秋田名物きりたんぽ鍋は作ってから3日目が神域レベルでウマイ

秋田名物のきりたんぽ鍋、皆さんは食べたことはあるだろうか。おそらくだが、秋田県出身者以外の皆さんは、観光グルメとして、きりたんぽ鍋を食べたことがあると思われる。秋田旅行に行ったり、秋田郷土料理店に行ったり、秋田出身者の家で食べたり。

比内地鶏の出汁がしみ込んだきりたんぽは絶品

基本、そういうパターンのきりたんぽ鍋は、作り立てが大半。新鮮な食材で、作り立ての熱々きりたんぽ鍋、確かにおいしい。それはそれで超おいしい。比内地鶏の出汁がしみ込んだきりたんぽのおいしさは唯一無二。せりや舞茸の旨味と薫りも相まって、至高のグルメが堪能できる。

秋田名物きりたんぽ鍋は作ってから3日目が神域レベルでウマイ

でも、秋田県出身で、日常的にきりたんぽ鍋を食べていた筆者は声を大にして言いたい。「秋田名物きりたんぽ鍋は作ってから3日目が神域レベルでウマイ」と! つまり、一度作ったきりたんぽ鍋は3日間楽しめる。

2日目は出汁が徹底的に食材になじむ

作った初日、新鮮な食材のフレッシュ感と、キレのある出汁スープを感じつつ、ホロホロと崩れるきりたんぽを楽しむ。翌日、スープにクリア感がなくなって濁りだし、きりたんぽが原型をとどめなくなるが、出汁が徹底的に食材になじんで深みを楽しめる。

1~2日目のきりたんぽ鍋では体験できないおいしさ

そして3日目、きりたんぽ鍋が究極体となる。「出汁が食材に染み込んでウマイ」という次元を超越し、すべての食材が「ほぼ一体化」となり、サラサラとしたスープは皆無に。あらゆる食材の旨味と持ち味が、他の食材に作用。1~2日目のきりたんぽ鍋では体験できないおいしさが生まれるのである。

鶏皮が至高! 本来の脂のウマさも相まって極上の存在

特に秀逸なウマさをしている食材が鶏肉である。比内地鶏の出汁で煮込んだ鶏肉は、たとえチープな価格の鶏肉だとしても、無比内地鶏パワーでおいしさが昇華される。

おいしさが高まった鶏肉が3日目になるとホロホロに崩れ、鶏皮も崩壊をはじめる。崩壊がはじまった鶏皮は、比内地鶏の出汁や野菜の旨味と一体化しており、本来の脂のウマさも相まって、極上の存在となる。

同じようにやってみてとは言わないが

もちろん、おいしく食べ続けるには食の安全は必須。徹底した衛生管理をしたうえでの3日間であり、それは言うまでもない。同じようにやってみてとは言わないし、やらないでほしいが、きりたんぽ鍋は作ってから3日目が神域レベルでウマイのは、筆者の数十年にわたる経験上、事実なのである。

今回は、その事実をお伝えさせていただいた。ではまた。アテブレーベ・オブリガード。

(執筆者: クドウ秘境メシ)

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