【オフィシャルレポ】ルサンチマン、レイラ、pavilion、Sleepinsideが下北沢SHELTERで共鳴──〈Diggin’ Sound vol.3〉

【オフィシャルレポ】ルサンチマン、レイラ、pavilion、Sleepinsideが下北沢SHELTERで共鳴──〈Diggin’ Sound vol.3〉

楽天ブックスとPCI MUSICが共同で主催し、総合支援プラットフォーム“bazoo”が企画を手掛けるライブイベント《Rakuten Books×PCI MUSIC Diggin’ Sound vol.3 powered by bazoo》が、2026年3月3日(火)東京・下北沢SHELTERにて開催された。

新しい才能を発掘し、リスナーにとってまだ見ぬ音楽との出会いの場を作るというコンセプトで実施している本イベント。今回は、ライブハウスシーンでその名を轟かせる4組のインディーロックバンドが登場した。

定刻ちょうどになると、トップバッターのpavilionが登場。歪んだギターを合図に1曲目「RACE TO THE HEAVENS」を演奏し、イベントの口火を切った。シャウト交じりのボーカルや粒立った硬質なギターサウンド、ベースとドラムによる骨太なグルーヴに、体を揺らさずにはいられない。曲終わりに森夏月(Vo,Gt)が「よろしく!」と発し、「Yumeji Over Drive」へ。アンサンブルを駆動させる佐藤康平(Ba)の小気味よいベースや、山本尚之(Gt)によるパッション溢れるギターソロで視線をさらった。続く「ルーシッドの空言」は、気怠いボーカルや荒々しいサウンドがグランジを彷彿とさせるナンバーだ。山本がギターを狂気的に鳴らすパフォーマンスに場内は沸き、歓声が上がった。

【オフィシャルレポ】ルサンチマン、レイラ、pavilion、Sleepinsideが下北沢SHELTERで共鳴──〈Diggin’ Sound vol.3〉

ここで森が「寒い中、雨の中、ありがとうございます」と挨拶。イベントの主催に楽天ブックスが名を連ねていることを受けて、「僕は宮城出身で楽天(ゴールデンイーグルス)のファンなので、呼んでもらってすごくうれしいです。今日は楽しい日にしましょう」と一言述べ、重厚なアンサンブルと凛とした意思を感じる歌が響いた「ほとぼり」、サウンドが徐々に熱を帯びていき、一気にはじける情熱的なナンバー「La La La」を披露した。

最後に森が「pavilionでした。風邪引かないで帰ってください」と言い残すと、ロックンロールチューンの「Hit-or-Miss」へ。疾走感のあるビートや獰猛なベースに息を飲む中、森が「行くぞー!」と叫び、観客を煽った。演奏を終えると、森はギターを高々と掲げてみせる。多くを語らず、その想いをすべて音に託すようなステージングに、胸が熱くなった。

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2番手は、下北沢を中心に活動するSleepInside。サウンドチェックの段階から轟音が鳴り響き、来場者の期待を高める。そのままhachigatsu_news(Vo,Gt)が「少し早いですが、始めさせていただきます」と述べ、1曲目の「夜行性の羽」を演奏。煌びやかなギターのアルペジオや繊細なメロディにより、耽美な世界へ誘う。「ホルガ」では、もっちー(Ba)のソリッドなベースを筆頭に、激情的なアンサンブルで圧倒。続く「バギーインザドールハウス」ではキメの連打でフロアを震わせ、オーディエンスを引き込んでいった。

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ここでhachigatsu_newsが「Diggin’ Sound、すごくいい対バンで。最後まで楽しみなので、僕らもみなさんを楽しませたいと思います」と、落ち着いたトーンで語る。しかし突如「ドラムス、鹿島耀!」と声を張り上げると、会場の空気は一変。パワフルなドラムソロから「カルト宗教」が始まった。無骨なベースや空気を切り裂くような鋭利なギターの音色に加え、艶のあるメロディで魅せる。

「apartment」の鋭いベースや推進力のあるビートによって勢いをさらに加速すると、hachigatsu_newsは「あと1曲やって帰ります。東京都下北沢、SleepInsideでした。どうもありがとうございました!」と述べ、ギターのフィードバック音が響き渡る。そして凄まじい音圧と共に、ラストナンバーの「裸のランチ」へ。気迫のこもったパフォーマンスを繰り出す3人だったが、ここでhachigatsu_newsが鹿島に向けて人差し指を立て、さらなる熱を煽る。3人のプレイに呼応するように、場内のボルテージはピークへと達した。序盤の幽玄な音世界から、一気に熱を帯びていったSleepInsideのパフォーマンス。短時間ながらも彼らの魅力を凝縮したステージとなった。

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拍手に迎えられてステージに登場したのは、横浜発のロックバンド、レイラ。有明(Vo,Gt)がギターを鳴らしながら挨拶すると、爽快感と衝動を併せ持った「SEASIDE」でスタート。高らかなボーカルが三浦太樹(Gt)による粒度の高いギターサウンドに乗り、会場いっぱいに響き渡る。シェルターを瞬く間に自分たちの色で染め上げていくレイラに対し、観客も手を上げて応じ、一体感が高まった。

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勢いを引き連れて「feedback」を披露したのち、有明が「一生懸命、歌います」と宣言して「ヒットソング」へ。コーラスが歌の厚みを増し、力強く切ないメロディを引き立てる。「Emma」では有明が「遊ぼうぜ、シェルター!」と煽り、歓声が上がる場面も。満面の笑顔を浮かべながら全身全霊でパフォーマンスを行うメンバーの姿に、心を揺さぶられた。

MCでは、インフルエンザの療養明けであることを明かした有明。出演キャンセルを経験し、ライブへの想いを募らせたという。「ライブって、いろんな人の時間をいただいていて、いろんな人の気持ちが集まって成り立っているわけじゃないですか。(寝込んでいる間は)それを家で噛みしめてました。だから、今日はいつも以上に気合いが入ってます!」と意気込むと、情感溢れるバンドサウンドに乗せて「サマーエンズ」を演奏。

ラストは突き抜けるような真っ直ぐなボーカルがこだました「透明少女」。会場の熱は頂点に達し、観客は拳を突き上げて盛り上がった。有明は「30分ってマジであっという間だなと思いました」と述べていたが、フロアを巻き込むパフォーマンス力やカラフルなアンサンブルなど、短時間ながらもレイラの地力を存分に示すステージとなった。最後に有明は「横浜のレイラでした! また絶対、ライブハウスで会いましょう!」と再会を約束した。

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トリを飾るルサンチマンは、冒頭から凄まじい音像で会場をかき回す。清水(Ba)がベースのヘッドをフロアに向けて観客を挑発すると、中野(Gt)がステージ前方に出てテクニカルなプレイで魅了。1曲目「光」の爆発力のあるパフォーマンスで、場内の熱を一気に最高潮まで高めた。

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間髪を入れずに「十九」に続くと、もぎ(Dr)が強烈なドラムを叩き込み、北(Vo,Gt)が感情をむき出しにしたボーカルを放つ。さらに、唸るようなベースで勢いに拍車をかけた「ikki」を披露。続く「曇りのち」では、混沌とした音のうねりとドライブするグルーヴに否応なく体を揺らしてしまう。まるでフロアに音を叩きつけるような、ルサンチマンによる渾身の演奏。しかしそのアンサンブルは決して粗暴ではなく、確かな調和を保っている。衝動をはらみながらも緻密に絡み合うサウンドに、観客は自然と身を委ねていた。

イベントの主催である楽天ブックスとPCI MUSICについて触れ、出演に懸ける想いを述べた北。「カードもケータイも、日々のお買い物も使わせていただいております、楽天です」と笑いを誘うと「今日は楽天ブックスと、我々が結成当初からお世話になっているPCIの小山さんが関わっていて。今日はトリも務めさせていただき、めっちゃ気合い入ってますよ。でも、もっとやれると思うんだよね。駆け抜けます!」と語り、ライブの定番ナンバー「荻窪」へ。宣言通り、パフォーマンスはさらに混沌を極めていく。一音一音が肌を打つような音像を感じながら、オーディエンスは拳を突き上げ、会場の心がひとつになっていった。

さらに、スラップベースやギターが駆け巡るように絡み合う「いやいやいやいや」、アルペジオで叙情的な面を見せつつ、ハードロック然とした骨太さでも魅せた「IAI」を演奏し、本編を一気に走り切った。

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アンコールでイベントを振り返った北。久しぶりに共演できたバンドも多かったと言い「いい4マンライブだったなって思います。また各々の現場で会いましょう」と言い残して「きっとそう」を披露。生命力に満ちたアンサンブルが、来場者の心に熱い余韻を残した。

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各組のパッション溢れるパフォーマンスが共鳴し、濃密な一夜を作り上げた《Diggin’ Sound vol.3》。4月1日(水)にも、東京・新代田FEVERにて《Diggin’ Sound vol.4》の開催が決定している。次回はS.A.R.、Arche、Swagcky、笠原瑠斗といったR&Bの影響を色濃く感じるアーティストが出演し、今回とは異なる雰囲気が楽しめそうだ。

Text by 神保未来
Photo by TAMA

ライブ情報

〈Rakuten Books×PCI MUSIC Diggin’ Sound vol.3 powered by bazoo〉
2026年3月3日(火) 下北沢 SHELTER
開場19:00 開始19:30

出演者: ルサンチマン、レイラ、pavilion、Sleepinside
主催: 楽天ブックス、PCI MUSIC
企画: bazoo

■セットリスト
pavilion
1.RACE TO THE HEAVENS
2.Yumeji Over Drive
3.ルーシッドの空言
4.ほとぼり
5.La La La
6.Hit-or-Miss

SleepInside
1.夜行性の羽
2.ホルガ
3.バギーインザドールハウス
4.カルト宗教
5.apartment
6.裸のランチ

レイラ
1.SEASIDE
2.feedback
3.ヒットソング
4.Emma
5.サマーエンズ
6.透明少女

ルサンチマン
1.光
2.十九
3.ikki
4.曇りのち
5.荻窪
6.いやいやいやいや
7.IAI
8.きっとそう

Diggin’Sound vol.3 @下北沢 SHELTER PLAYLIST URL:https://pcim.lnk.to/DigginSoundVol3_setlist

インフォメーション

bazooサイト:https://bazoo-music.com/
X:https://x.com/bazoo_official/
Instagram:https://www.instagram.com/pcimusic_staff/

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