飴とグミの新たな魅力を発見! ファンと繋がる体験型イベント「カンロ祭2025」開催レポート
1912年の創業以来、「カンロ飴」や「ピュレグミ」、「金のミルク」など、世代を超えて愛される商品を世に送り出してきた日本を代表するキャンディメーカー・カンロ株式会社。近年、同社は企業パーパスとして「Sweeten the Future 心がひとつぶ、大きくなる。」を掲げ、単に商品を販売するだけでなく、キャンディを通じて人々の生活に「心が動く瞬間」を創出することを目指している。
これまで創業記念日(11月10日)に合わせたイベントは主に社内向けに行われてきたが、今年は新たな試みとして、ファンを招待する大規模なリアルイベント「カンロ祭2025」が開催された。このイベントは、日頃の愛顧への感謝を伝えるとともに、ファンとの絆を深める「共創の場」として企画されたものだ。会場の運営スタッフの多くをカンロ社員自身が務めていることからも、ファンと直接交流し、ブランドの想いを直に伝えたいという同社の熱意が感じられる。
「見て、触れて、味わう」6つの体験コンテンツ
今回の「カンロ祭2025」では、来場者が能動的に楽しめる6つの体験型コンテンツが用意された。単に商品を展示するのではなく、自分だけのオリジナルグッズを作ったり、社員と交流したり、意外なアレンジレシピを試食したりと、五感を使ってカンロの世界観に浸れる内容となっている。

自分好みのグミを詰め合わせて、世界にひとつだけの宝箱を作るコーナー。「ピュレグミ」や「カンデミーナ」といった人気商品はもちろん、普段はオンライン限定の「シークラゲグミ」などもラインナップされた。選んだグミを缶に詰め、シールやメッセージカードでデコレーションすることで、思い出に残る特別なボックスが完成する。完成品を撮影できる専用のフォトスポットも設置され、SNS映えも意識された作りとなっていた。

カンロの商品やブランドにまつわるクイズに挑戦するコーナー。出題される5問は「カンデミーナで商品化されたことがある形は?」「ヒトツブカンロの紙袋に隠された秘密は?」など、ファンでも即答が難しい難問揃いだ。このコーナーの鍵となるのが「社員との交流」。会場内の社員に話しかけてヒントをもらうことで正解に近づける仕組みとなっており、自然なコミュニケーションが生まれるよう設計されている。

環境への配慮と楽しさを両立させたアップサイクル企画。製造工程で廃棄される予定だった商品パッケージの包材を使用し、オリジナルの缶バッジを作成できる。「ピュレグミ」や「カンロ飴」など、色とりどりのパッケージから好みの柄を選び、専用の機械でプレスして作成する缶バッジは、切り取る場所によってデザインが異なるため、まさに一点もの。

カンロの社員とファンが直接言葉を交わすことができるトークエリア。クイズのヒントを聞くだけでなく、商品への愛や普段の疑問をぶつけることができる貴重な機会となっている。「空想果実」シリーズや「ヒトツブカンロ」など、ブランドごとの世界観について深掘りした話が聞けるのも魅力だ。

普段は直営店「ヒトツブカンロ」やオンラインショップでしか手に入らない限定商品を購入できる物販コーナー。イベントの思い出を自宅に持ち帰ることができる。
意外な美味しさに驚き!「カンロキッチン」
6つのコンテンツの中でも特に注目を集めたのが、カンロの商品を使用したオリジナルメニューを提供する「カンロキッチン」だ。「飴は舐めるもの」「グミはそのまま食べるもの」という既成概念を覆す、驚きのアレンジレシピが提供された。

メニューは全6種類。フードメニューには、炊飯器にカンロ飴を入れて炊き上げるだけで本格的な味わいになる「大学芋」や、食パンにチーズと砕いたカンロ飴を乗せて焼いた「悪魔のカンロ飴トースト」など、カンロ飴のコクと甘じょっぱさを活かした料理が並んだ。


また、「グミクラッカー」は、クラッカーの上にクリームチーズとグミを乗せたカナッペ風の一品。「マロッシュ」を乗せたものはオーブンで軽く温められており、普段のモチッとした食感から、加熱によってトロッとした食感へと変化する驚きも楽しめる。

ドリンクメニューで目を引いたのは「グミソーダ」だ。ブルーハワイやマンゴー味のソーダに、クラゲの形をした大きな「シークラゲグミ」が乗っており、マドラーには「ピュレグミ」などが刺さっているというインパクト抜群の見た目。マドラーのグミは少し硬めの「カンデミーナ」などが使われており、ソーダに浸しながら食べる楽しさも提案されていた。そのほかにも、これからの季節に嬉しい「ホットのど飴ティー」も提供され、キャンディの新たな可能性を感じさせるラインナップとなっていた。


創業の月に、未来へつなぐファンとの絆
今回の「カンロ祭2025」は、企業が一方的に情報を発信するのではなく、ファンと共に楽しみ、体験を共有する場として機能していた。カンロが掲げる「Sweeten the Future 心がひとつぶ、大きくなる。」というパーパスの通り、会場には多くの笑顔と、心がひとつぶ大きくなるようなワクワク感が満ちていた。
取材が行われたのは開場の約1時間前からだったが、ふと会場の外に目をやると、すでに多くのファンが開場を今か今かと待ちわびて集まっている姿があった。その光景こそが、カンロというブランドがいかに愛されているか、そしてこのイベントへの期待値の高さを物語っていた。
伝統を守りながらも、常に新しいキャンディの楽しみ方を模索し続けるカンロ。社員とファンが直接触れ合い、熱量を共有したこの一日は、同社の次なる100年に向けての大きな一歩となるだろう。
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