春巻きを揚げずにパリッと!プロが伝授、具材をきれいに包むコツ
カゴメVEGEDAY編集部です。春巻きは具材を包んで油で揚げるのが面倒、という人もいるのでは?そこで、テレビやラジオ、雑誌などで幅広く活躍する管理栄養士の小島美和子先生に、揚げずにできる春巻きを教えていただきました。具材をきれいに包んでパリッとした食感に仕上げる方法を参考にしてください。
揚げない春巻き
フライパンで簡単!少ない油でパリパリ春巻きを作れます。
材料(10本分)
春巻きの皮:10枚
<具>
椎茸:4枚
ニラ:70g
春雨(乾燥):35g
豚小間切れ肉:150g
おろしショウガ:小さじ1/3
油(具材炒め用):大さじ1
<A>
醤油:大さじ1
酒:大さじ1
砂糖:小さじ1
こしょう:少々
水溶き片栗粉:片栗粉小さじ1、水小さじ5
ごま油:小さじ1
のり:小麦粉大さじ1、水大さじ2/3
油(焼き用):大さじ4~6
酢醤油、からし(お好みで):適宜
作り方
春雨は沸騰した湯(分量外)で3~4分茹で、水にとり、水気を絞る。まとめてまな板に置き、下の画像のように3cm間隔に包丁を入れる。
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・春雨を入れると旨みを吸っておいしくなるとともに、具材がまとまりやすくなります。
・短めに切るとほぐれやすく、炒めやすくなります。
椎茸は薄切りに、ニラは2~3cm長さに、豚肉は、大きいものは食べやすい大きさに切る。
フライパンに油を入れて熱し、中火で豚肉を炒め、色が変わったらおろしショウガ、椎茸、春雨を加えて炒める。
ニラを加えてさっと混ぜ、Aを加える。ひと混ぜしてすぐに水溶き片栗粉を加え、全体を混ぜ、最後にごま油を加える。
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・ニラは火が通りやすいので、まだ生っぽいところが残っているうちに調味料を加えます。
・水の割合が多めの水溶き片栗粉を使います。具に加えたときに混ぜやすく、ダマになりにくいです。
具を取り出し、室温程度に冷めたら、10等分に分けておく。
皮をパリッと仕上げるコツ
具が熱いうちに包むと水分がこもってしまい、皮がふやけてパリッと仕上がりにくくなります。しっかり冷ましてから包みましょう。
春巻きの具を包む。皮を1枚ずつはがし、ざらざらした面を上にして置く。小麦粉と水を混ぜ合わせ、のりを作る。
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春巻きの皮にはざらざらした面とつるつるした面があり、触ると違いがわかります。つるつるした面が表になるように包みます。
皮の角が手前にくるように広げ、具の1/10量を真ん中よりやや手前に横長に置く(下の画像1枚目)。皮の手前を持ち上げ、具にかぶせる(2枚目)。くるっとひと巻きして左右の両端を折り込む(3枚目)。もう一度巻いてから、向こう側の皮の端にのりを付けて(4枚目)、全体を包むように留める。残り9本も同様に包む。



フライパンに油を大さじ4ほど入れて弱めの中火で温め、春巻きの巻き終わりを下にして入れる(※)。
今回は直径25cmのフライパンを使い、5本ずつ焼きました。フライパンの大きさに合わせて一度に焼く本数と油の量を調整してください。
弱めの中火~弱火で、何度か返しながら焼く(下の画像1枚目)。全体で4~5分かけて焼き、きつね色になったら取り出して油をよく切る。残りを焼く場合は、油を大さじ2ほど足し、同様に焼く。
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・油の量が少なく、温度が上がりやすいので、弱めの中火~弱火の火加減で調節しながら焼きましょう。
・具に火が通っているので、皮がこんがりきつね色になったらOK。上記の焼き時間は目安です。
・下2枚目の画像のように、春巻きを立てて側面も焼くと全体がきつね色になり、より香ばしくなります。難しい場合は、裏表を返すだけでOK。

春巻きが余ったら
焼く前の春巻きは冷凍保存ができます。1本ずつラップで包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍します。1カ月以内に食べ切るようにしましょう。
<冷凍した春巻きの焼き方>
1.フライパンに油を入れて凍ったままの春巻きを入れ、弱火にかける。
2.はじめの4~5分は、返しながら弱火で焼き、その後、火を少し強め、返しながらさらに2~3分、こんがりきつね色になるまで焼く。
最後に
揚げずにできる、パリッとした食感の春巻きを作ってみてください。
小島美和子/Miwako Oshima
管理栄養士/健康運動指導士/産業栄養指導者
女子栄養大学卒業後、食品会社での商品開発業務、大学病院などでの臨床栄養指導等を経て、 有限会社クオリティライフサービス設立。働く人の食生活改善保健指導プログラムなどの企画開発を行う。TV、ラジオ、雑誌への出演のほか、厚労省の特定保健指導の実践的指導者育成プログラム開発ワーキングメンバーやTHP指導者養成専門研修及び産業保健指導専門研修など、各種研修講師等も多数担当。また、健康商材・サービスの価値、訴求力を高めるコンテンツ、プロモーションのコンセプトづくりから、より効果を出すプログラムの開発まで、管理栄養士の専門性を活かした食生活の現場でQOLを高める事業を企画・展開している。
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西洋のマッシュルーム、アジアのふくろたけと並んで、世界三大栽培きのこのひとつとされています。不溶性食物繊維を含み、カロリーは100gあたり菌床栽培が25kcal、原木栽培が34kcalと低いのが特徴です。
最終更新:2025.10.29
文・写真:小島美和子
監修:小島美和子、カゴメ
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