有機JAS認定の豊緑園よりパウダー茶シリーズ「CHAWDER」新発売

2025/11/04 14:45 ストレートプレス

宮崎県児湯郡新富町にある豊緑園は、有機栽培の日本茶を「茶葉丸ごと」楽しめるパウダー茶シリーズ「CHAWDER(茶ウダー)」を11月より発売する。

宮崎県のオーガニック茶園

1937年に創業した豊緑園は、有機緑茶の栽培生産加工、及び緑茶の卸、販売を行う企業。また、お茶大福などの和菓子を製造販売するほか、自社店舗の「みどりとすずめ」やTEAサロン「サロンドテもりもっ茶」を運営している。

1997年に有機JASを取得して以来、茶畑の豊かな生態系を守るために草取りや虫取りなども可能な限り手作業で行い、自然と共生できる環境づくりを追求。手間暇をかけた栽培法により、自然でやさしい味わいを引き出す有機茶を生産し続けてきた。

現在、世界的な健康志向の高まりや日本文化への関心から「抹茶ブーム」が起きており、日本茶の輸出額は過去最高を記録。

一方で、急激な需要増の影響で国内では抹茶が品薄となっている。さらに多くの農家が煎茶から抹茶、つまりてん茶へと生産を切り替えた結果、煎茶の生産量減少と価格高騰という現象も発生している。

そこで豊緑園では、特定茶種への需要集中を避け、日本茶全体の多様な魅力を広げて安定供給に努めるべく新商品を開発。茶園を大切に育んできた想いと、有機のお茶を丸ごと楽しんでもらいたいという願いを込めて「CHAWDER」と名付けた。

今回の商品では、海外に多い硬水でも美味しく飲めるようにアプローチ。実はカテキンなどお茶の旨み成分は、硬水に多く含まれるCaやMgなどのミネラルと結合すると水中に溶け出せなくなるという。そのため、日本茶の繊細な味わいや爽やかな渋み、美しい水色が損なわれることが課題だった。

しかし「CHAWDER」は、硬水・軟水を問わずお湯や水に溶かすだけで、日本茶本来の風味と色合いを再現。そして茶葉の豊富な栄養成分も摂取できるのが最大の特長だ。

さらに、パッケージには自然と共生する豊緑園を描き、「ぜひこの茶畑を訪れてほしい」という生産者の願いとストーリーを発信している。

茶器を必要としないパウダー需要に応えることで、世界中の消費者に手軽で質の高い日本茶体験を提供し、世界的な「抹茶ブーム」の先を見据え、抹茶だけに偏らず、守り育んできた個性豊かな日本茶を世界に紹介したいとしている。

「CHAWDER」のラインナップは全5種類。「みどりとすずめ」の店舗と、同社オンラインストア「もりもっ茶」、全国で同社ブランド・もりもっ茶を取り扱う一部店舗にて販売する。

「MORI-MACHA Powder(もりまっ茶パウダー)」50g 900円(税別)は、有機春の新芽一番茶を使用した緑茶パウダー。2週間以上被覆し揉まずに乾燥させる独自製法で、抹茶に近い鮮やかな緑色と苦渋味のない旨み豊かな味わいを実現した。

「Sencha Powder(有機煎茶パウダー)」50g 900円(税別)は、有機一番茶の新芽を日光を遮らずに栽培。煎茶ならではの爽やかな香りと程よい渋みが特徴だ。

上質な茶葉を強めに焙煎した「Hojicha Powder (有機焙じ茶パウダー)」50g 800円(税別)は、深く豊かな香ばしさとスッキリとした後味を持つ。

「Bancha Powder(有機番茶パウダー)」50g 800円(税別)には、夏摘みの二番茶・三番茶「いろは番茶」を使用。深い緑色で味わい深く、お茶らしい美味しさが楽しめる。コストパフォーマンスに優れ、ラテや菓子など幅広い用途にたっぷり使えるという。

最後は有機焙じ茶と有機カカオ、てんさい糖のみを使用した「Hojicha Cacao Powder(焙じ茶カカオパウダー)」60g 900円(税別)。焙じ茶の香ばしさとカカオの華やかな香りが融合して苦味を軽減しており、牛乳と混ぜれば簡単に本格的な焙じ茶ラテが作れる。

ちなみに「CHAWDER」の関連商品として、「みどりとすずめ」では「有機茶大福」を販売中。こちらは有機茶を使った餡を杵つきの餅で手包みし、有機茶パウダーをたっぷりまぶした大福だ。できたてを急速冷凍しており、地方発送も可能とのこと。

誰でも手軽に作れてアレンジもしやすいパウダー茶なら、日本茶をより身近に感じられるのでは。

豊緑園公式サイト：https://houryokuen.jp
もりもっ茶オンラインストア：https://morimocha.com
みどりとすずめ公式サイト：https://midoritosuzume.com

(紫原もこ)

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