【連載コラム】遊津場の関西アーティスト週報vol.88「深化していく存在感、ペシミスピアス」

こんにちは。神戸在住の音楽キュレーター、遊津場(ゆつば)です。普段は邦ロック系インディーズアーティスト情報をSNS、メディア寄稿、自主イベント開催など、様々な手法で発信する活動をしています。
そして今回、OTOTOYで私のメインの活動地域である関西エリアで活躍する若手アーティストの様々なトピックを発信する機会をいただきました。これを読めば、関西邦ロックシーンの最前線が分かります。どうぞ、ご贔屓に。
「深化していく存在感、ペシミスピアス」
“鬱陶しいほど哀で愛”を掲げる4ピースバンド・

この1年で関西シーンでの存在感は独自のものになってきたイメージがあります。もちろんライブハウスでのライブも重ねていますが、その1本1本が濃い印象です。Viewtradeと板歯目のツーマンライブのオープニングアクトに出たり、東京でもアンと私の主催企画に出たりと個性の強い先輩バンドとも相性が良さそうです。昨年は十代白書ファイナリストになった後、見放題大阪やTOKYO CALLINGといった大型サーキットにも出演していますし、12月に行われた初自主企画はソールドアウトするなど、刺さっているリスナーはしっかりと増えています。ちなみに今回の東阪ツアーもチケットは既に少なくなっています。
無視できなくさせているのは、やはりその音楽。インパクトのある歌詞に耳を奪われますが、フルで聴いた時や、他の曲とも合わせて聴いた時、ライブで見た時に感じる感情の生々しい揺れ動きには、この時代だからこそ求めているリスナーがいます。聴いている内に病にもかかるし、解毒もされるみたいな。感情も熱くなったり、過去を思い出して冷静になってしまったりすると思います。演奏にもそういう没入感に誘うものがあります。そこには良い意味で誰でも彼でもではなく、このペシミスピアスの音楽を良いと思ってくれた人に対しては、どこまでも連れていく執念も感じますね。
昨夏リリースされた「おやすみできない」はこちらもサビのリズムで感情のサイズが変化してしまうような楽曲で、これをキャッチーと片付けるのは少し違う気がします。今、このクリエイティブをどれだけ深まった状態でワンマンライブに臨むのか。その直前には東京編のツーマンだけでなく、こちらも濃い楽曲が持ち味の実力者、あすなろ白昼夢とのツーマンも控えているので、さらに深化したワンマンライブとなるでしょう。ペシミスピアスから目の離せない1年が始まります。
インフォメーション
・遊津場SNS
X:https://x.com/sakidori_yutuba?t=R1J43f6okqiZ7g2bqGn7PQ&s=09
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