ガウディ建築「カサ・バトリョ」に現代アート専用ギャラリー誕生。2026年1月一般公開
 
Casa Batlló © Casa Batlló
ユネスコ世界遺産に登録されているバルセロナのガウディ建築「カサ・バトリョ」が、2026年1月、新展示空間である現代アート専用ギャラリーを公開する。
初回は、国際アーティストによる初回展覧会「Beyond the Façade」を開催。ファサード・マッピングも実施される。これは、ガウディ没後100年に合わせ開催されるものだ。
現代アート展覧会のためのギャラリーに
 
イメージ図1 © Mesura
「カサ・バトリョ」は、長らく非公開だった2階の空間(約230㎡)を、現代アート展覧会のためのギャラリーとして2026年1月31日(土)に一般公開する。
かつては住居や保存修復工房として使われていたこのスペースを、バルセロナの建築事務所Mesuraが歴史を尊重しながら再設計した。
この取り組みは、芸術プログラム「Casa Batlló Contemporary」の一環であり、今後もこの枠組みのもとに国際的アーティストとの協働を継続していく予定だ。
2026年はガウディ没後100年
 
Casa Batlló © Caudia Mauriño
「Casa Batlló Contemporary」は、2021年より始動した芸術プログラムで、Refik Anadol、Sofía Crespo、Quayolaなど国際的アーティストとのコラボ実績がある。同プロジェクトは、2015年に策定された「マスタープラン」に基づいて構想されたもの。2026年はアントニ・ガウディ没後100年、およびバルセロナが「世界建築首都」に指定された記念年にあたる。
UVAの展示とファサード・マッピングを実施
初回展覧会「Beyond the Façade」では、ロンドンを拠点とするアートスタジオUnited Visual Artists(UVA)によるインスタレーションを展示。
 
Matt Clark UVA
UVAはMatt Clark氏によって設立され、光・建築・テクノロジーを融合させた表現で知られている。
 
カサ・バトリョ ファサード・マッピングのグラフィックスタディ1 © United Visual Artists
 
カサ・バトリョ ファサード・マッピングのグラフィックスタディ2 © United Visual Artists
同日には、UVAによる「カサ・バトリョ」正面ファサードを使った大型プロジェクションマッピングも発表され、建築とアートが一体化した空間体験が提供される。
年間2回、現代アート展覧会を開催予定
 
イメージ図2 © Mesura
新ギャラリーは今後、年間2回の現代アート展覧会を開催予定で、「カサ・バトリョ」の通常見学チケットの一部として、または単独チケットで入場が可能だ。
 
イメージ図3 © Mesura
設計を手がけたMesuraは、天井に水面の波紋のような模様を配した湾曲した金属構造を導入。最新のロボット技術を使いながら、木工やステンドグラスなどのオリジナル要素も丁寧に保存している。Mesuraの建築家カルロス・ディマス氏は「ガウディの宇宙にささやきのように寄り添う設計」と表現している。
館長のゲイリー・ゴーチエ氏は、「これは単なる新設ではなく、“生きた遺産”としてのガウディ建築の可能性を広げる取り組み。世界建築首都としてのバルセロナの文化的存在感を高めるものでもあります」と語っている。
 
Casa Batlló © Caudia Mauriño
世界的な建築家の建築で観る特別な展示。「カサ・バトリョ」の新展示空間に注目だ。
新展示空間詳細(英語):https://contemporary.casabatllo.es/en/news/casa-batllo-to-launch-new-exhibition-space-dedicated-to-contemporary-art
Mesura建築スタジオ:https://www.mesura.eu
(鈴木 京)
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