山梨県丹波山村とYAMAPが、バイオマストイレのメンテナンスのためのクラファンを実施


山梨県丹波山村は、アウトドア事業を行うヤマップと共同で、七ツ石小屋に設置しているバイオマストイレの汚泥の抽出を行うメンテナンスに係る費用を募る「ガバメントクラウドファンディング」に取り組んでいる。

プロジェクト名は「きれいなトイレで七ツ石山の自然を守る!~七ツ石小屋バイオマストイレ保全プロジェクト~」。目標額は300万円、受付期間は2026年1月22日(木)までの90日間。通常のふるさと納税同様、お礼の品を受け取ることもでき、応援メッセージも受け付けている。

バイオマストイレのメンテナンスが急務


東京都と山梨県の境にそびえる標高1,757mの七ツ石山は、古くから信仰の山として知られ、山頂付近には「七ツ石神社」がある。この神社は、平安時代の伝説の武将・平将門を祀るといわれ、将門が戦いの折にこの地へ逃れ、七つの石を積んで戦勝を祈願したという言い伝えが残っている。また、山神の使いとされるオオカミが狛犬として納められていることでも有名だ。

山頂からは、富士山や雲取山、鷹ノ巣山などの雄大な眺望が広がり、四季折々の自然が登山者を迎える。春には新緑、夏は清涼な風、秋は紅葉、冬は霧氷と、訪れるたびに異なる表情を見せるのも魅力だ。七ツ石小屋は、七ツ石山の山腹に位置する小屋で、平成28年度から丹波山村が管理している。


七ツ石小屋には、バイオマストイレが設置されている。水を大量に使わず、槽内の素材と微生物の働きで汚物を分解・安定化させるバイオマストイレは、上下水道のない山岳地でも設置でき、搬入する水や電力、排出する汚水を最小限に抑えることができる。環境負荷が小さいのが特長だが、分解の過程で少しずつ蓄積していく汚泥を定期的に抽出(入れ替え)しなければ、衛生状態と処理機能を保つことができないという。

七ツ石小屋のバイオマストイレは、設置から11年を迎えようとしており、機能を健全に保つために汚泥の抽出を行う必要がある。バイオマストイレは、概ね10年ごとにメンテナンスが必要で、対応が遅れると、分解機能の低下や悪臭の発生につながり、利用環境と周辺自然への影響が懸念されるとのことだ。


快適な登山の陰には、衛生環境を静かに支える仕組みがあるという。七ツ石小屋のバイオマストイレは、上下水道の届かない山岳環境で、微生物の働きにより汚水を分解し、自然への負荷を抑えながら、登山文化を下支えしてきた。今回、バイオマストイレのメンテナンスを適切に行うことで、土壌や沢の水質への影響を抑え、山域の健やかさを保つ。

目標金額は300万円

「きれいなトイレで七ツ石山の自然を守る!~七ツ石小屋バイオマストイレ保全プロジェクト~」の受付期間は2026年1月22日(木)までで、目標金額は300万円。

寄附金は、来年8月に予定されているバイオマストイレの汚泥の抽出、ヘリコプターでの輸送、処理などに充てる。目標金額に達しなかった場合、また、目標金額以上の寄附を受けた場合でも、同プロジェクトの財源として活用するとしている。

この機会に、「きれいなトイレで七ツ石山の自然を守る!~七ツ石小屋バイオマストイレ保全プロジェクト~」について確認してみて。

ふるさとチョイスGCF:https://www.furusato-tax.jp/gcf/?header
プロジェクト名:きれいなトイレで七ツ石山の自然を守る!|七ツ石小屋バイオマストイレ保全プロジェクト|

(ソルトピーチ)

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