【連載コラム】遊津場の関西アーティスト週報vol.86「遊津場的2025年関西シーン総集編」

【連載コラム】遊津場の関西アーティスト週報vol.86「遊津場的2025年関西シーン総集編」

こんにちは。神戸在住の音楽キュレーター、遊津場(ゆつば)です。普段は邦ロック系インディーズアーティスト情報をSNS、メディア寄稿、自主イベント開催など、様々な手法で発信する活動をしています。

そして今回、OTOTOYで私のメインの活動地域である関西エリアで活躍する若手アーティストの様々なトピックを発信する機会をいただきました。これを読めば、関西邦ロックシーンの最前線が分かります。どうぞ、ご贔屓に。

「遊津場的2025年関西シーン総集編」

さぁ今年ラストのコラムです。前回のコラムで今年の関西シーンは遅咲きのバンドが沸かせたことに触れましたが、さらに若いバンドの動きはどうだったか、このコラムで紹介したアーティスト中心に見ていきましょう。

まず今年最初のコラムで2025年は猫背のネイビーセゾン三四少女の活躍に期待していると書きました。猫背のネイビーセゾンは結びの夢番地(広島)、MERRY ROCK PARADE(名古屋)、COUNTDOWN JAPANと、各地の年末の特大フェスに軒並み出演し、ブレイクの1年となりました。ただ地元関西のRADIO CRAZYにはストリートライブという形で出演となりました。嬉しさ反面、これは逆に来年は本編へ!と、さらに燃えてしまうでしょう。“神戸、夜を彩るネオンロック”の来年の輝きにも期待です。

三四少女は6月にメンバーの脱退がありながらも、ライブは止めず、9月・10月は連続リリースを行い、来年1月17日には初のワンマンライブも開催します。しぶとく、地道にワンマン開催まで辿り着いた経験は間違いなくバンドを成長させたはずです。このバンドにしか描けない計画に音楽リスナーは乗っかっていきましょう。

4月に「革命の導火線に火が点いた」と書いたViewtradeは、その春から今に至るまでも、ライブで存在感を示し続ける1年になりました。ほぼ毎週のように遠征もして、各地でファンを増やしています。池田リン。(Gt.Vo)から「良い後輩ができた」と関西外のバンドマンのことを私に何度か紹介してくれたことから、バンド仲間が沢山増えた1年にもなったでしょう。さらにここから突き出て、大きめのステージで暴れ狂うまでも、もうすぐもうすぐもうすぐもうすぐ。

関東では20歳前後のバンドが何組かバズを見せましたが、関西のバンドで目立ったそれがなかったのは少し寂しくも思いました(前のコラム通りアラサーが何組かバズったんですが)。それでも今年活動再開したgrating hunnyや閃光ライオットでも結果を残したAKAMONEなど、コラムで紹介した有望株は沢山います。地道に鍛え上げたライブで、来年はバズをも引き寄せてほしいです。中身の無いバンドのバズはもう評価されない時代になりますから、逆に追い風ですよ。

関西のみならず、今年のインディーズバンドシーンは転換期だろうなと思っていたら、本当にそうなったと思います。これは来年夏過ぎまでは続くでしょう。なので来年の春休み期間は積み上げたものを一度全て発揮してほしいなと思います。転換期のラストピースを勝ち取る若い関西のバンドが現れるかどうか、目を離してはいけませんよ。

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