22歳入社から4年で社長へ　　ライト通信・諸石竜也氏が体現する「努力とスピード」のリーダーシップ

学生から憧れの経営者として選ばれる、投票型アワード「LEADER’S AWARD 2026」に、株式会社ライト通信の代表取締役・諸石竜也氏が選ばれた。入社から約4年でトップに上り詰め、同社と共に成長を続ける諸石氏に、仕事において大切にしている価値観や信念を伺った。

学生が憧れる経営者を選ぶ「LEADERS’ AWARD」とは

諸石氏がノミネートされたLEADERS’ AWARDは、就職活動中の大学生・短大生・専門学生が「憧れの経営者」を選ぶ学生参加型のアワードである。学生は、日本を牽引する経営者の中から、自らの理想とするリーダーを投票で選ぶことができる。主催者は、就活情報支援サービス「就職ウォーカー」、世界中の経営者のインタビューメディア「KENJA GLOBAL」、学生実行委員会および各種学生団体で、約20年続く歴史あるアワードだ。

将来性のあるビジネスを展開する経営者を選出する「FUTURE部門」、生活に不可欠なビジネスを展開する経営者を讃える「No Biz, No Life部門」、時代を切り拓く“憧れNO.1経営者”に贈る「KING OF LEADER」の3部門で構成され、あらゆる角度から経営者の資質や理念、行動を評価する仕組みだ。学生は投票を通じてさまざまな経営者像に触れることができる。

LEADERS’ AWARDは、全国の約230の大学（キャリアセンターを含む）で冊子を無料配布している。学生がキャンパス内で冊子を手に取って読むことで、経営者の言葉を身近に感じ、自分自身の将来像を思い描くきっかけになっている。

通信・ITインフラから人材領域まで、成長企業を牽引し続ける

同社は通信・ITインフラを中心に、企業の業務環境を支える総合ソリューションを提供する会社だ。モバイル端末や通信回線の導入支援から、ネットワーク機器・サーバーなどのICT機器提供、クラウドやDX関連サービスの構築、電力・ガスなどのインフラ手配、Web制作・EC構築といったデジタル支援まで、幅広い事業を展開している。さらに人材領域にも事業を拡大し、中小企業のDX化、人材不足解消、顧客のLTV（Life Time Value＝顧客生涯価値）の最大化をミッションに掲げている。

そんな同社の代表取締役であり、今回LEADERS’ AWARDに選出された諸石氏は、22歳で同社に入社した。そこから23歳で営業部長、24歳で執行役員を歴任し、26歳で代表取締役社長に抜擢された。さらに社長就任後の3年間で業績を着実に伸ばし、29歳のときにMBO（経営陣による会社買収）を実施してオーナー経営者となる。その後は事業拡大とM＆Aに継続的に取り組み、同社は現在、売上約270億円・従業員数約500名の規模を誇る。

スピードと量で勝ち取ったキャリアが示す、揺るぎない信念

スピード出世を果たした理由について、諸石氏は「圧倒的なスピードで量をこなしたからだと思います」と語る。18歳から働いていた諸石氏だが「ビジネスに関する知識や経験は、当時ほとんど持ち合わせていなかった」という。だからこそ誰よりも速く、誰よりも多くの業務をこなすことが、成長への最短ルートだと考えた。「基本的なビジネスマナーや敬語の習得から始めました。ときには声が枯れるまでロールプレイングを重ねたこともありましたね」と振り返る諸石氏。ゼロからキャリアをスタートさせ、地道に努力を続けた結果、トップに昇り詰めた諸石氏の姿に、勇気づけられる若者は多いだろう。

現代は効率や成果の質が重視される傾向がある。しかし諸石氏は、だからこそ「圧倒的なスピードで量をこなす大切さ」を訴える。「スポーツで例えるとわかりやすいかもしれません。何の練習もせず、いきなり即戦力として活躍できる天才は、ほんの一握り。大半の人が基礎練習や雑用を経て、技術を磨き、立派な選手になるものです。ビジネスの世界も同じです。社会人1年目からすぐに活躍しようとせず、とにかくスピード感を持って量をこなすことに、価値があると感じています」と話す。

自分が働くと決めた場所で、目の前の業務を一心不乱に取り組む——。その先にしか辿り着けない高みがあることを、自ら示し続ける諸石氏。その姿勢は、流行や時代に左右されない、プロフェッショナルとしての揺るぎない信念を体現している。