医療と美食が融合するイベント『医食同源 in 糸島 featuring 引地翔悟』3・29開催/糸島で体感するウェルネスの最前線

2026年3月29日(日)福岡県糸島市のカフェ「1117」にて、革新的な食のイベント『医食同源 in 糸島 featuring 引地翔悟』が開催されます。

イベント「医食同源」は、これまで東京・恵比寿などで10回にわたり開催され、多くの支持を集めてきました。今回初めて糸島の地での開催となる第11回、テーマは「薬膳とアンチエイジング/薬膳スパイスとウェルネス」。

食を「医学的に意味のある行為」として再定義

本イベントの核となる「医食同源(Food as Medicine)」は、食を単なる嗜好や文化としてだけでなく、身体を構築し思考や行動を整える「医学的に意味のある行為」として捉え直す取り組みです。

実際にイベントでは一流シェフが作る最高のひと皿を楽しみながら、材料や調味料、調理法が、腸内環境・免疫・代謝・アンチエイジングにどのように作用するのかを学びます。その裏側にある食材や調理の秘密を共有しつつ、単に「美味しい」で終わらせることなく、得た発見が参加した人の日常や習慣に溶け込んでいくような体験を目指す試みです。

第11回参加シェフ 引地 翔悟氏が描く「記憶と健康」の料理

今回のメインシェフは、東京・六本木『NIRVANA New York』の引地 翔悟(ひきち しょうご)シェフです。

引地シェフは大学で認知心理学を専攻し、「香り」や「色彩」が感覚・記憶に与える影響を研究した稀有なバックグラウンドの持ち主。アーユルヴェーダや薬膳の思想を取り入れ、スパイスを「時間の流れ(立ち上がり・中心・余韻)」で設計する彼の技法は、今回のテーマである「薬膳とウェルネス」を体現するものです。
「料理とは、素材や文化を束ね、香りと色彩で記憶を立ち上げる行為」。

引地シェフ・インタビュー/食は「どのような情報を脳にインプットし、明日の自分の気分をどうデザインするか」というクリエイティブな行為

今回のイベントに際し、引地シェフのコメントをいただけました。

──引地シェフは認知心理学を経て、香りや色彩が人間に及ぼす影響に気が付かれたそうですが、もともと、調理に強い興味がおありだったのでしょうか。それとも、研究の過程から料理を学ぼうという流れで料理人になられたのでしょうか?

引地 翔悟シェフ:もともと幼少期から「作る」ことへの経験はなく、手に職に興味がありました。

大学で一人暮らしが始まり、レストランでバイトしたのがきっかけです。その中で、認知心理学を専攻したことが決定打となりました。研究を通じて、人間の知覚(視覚や嗅覚)がいかに脳の報酬系や記憶と密接に結びついているかを学び、「食」こそが五感をフルに活用して体験を設計できる究極の表現媒体であると確信したからです。

学問としての研究から一歩踏み出し、その理論を社会に実装する手段として料理の世界を選びました。私にとって調理場は、今でも文化や感性を翻訳するための「実験場」のような側面があります。

──今回のイベントは、特にどんな方にお勧めでしょうか? 料理と体の相関を少しでも気にしている方、漠然とでも感じ取っている方にもお勧めできそうな内容なのかな、と勝手ながら想像しました。

引地シェフ:おっしゃる通り、食意識の高い方はもちろんですが、「最近、食べる楽しみがルーチン化してしまっている方」や「自分の心身の声に耳を傾けるきっかけを探している方」にこそ、ぜひ体験していただきたいです。

──食事というインプットが、意識や記憶に強く作用するという“実感”を得たのはどんなときでしたか?

引地シェフ:インドのスパイス使いと、日本の発酵文化の共通点を見出した時です。特定の香りの組み合わせが、全く異なる文化圏の記憶を呼び起こしたり、逆に新しい安らぎを与えたりする瞬間を目の当たりにしてきました。

「何を食べるか」は、単なる栄養摂取ではなく、「どのような情報を脳にインプットし、明日の自分の気分をどうデザインするか」というクリエイティブな行為だと日々実感しています。

──「より美味しく」というロジックを言語化したときに、「医食同源」という考え方に行きつきそうな予感はあるものの、想像もつかない、という気持ちも一方で有ります。今回のイベントは、そうしたロジックを体感できる場であると考えてよろしいでしょうか?

引地シェフ:まさにその通りです。「医食同源」と聞くと少し難しく聞こえるかもしれませんが、今回のイベントではそれを「五感の解放」という形で体系化しています。

単に理論を座学で学ぶのではなく、糸島の豊かな食材が持つ生命力と、香りの構成が、どのように自身のコンディションを変化させるのか。言葉で理解する前段階の「体感」を大切にしています。食べた後の体の軽さや、感覚が研ぎ澄まされる感覚そのものが、私からのメッセージです。

──医食同源イベントに際し、メッセージをお願いします。

引地シェフ:独立を控えたこのタイミングで、福岡・糸島という地で「食と心身の相関」を表現できることを嬉しく思います。

4月からは佐賀の有田を拠点に、器と食、そして香りを融合させた新たな活動を本格始動させますが、今回のイベントはその一つの集大成でもあります。当日、皆様とこの豊かな体験を共有できることを楽しみにしております。

──ありがとうございます。

五感で学び、味わうフルコース

イベントは、引地シェフによる計5皿のオリジナルコース料理、飲み物(アルコールまたはノンアルコール)とのペアリング、そしてシェフおよび医療従事者による「医食同源レクチャー」で構成されます。

会場となるカフェ「1117(いちいちいちなな)」は筑前前原駅北口から徒歩20秒に立地。シングルオリジンのコーヒー豆のみならず、カリフォルニアを中心に各種ワインも取り揃えています。ちなみに1117は有限会社未来検索ブラジルの運営で、ガジェット通信糸島支部とメタネイチャー研究所のオフィスも併設しています。

「1117」instagram
https://www.instagram.com/ichi_ichi_ichinana

『医食同源 in 糸島 featuring 引地翔悟』詳細

日時:2026年3月29日(日曜)
11:00 / 13:00 / 15:00 / 19:00 開催
場所:1117(福岡県糸島市前原中央1-1-17 筑前前原駅北口徒歩20秒)
参加料金:各回 10,000円(税込)
医食同源 参加申し込みフォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScudNaQgc4fU4v96J0ZTMbWFDN2W_I4d_dfTFx_-eCVljJ3KQ/viewform?pli=1

※引地翔悟シェフの写真はinstagramより引用
※本文中の料理写真はイメージ画像です

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オサダコウジ

慢性的に予備校生の出で立ち。 写真撮影、被写体(スチル・動画)、取材などできる限りなんでも体張る系。 アビリティ「防水グッズを持って水をかけられるのが好き」 「寒い場所で耐える」「怖い場所で驚かされる」 好きなもの: 料理、昔ゲームの音、手作りアニメ、昭和、木の実、卵

TwitterID: wosa

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