ネットで人を叩く時は相手が自殺する可能性を考えましょう

ネットで人を叩く時は相手が自殺する可能性を考えましょう

今回はHagexさんのブログ『Hagex-day.info』からご寄稿いただきました。

ネットで人を叩く時は相手が自殺する可能性を考えましょう

6月上旬、岩手の県議が病院で治療を受けた際に、番号で呼ばれたのに激怒したり、会計をすっぽかして帰宅したことを自身のブログに書いて大炎上する事件があった。事の詳細は痛いニュースに書かれている。

「岩手県議の小泉みつお議員 病院で番号で呼ばれ激怒、「俺は客だぞふざけるな」と恫喝」 2013年06月07日 『痛いニュース』
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1764124.html

その県議が自殺したようだ。

<岩手県議>小泉氏、車内で自殺か ブログ「炎上」で謝罪
毎日新聞 6月25日(火)10時11分配信

25日早朝、岩手県一戸町の大志田ダム付近の車の中で、男性がぐったりしているのを通行人が発見し、110番した。県警二戸署によると、男性は小泉光男・岩手県議(56)=二戸選挙区選出=で、既に死亡していた。自殺の可能性が高いとみて捜査している。小泉県議は、自身のブログが「炎上」したばかりで、同署が関連を調べている。

小泉県議は5日に更新したブログで、同県立中央病院を受診した際に番号で呼ばれたことに腹を立て、「刑務所に来たんじゃない」「会計をすっぽかして帰ったものの、まだ腹の虫が収まりません」などと書き込んだ。非難の声が殺到してブログを閉鎖。17日に謝罪会見を開いた。

小泉県議は2011年9月に初当選し、1期目。

「<岩手県議>小泉氏死亡、自殺か 病院非難でブログ炎上」 2013年06月25日 『Yahoo!ニュース』
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130625-00000019-mai-soci

私もこの日記でいろいろと書いてるけど、ターゲットが「自殺」したらどうなるか? はいつも考えている。ネットでは大言壮語だけどガラスのようなハートを持った人もいるので、個人的には気を使っている。しかし、そこまで配慮しても相手が死んだら、どうするのか? 私に責任はあるのか、ないのか? 訴えられるのか? 謝罪すべきなのか、ブログを閉鎖するか、すべておいて逃げるのか???
正解はないけど、いろいろと考えてしまう。

今回県議を叩いていた人は、「Twitterやブログ、Facebookなどでの自分の発言が原因で自殺したかもしれない」と、ぜひ考えてほしい。
誤解してほしくないのは「相手が死ぬかもしれないから、ネットで攻撃をするのはやめよう!」というのではなく、「ネットの攻撃で簡単に相手が死んでしまう」という危険性を実感してほしい。

執筆: この記事はHagexさんのブログ『Hagex-day.info』(http://d.hatena.ne.jp/hagex/20130625/p13)からご寄稿いただきました。

寄稿いただいた記事は2013年06月26日時点のものです。

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