ビアードパパが仕掛ける次の一手。東京土産を再定義する新ブランド『Dessert Choux(デセール・シュー)』誕生

シュークリーム専門店「ビアードパパ」を展開する株式会社DAY TO LIFEが、新たなスイーツブランド『Dessert Choux(デセール・シュー)』を立ち上げた。

2025年12月15日に行われたメディア発表会では、同社が長年培ってきたシュークリームの技術を、“ギフト”という文脈で再構築する挑戦が語られた。

DAY TO LIFE代表取締役社長の杉内健吉氏は、「シュークリームには、まだ可能性がある」と語る。これまで“できたて”を価値としてきたビアードパパの歩みを踏まえつつ、今回は日持ち・携帯性・贈答性を備えた新しいシューのかたちを提示する。

「シュークリームから、シューデセールへ」

ブランド名の『Dessert Choux(デセール・シュー)』は、フランス料理のコースを締めくくる“デセール”に由来する。
気軽なお菓子というイメージが強いシュークリームを、特別な一皿へと昇華させる。その思想が、ブランド全体に貫かれている。

事業開発本部長の杉本えい司氏は、「東京のギフト市場を最初から狙った」と明言する。

後発だからこそ、既存の延長線ではなく、“シュー専門”という一点突破で勝負する。そのために、色使いやロゴ、売場デザインに至るまで、遠目でも記憶に残る“違和感”を意識したという。

技術と情熱を注ぎ込んだ3つのラインナップ

主力商品となるのが、「シューもっち」だ。

ジャンドゥーヤチョコレートとおもちをシュー生地に包み、さらにクッキー生地を重ねた三層構造。

外販事業部 部長の西村慎太郎氏は、「世の中にない理由がわかるほど、難易度の高い商品だった」と振り返る。

完成までには約2年。ビアードパパの開発チームと外部パートナーが一体となり、試行錯誤を重ねたという。

焼き菓子の「パヴェ・ド・シュー」は、シュー生地を使った新感覚の一品。南仏カマルグ産の天日塩を使った塩キャラメルが特徴で、甘さの中にキレがある。

「ラスクと呼ぶには惜しい食感」と語られる通り、コーヒーだけでなく、ワインとの相性も想定されている。

そして「ムームーシュー」は、“やわらかい”を意味するフランス語から名付けられた商品。

過去にビアードパパで人気を博した「SHIRO」をベースに進化させ、もっちりとした生地と上品な甘さのクリームが特徴だ。

東京から始まる、ギフトブランドとしての挑戦

『Dessert Choux』は、2025年12月26日よりエキュート上野でポップアップストア第1弾を展開予定。

その後、東京駅構内での出店も控えており、“東京土産の新たな選択肢”としての定着を狙う。

西村氏は最後に、「このブランドは、社内だけでなく多くのパートナーと共につくり上げたもの。味には確信がある」と語った。

“たかがシュー、されどシュー”。長年シュークリームと向き合ってきた企業だからこそ生まれた、新しいギフトのかたちが、いま東京から動き出している。

■公式サイト:https://www.dessert-choux.com

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