱します。それでもここまでトータルで考えれば、社会人時代より楽しく仕事ができているのは、自分の価値観を大切にできているからだと思うので、相手の価値観も柔軟に受け止めつつ、自分の価値観を守り続けることかなと思います。周りから言われて気付いたのですが、どうやら相当頑固らしいです、僕。
6. 関西のアーティスト、しかもインディーズ系にこだわっている理由は?
オトトイでは関西のアーティストやイベントのことのみ連載していますが、全国の良いアーティストを常に探して、取り上げています。むしろ関西アーティストとは接点が近い分、厳しめに見てる節もあります(笑)。音楽紹介も中学生の頃からディグが好きだったので、自然とインディーズを取り上げることを始めた感じです。今ではその発掘の視点が評価いただいているので、こだわってというよりは、それを活かして、世の中を楽しくするために頑張っています。
紹介して取り上げたアーティストがメジャーシーンまでいってるパターンも沢山あるので、その時にインタビューやライブレポで遊津場が関わったら、それはそれは大きな化学反応を生むと思うので、何卒よろしくお願いいたします!
7. 関西ならではの音楽事情、面白いところとは?
最近22歳くらいできっかけを掴む関西バンドが多い気がするので「就活か、バンドか」を、とても悩むバンドマンが多い気がします。ただそれも超えて20代後半になっても、もう一度大きなチャンスが巡ってくるパターンも比較的多い気がします。なので「このバンドがここで来るか!」というのは面白いですね。そういうバンドをじっくり支え続ける関西の音楽関係者の気概は素晴らしいと思います。
8. イベント企画も手掛けていらっしゃいますが、どんなきっかけで始めたのでしょうか?また、達成感や苦心するところなど、イベントにまつわるエピソードも教えてください
バンドを紹介しておいて、最終的にライブという場を作らないのは、“紹介”とは言えないだろうなと思ってやり始めました。社会人をやっていた2023年までは「楽しければいいや」という感じだったんですけど、フリーランスになってからは、お客さん、演者、ライブハウス、そして私と、全員が幸せにならないと意味がないと思いました。昨年8月にOSAKA MUSEで行った共催イベントに200人近く来て、それが初関西ライブだったiCOというバンドが、今年の8月のワンマンツアーの大阪会場にOSAKA MUSEを選んでくれたことが、とても嬉しく、理想的でした。「初(地域)ライブ」は本当にいろんなイベンターがしたがるんですけど、意味のあるタイミングでやらないと、ただ演者のチャンスを奪う迷惑でしかないので、そこはとてもこだわっています。
あとは2023年から「NEW AUTUMN」という、関西の若手にこだわったイベントを少しずつ登竜門にしたいと考えています。

9. 今後、どのような活動をしていきたいですか?展望や夢を教えてください
インディーズバンドのライブレポが遊津場だったら「読んでみたい!」、大型フェスの若手アーティストステージのライブレポ担当が遊津場だったら「箔が付く!」と思われるようになりたいです。その結果、関西だけでなく全国に呼ばれるようになりたいです。そしてそこに全身全霊でお返しし続けていくしかないです。ただ個人の影響力が強くなってアーティストの邪魔になるのは嫌なタイプなので、音楽サイトやラジオやYouTube番組など、既存のメディアともっと協働できればと考えています。誰かのために動くほうが合っていると思うので。
一応来年は活動を始めて10年なので、何かしたい気持ちはありますが、何も思い付いていないです。それよりも仕事が増えてほしいです。
10. OTOTOYのユーザー、ニュース読者の方にひと言お願いします
私も今ではライブハウスが大好きになりましたが、高校までは物理的にライブハウスに行けないほどのド田舎に住んでいましたし、大学生活も割と部活に大部分の時間を費やしていて、そして普通にフルタイムで働く社会人を8年やっていたので、「ライブに行こう!」というのは簡単じゃないよなと思っています。それでも、フルで音楽を聴くことは手軽なはずです。どうか切り抜きで済ませないでください。その思いで毎週1000近い文字数のコラムを作成しています。時間を1分でも費やせば費やす分、音楽は楽しくなります。いろんな考え方も知れます。その果てに、お金も時間も出してライブに行ってもいいかなとなると思うので。これからも、連載コラム「遊津場の関西アーティスト週報」をよろしくお願いします!
インタビュアー:岡本貴之
インフォメーション
・遊津場SNS
X:https://x.com/sakidori_yutuba?t=R1J43f6okqiZ7g2bqGn7PQ&s=09
フォトギャラリー
フォトギャラリーはこちらからご覧いただけます
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。
