【連載コラム】遊津場の関西アーティスト週報vol.84「ただただ嘘偽りない音を鳴らすRudo」

こんにちは。神戸在住の音楽キュレーター、遊津場(ゆつば)です。普段は邦ロック系インディーズアーティスト情報をSNS、メディア寄稿、自主イベント開催など、様々な手法で発信する活動をしています。

そして今回、OTOTOYで私のメインの活動地域である関西エリアで活躍する若手アーティストの様々なトピックを発信する機会をいただきました。これを読めば、関西邦ロックシーンの最前線が分かります。どうぞ、ご贔屓に。

「ただただ嘘偽りない音を鳴らすRudo」

神戸のカッコいいバンドが最近再び動き始めました。神戸六甲の4ピースバンド・Rudoが3年ぶりのツアー“SHION”を開催します。1月31日に神戸ALWAYSにてワンマン、3月20日に下北沢DaisyBarにてPURIKURA MIND、極東飯店とのスリーマンを行います。ライブは2024年7月が最後でしたし、Xの更新も止まっていましたが、8月に約8ヶ月ぶりにXを更新して姿を見せ始めていました。硬派で揺るぎないバンドサウンドは着実に幅広くリスナーを掴んでいたため、ツアーの発表に多くの喜びの声が確認できましたし、対バンする極東飯店も「ヤツらがついに帰ってきました」と祝福ムードです。

またサブスクも新たに3作品20曲が解禁されました。4曲入り作品の「blanco」は、この機会に初めて聴いたのですが、ただ疾走感があるとだけでは表現できない、どんだけ踏み心地が良いアクセルを使っている車なんだという最初の「Aero」「Scarlet」、混迷の中でも嘘偽りない思いを届けるため歌っているように聴こえる「鷹の爪」、その気持ちを持った足を、これからも止めずに生きたくなる6分超えのバラード「月とオルガン」のどこまでも響く音で美しく締めます。

そう、バラードが良いんですよ。私も「象る」という曲が本当に大好きで、聴くと毎回セーブポイントに着いたような気持ちになって、よしここからと気を引き締め直せます。これからRudoを聴く人は、まずはキャッチーさとブレなさが共存している「Underground」や「賽を振る」から入っていただくのがベストとも思いつつ、いろんな楽曲を漁ってほしいと思います。YouTubeのコンテンツも充実していますので、映像でも楽しんでください。

私も神戸に住んでいるのですが、ライブは見れずじまいでした。ツアー後の動きは分かりませんが、バンドシーンの流れ的に今ハマりそうな人も一段と増えるバンドな気もするので、マイペースにもライブの機会が増えると嬉しい1組です。YOWLLや、過去に何度か対バンしている171との組み合わせが見たいですね。また神戸からカッコいいバンドが動き出しました。

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